ワイゾロンの概要
- ワイゾロンの特徴
- 全身性の炎症やアレルギー、免疫疾患に幅広く用いられる内服ステロイド薬
- 有効成分プレドニゾロンは短~中時間型で、用量調整や漸減が行いやすい
- プレドニン錠と同成分・同量で、長年にわたり医療現場で信頼されてきた実績がある
| 商品名 |
ワイゾロン® DT5(Wysolone® DT5) |
ワイゾロン® DT20(Wysolone® DT20) |
| 内容量 |
1商品15錠(5mg×15錠×1シート) |
1商品15錠(20mg×15錠×1シート) |
| 有効成分 |
プレドニゾロン(Prednisolone) |
| 医薬品分類 |
プレドニンのジェネリック医薬品(後発医薬品) |
| 薬効分類 |
合成副腎皮質ホルモン剤 |
| 適応症 |
アレルギー性疾患:気管支喘息、喘息性気管支炎(小児喘息性気管支炎を含む)、薬剤等の化学物質によるアレルギーや中毒(薬疹、中毒疹を含む)、血清病、アレルギー性鼻炎、花粉症(枯草熱) |
| 対象者 |
男性・女性 |
| 製薬会社 |
ファイザー(Pfizer Inc.) |
| 商品区分 |
医薬品 |
| 到着の目安 |
入金確認後7日~14日前後で到着 |
| 到着の目安 |
入金確認後7日~14日前後で到着 |
ワイゾロンの現物サイズ
|
シート正面 |
錠剤正面 |
| 長辺 |
59mm |
6.4mm |
| 短辺 |
35.4mm |
6.4mm |
| 厚み |
3.5mm |
2.4mm |
| 重量 |
2.4g |
0.1g |
|
シート正面 |
錠剤正面 |
| 長辺 |
43.2mm |
7.3mm |
| 短辺 |
6.88mm |
7.3mm |
| 厚み |
4mm |
3mm |
| 重量 |
3.58g |
0.15g |
※当サイトのスタッフが現物を測定した数値であり、商品ごとに若干の差異があるため、おおよその目安として予めご了承ください。
| 包装タイプ |
PTP包装シート |
| 剤形タイプ |
フィルムコーティング錠 |
ワイゾロンの飲み方(服用方法)
下記の用法・用量を守って、水またはぬるま湯と一緒に服用してください。
用法・用量
| 1回の用量 | 5mg錠の場合:1錠~12錠 20mg錠の場合:1/4錠~3錠 プレドニゾロンとして5mg~60mg |
|---|
| 服用回数 | 1日1回~4回 |
|---|
| 食事の影響 | 食事の影響を受けにくい |
|---|
ワイゾロンは、有効成分であるプレドニゾロンの作用に基づき、さまざまな疾患に対して幅広く使用されます。
通常、成人に対してはプレドニゾロンとして1日5mg~60mgを、1回~4回に分割して経口投与します。
5mg錠の場合は、1日あたり1錠~12錠が目安となり、症状や疾患の重症度によって調整されます。
20mg錠を用いる場合は、1/4錠~3錠までの範囲で調整されることが一般的です。
どちらの規格も、必要に応じてピルカッターで錠剤を割って服用することが可能です。
分割投与を行う場合は、服用間隔を6時間以上空けるのが望ましいです。
特に朝に重点的に服用することで、副腎皮質ホルモンの自然な日内リズムに近づけられ、体への負担を抑えやすくなります。
徐々に用量を減らす「漸減法」が一般的
治療を始める際には、まずはしっかりと効果を出すために、比較的多めの量からスタートすることがあります。
その後、様子を見ながら徐々に量を少なくしていく「漸減法(ぜんげんほう)」が一般的です。
お薬をいきなりやめてしまうと、体がびっくりしてだるさや不調(離脱症状)を感じたり、まれにホルモンバランスの乱れが起きることもあるため、無理なく段階的に続けることが大切です。
また、長く使い続ける場合には、まれに血糖値の変化や骨への影響、目・血圧などに注意が必要とされているため、安心して続けるためにも、体調の変化に気づいたときは早めのチェックがおすすめです。
食事による影響
プレドニゾロンは、食事の影響を大きく受けにくい薬剤とされています。
そのため、空腹時にも服用可能ですが、胃腸への刺激を軽減する目的で、通常は食後または軽食とともに服用されることが一般的です。
特に長期服用の場合や高用量を使用する際には、胃潰瘍や消化不良などの副作用予防のため、食事と一緒に服用することが推奨されます。
アルコール(お酒)による影響
プレドニゾロンとアルコールの併用は、消化管障害のリスクを高める可能性があります。
特に胃潰瘍や胃出血、胃炎などの消化器系の副作用が現れやすくなるため、服用中は過度の飲酒を避けることが望まれます。
また、肝機能障害や免疫抑制作用が増強されるおそれもあるため、医師の指導のもとで適切に判断する必要があります。
ワイゾロンの効果効能
- 適応症
- アレルギー性疾患:
気管支喘息、喘息性気管支炎(小児喘息性気管支炎を含む)
薬剤等の化学物質によるアレルギーや中毒(薬疹、中毒疹を含む)
血清病、アレルギー性鼻炎、花粉症(枯草熱)

ワイゾロンは、内服タイプのステロイド薬で、有効成分としてプレドニゾロンを含んでいます。
有効成分であるプレドニゾロンは、日本では「プレドニン錠」として1956年に発売されて以来、長年にわたり広く使用されてきたステロイド薬であり、ワイゾロンはそのプレドニン錠と同じ有効成分・含有量を有しているため同等の優れた効果を期待できます。
効果の目安
| 効果のピーク | 約1~2時間後 |
|---|
| 効果の持続時間 | 約18~36時間 |
|---|
特にワイゾロンは抗炎症作用や免疫抑制作用を発揮するため、皮膚の広範囲な炎症や外用剤が使用できない部位の治療に適しています。
また、急性増悪期のアトピー性皮膚炎や重度の花粉症、気管支喘息発作など、強い炎症反応が現れた際にも使用されます。
有効成分プレドニゾロンの特徴としては、短~中時間型に分類されるステロイドで、作用時間が比較的短く、体への影響が穏やかです。
そのため、減量時の調整がしやすく、ステロイド離脱症候群の予防にも役立ちます。
服用量の調整が容易なため、急性期から慢性管理まで柔軟に対応できる点も特徴です。
重症の花粉症に対して高い効果を発揮

ワイゾロンは、他の治療薬で効果が不十分な重度の花粉症において、一時的に症状を抑える目的で使用されます。
通常は抗ヒスタミン薬や局所用ステロイド点鼻薬が治療の第一選択となりますが、それらで十分な効果が得られない場合に短期間で使用されます。
ワイゾロンの有効性は、同成分を有するプレドニン錠の臨床データからも確認できます。
臨床試験
| 疾患名 |
有効率 |
| 亜急性甲状腺炎 |
100.0% |
| 関節リウマチ |
88.0% |
| アレルギー性鼻炎 |
83.6% |
| 肺線維症 |
68.0% |
| 気管支喘息 |
64.3% |
| 潰瘍性大腸炎 |
51.4% |
参考:プレドニン錠5mg 医薬品インタビューフォーム(2025年1月改訂:第20版)
作用機序(仕組み)
ワイゾロンに含まれるプレドニゾロンは、体内でステロイド受容体と結合することで、その効果を発揮します。
この受容体は通常、細胞質内にあるタンパク質と複合体を形成していますが、プレドニゾロンが結合することで、細胞の核内に移動し、炎症を抑える働きを持つタンパク質の産生を促進します。
同時に、炎症を引き起こすタンパク質の働きを抑えることで、炎症反応全体をコントロールします。
また、細胞膜の安定性にも関与しており、血管内皮細胞や免疫細胞の膜を保護することで、外部からの刺激による細胞障害を防ぎます。
炎症性物質のもととなる酵素「フォスフォリパーゼA2」の働きを抑えることにより、ロイコトリエンやプロスタグランジンなどの産生を防ぎ、炎症の進行を抑制します。
さらに、プレドニゾロンは免疫の働きにも影響を及ぼします。
Tリンパ球の増殖や活性化を抑え、必要に応じてアポトーシス(細胞死)を促すことで、免疫反応の過剰な活性化を防ぎます。
また、好中球やマクロファージといった免疫細胞の働きにも影響し、抗原提示や炎症性サイトカイン(TNF-α、IL-1など)の産生を抑えることにより、免疫反応全体を調整します。
長期使用においては、Bリンパ球の数が減少し、免疫グロブリンの産生量が低下することもあります。
そのほか、好酸球・好塩基球・肥満細胞など、複数の免疫関連細胞にも作用が及びます。
ワイゾロンの副作用
ワイゾロンは、頻度不明ながら副作用がいくつか確認されており、主な副作用は、満月様顔貌、不眠、胃部不快感、血圧上昇、ざ瘡などとされています。
他にも服用後に下記の副作用が現れることがあります。
ワイゾロンの副作用
| 部位 |
頻度不明 |
| 過敏症 |
発疹 |
| 内分泌系 |
月経異常、クッシング症候群様症状 |
| 消化器 |
下痢、悪心・嘔吐、胃痛、胸やけ、腹部膨満感、口渇、食欲不振、食欲亢進、腸管嚢胞様気腫症 |
| 循環器 |
血圧上昇、徐脈 |
| 呼吸器 |
縦隔気腫 |
| 精神神経系 |
多幸症、不眠、頭痛、めまい、易刺激性 |
| 筋・骨格 |
筋肉痛、関節痛 |
| 脂質・蛋白質代謝 |
満月様顔貌、野牛肩、窒素負平衡 |
| 肝臓 |
肝機能障害(AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇、Al-P上昇)、脂肪肝 |
| 体液・電解質 |
浮腫、低カリウム性アルカローシス |
| 眼 |
網膜障害、眼球突出 |
| 血液 |
白血球増多 |
| 皮膚 |
ざ瘡、多毛、脱毛、色素沈着、皮下溢血、紫斑、線条、そう痒、発汗異常、顔面紅斑、脂肪織炎 |
| その他 |
発熱、疲労感、ステロイド腎症、体重増加、精子数及びその運動性の増減、尿路結石、創傷治癒障害、皮膚・結合組織の菲薄化・脆弱化 |
重大な副作用
下記の症状が現れた場合は、すぐに服用を中止してください。
- ワイゾロンの重大な副作用
- 誘発感染症、感染症の増悪
- 続発性副腎皮質機能不全、糖尿病
- 消化管潰瘍、消化管穿孔、消化管出血
- 膵炎
- 精神変調、うつ状態、痙攣
- 骨粗鬆症、大腿骨及び上腕骨等の骨頭無菌性壊死、ミオパチー
- 緑内障、後嚢白内障、中心性漿液性網脈絡膜症、多発性後極部網膜色素上皮症
- 血栓症
- 心筋梗塞、脳梗塞、動脈瘤
- 硬膜外脂肪腫
- 腱断裂
- 腫瘍崩壊症候群
ワイゾロンの禁忌
ワイゾロンには禁忌(服用してはいけない方)が指定されています。
下記に該当する方はワイゾロンを服用できません。
- ワイゾロンの禁忌
- プレドニゾロンの成分に対し過敏症の既往歴のある方
- デスモプレシン酢酸塩水和物(男性における夜間多尿による夜間頻尿)を投与中の方
ワイゾロンの服用に注意が必要な方
ワイゾロンには禁忌ではありませんが、服用に注意が必要な方が指定されています。
下記に該当する方は、ワイゾロンを服用する前に医師に相談してください。
- ワイゾロンの服用に注意が必要な方
- 有効な抗菌剤の存在しない感染症、全身の真菌症のある方
- 消化性潰瘍の方
- 精神病の方
- 結核性疾患の方
- 単純疱疹性角膜炎の方
- 後嚢白内障の方
- 緑内障の方
- 高血圧症の方
- 電解質異常のある方
- 血栓症の方
- 最近行った内臓の手術創のある方
- 急性心筋梗塞を起こした方
ワイゾロンの併用禁忌薬
ワイゾロンには併用禁忌薬(併用して服用してはいけない医薬品)が指定されています。
下記に該当する医薬品とワイゾロンは併用して服用できません。
- ワイゾロンの併用禁忌薬
- デスモプレシン酢酸塩水和物(ミニリンメルト)
機序は不明ながら、低ナトリウム血症が発現するおそれがあります。
ワイゾロンの併用注意薬
ワイゾロンには併用禁忌薬ではありませんが、併用注意薬(併用に注意が必要な医薬品)が指定されています。
ワイゾロンと併用すると効果が減弱したり、副作用が増強するなど体に悪影響を及ぼす恐れがあります。
併用して服用する場合は、注意しながら服用するか、そもそも併用自体を避けることが望ましいでしょう。
下記に該当する医薬品を服用している場合は、ワイゾロンを服用する前に医師に相談してください。
- ワイゾロンの併用注意薬
- バルビツール酸誘導体(フェノバルビタール)、フェニトイン、リファンピシン
本剤の作用が減弱することが報告されているため、併用時は効果減弱に注意し、必要に応じてプレドニゾロンの用量を調整する。
- サリチル酸誘導体(アスピリン、アスピリンダイアルミネート、サザピリン等)
併用中に本剤を減量または中止すると、サリチル酸中毒を起こすおそれがあるため、用量管理と観察が重要である。
- 抗凝血剤(ワルファリンカリウム)
抗凝血作用が変動する可能性があるため、併用時には出血傾向や凝固能を慎重にモニタリングする必要がある。
- 糖尿病用薬(ビグアナイド系薬剤、スルホニルウレア剤、速効型インスリン分泌、促進剤、α-グルコシダーゼ阻害剤、チアゾリジン系薬剤、DPP-4阻害剤、GLP-1受容体作動薬、SGLT2阻害剤)、インスリン製剤等
血糖降下作用が減弱し、血糖コントロールが悪化するおそれがあるため、血糖値の経過を十分に観察し、必要に応じて調整する。
- 利尿剤(カリウム保持性利尿剤を除く)、フロセミド、アセタゾラミド、トリクロルメチアジド等
低カリウム血症を生じやすくなるため、電解質バランスの管理とカリウム値の定期的な確認が推奨される。
- 活性型ビタミン D3製剤(アルファカルシドール等)
高カルシウム尿症や尿路結石が現れることがあるため、併用中は定期的に尿検査や血清カルシウム濃度の測定を行う。
- シクロスポリン
血中濃度の上昇により副作用が現れるおそれがあるため、併用時には両薬剤の血中濃度と副作用出現に注意が必要である。
- 非脱分極性筋弛緩剤(パンクロニウム臭化物、ベクロニウム臭化物)
筋弛緩作用が不安定になることがあるため、術中・術後の筋弛緩状態を十分にモニターする必要がある。
- キノロン系抗菌剤(レボフロキサシン水和物、メシル酸ガレノキサシン水和物等)
腱障害(腱炎・腱断裂)のリスクが高まるとされており、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみに併用する。
- CYP3A4阻害剤(コビシスタット含有製剤、リトナビル含有製剤、エリスロマイシン等)
血中濃度が上昇し、作用が増強される可能性があるため、副作用の出現に注意しながら慎重に投与する。
ワイゾロンの基本的な注意事項
ワイゾロン(プレドニゾロン)を使用する際には、重篤な副作用が現れる可能性があるため、下記の点に十分留意する必要があります。
特に、感染症、副腎皮質機能不全、消化管潰瘍、血糖異常、精神症状などが誘発されることがあるため、使用の際には治療目的とリスクのバランスを慎重に評価する必要があります。
本剤の使用は、症状が強く、他の治療法では十分な効果が期待できないと判断される場合に限って行うべきです。
また、局所的な治療で十分と考えられるケースでは、全身投与を避けることが推奨されます。
治療中は副作用の発現に注意し、患者の全身状態やストレス負荷に配慮してください。
手術、外傷、感染などのストレスイベント時には、一時的な増量などの処置が必要になる場合があります。
水痘・麻疹感染への注意
本剤を使用中の患者が水痘または麻疹に感染すると、重篤化するおそれがあります。
下記の点に特に注意してください。
- 投与前に水痘・麻疹の既往歴または予防接種歴を確認すること。
- 既往のない患者には感染を防ぐための注意喚起と観察を十分に行うこと。
- 感染が疑われた場合には速やかに受診させ、適切な処置を講じること。
- 既往や予防接種がある患者でも、発症する可能性があるため十分な観察が必要です。
中止時の注意(離脱症状)
長期間または高用量で使用していた場合、急に中止すると発熱、倦怠感、脱力、関節痛、ショックなどの離脱症状が現れることがあります。
中止する際には必ず徐々に減量し、症状が出た場合には再投与または増量などの対応を行う必要があります。
ワクチン接種に関する注意
本剤を長期または大量に使用している患者、または中止後6か月以内の患者は免疫機能が低下していることがあります。
このため、生ワクチン接種によりワクチン由来感染のリスクが増加するおそれがあります。
これらの患者には、生ワクチンの接種を避けてください。
眼への影響
プレドニゾロンの使用により、眼圧上昇、緑内障、白内障(後嚢白内障)、網脈絡膜症などの眼障害が報告されています。
長期投与中は定期的な眼科的検査が望ましいとされています。
腫瘍崩壊症候群への注意
リンパ系腫瘍を有する患者では、本剤投与により腫瘍崩壊症候群を引き起こすことがあります。
治療開始後は、血清電解質、腎機能のモニタリングを行い、患者の状態を慎重に観察してください。
強皮症患者への注意
強皮症患者において、副腎皮質ホルモン剤の使用により強皮症腎クリーゼの発現率が高いと報告されています。
このため、本剤を強皮症の患者に使用する際は、血圧および腎機能を厳重にモニターし、早期の症状出現に留意してください。
ワイゾロンの保管方法
ワイゾロンは、光や温度、湿度などによって効果が損なわれる場合があります。
下記の要項を守って保管してください。
- ワイゾロンの保管方法
- 高温多湿にならない場所に保管してください
- 直射日光が当たらない場所に保管してください
- 子供やペットの手の届かない場所に保管してください
- なるべく鍵のかかる場所に保管してください
- 別の容器や包装に移し替えず、元の容器や包装に保管してください
- 容器のふたや栓はしっかり閉めて保管してください
- 乾燥剤が入っていた場合、開封後もそのままの状態で保管してください
- 使用期限が分かる状態で保管してください
- 使用期限を過ぎた場合、使用せずに破棄してください
- 冷蔵庫や冷凍庫、台所、浴室、玄関、ベランダ、窓際、車内、冷暖房器具の近くで保管しないでください
- 錠剤を分割した状態で長期間保管しないでください
ワイゾロンに限らず、多くの医薬品は光(紫外線)によって成分が変化したり、分解されてしまいます。
効果が期待できなくなったり、体に有害な影響を与える可能性があるのです。
そのため、光を遮断できる場所や容器に保管することが最も大切とされています。
原則として30℃を超える様な高温の場所も適していません。
冷暗所が保管場所として最適
直射日光が当たらない(暗い)、湿気が少ない(乾燥している)、風通しが良い(涼しい)、いわゆる「冷暗所」で保管するのが理想的です。
一般的な家の中だと廊下や玄関、リビング、寝室などにある「収納スペース」がおすすめです。
クローゼットや押し入れ、キャビネットなどでも良いでしょう。
- 廊下や玄関の収納スペース
- 廊下や玄関は日光が入りにくく、風通しが良いため、温度や湿度が比較的一定に保たれやすい傾向があります。
収納スペースがあるなら冷暗所として適しています。
- リビングの収納スペース
- リビングにはエアコンが付いていることが多いため、温度や湿度が比較的一定に保たれやすい傾向があります。
直射日光が当たらない棚などの収納スペースで保管すると良いでしょう。
- 寝室のクローゼットや押し入れの中
- 比較的温度の変化が少なく、直射日光が当たらないため、クローゼットや押し入れは冷暗所として理想的です。
除湿剤などを設置し、湿度が低めになるようにすると良いでしょう。
- 棚やキャビネットの引き出しの中
- 棚やキャビネットの引き出しの中に保管することで、湿気や直射日光の影響を最小限に抑えられます。
温度も一定に保たれやすいのでおすすめです。
ワイゾロンの臨床成績(有効性および安全性に関する試験)
ワイゾロンは、日本では「プレドニン錠」として販売されているため、プレドニン錠の臨床成績を参考にしています。
- 有効性および安全性に関する試験
- 再評価に基づく有効性・安全性調査(文献集計による評価)
- 外国人を対象とした抗炎症作用比較試験(ヒドロコルチゾンとの比較)
- 安全性薬理試験(循環・呼吸・自律神経系への影響評価)
再評価に基づく有効性・安全性調査(文献集計による評価)
本試験は、プレドニン錠の再評価資料として、1956年から1974年にかけて公表された国内文献180報に基づき、有効性および安全性を文献集計という形式で評価したものです。
調査対象は、実際の臨床現場におけるプレドニンの使用症例であり、多様な疾患領域にわたる実用データが集積されています。
有効性の評価
合計2,351例を対象に、有効性を評価した結果は下記のとおりです。
臨床試験
| 評価対象例数 |
2,351例 |
| 有効例数 |
1,633例 |
| 有効率 |
69.5% |
また、疾患別の有効率も文献に基づいて集計されており、代表的な疾患では下記のような結果が報告されています。
臨床試験
| 疾患名 |
有効率 |
| 関節リウマチ |
88.0% |
| アレルギー性鼻炎 |
83.6% |
| 気管支喘息 |
64.3% |
| 潰瘍性大腸炎 |
51.4% |
安全性の評価
- 同一の文献群から安全性も評価され、2,299例のうち副作用が認められたのは512例(22.27%)でした。
- 主な副作用は下記のとおりです。
- 満月様顔貌:110件(4.8%)
- 糖尿病:23件(1.0%)
- 不眠(多夢含む):21件(0.91%)
- ざ瘡(アクネ):16件(0.7%)
このように、再評価調査ではプレドニンの有効性は高く評価され、安全性についても既知のステロイド関連副作用が確認される結果となっています。
外国人を対象とした抗炎症作用比較試験(ヒドロコルチゾンとの比較)
本試験は、プレドニゾロンの抗炎症作用を他の副腎皮質ホルモン剤と比較検討する目的で、関節リウマチ患者を対象に実施された海外の臨床試験データに基づくものです。
試験では、関節リウマチ患者15例に対し、プレドニゾロン30mgを6時間または8時間ごとに反復経口投与し、炎症抑制作用と副作用の発現を評価しました。
結果は、下記の通りです。
臨床試験
| 対象患者 |
関節リウマチ患者 15例 |
| 投与方法 |
プレドニゾロン30mgを6~8時間ごとに反復経口投与 |
| 比較薬剤 |
ヒドロコルチゾン |
| 抗炎症作用評価 |
プレドニゾロンはヒドロコルチゾンの約4倍の抗炎症力価を示した |
この比較試験により、プレドニゾロンは短時間型~中間型の副腎皮質ホルモン剤として、炎症性疾患に対して十分な効果を発揮することが確認されました。
また、薬効の持続性や全身的な副作用のコントロールにも一定の優位性が示唆され、臨床上の有用性が高いと評価されています。
安全性薬理試験(循環・呼吸・自律神経系への影響評価)
本試験は、プレドニゾロンの投与による循環系・呼吸器系・自律神経系への影響を評価する目的で実施された非臨床安全性試験です。
主に動物モデル(ラット、ネコ、ウサギ)を用いて、静脈内投与時の全身反応が観察されました。
主な評価対象と結果
臨床試験
| 被験動物 |
ラット、ネコ、ウサギ(摘出心臓) |
| 投与経路 |
静脈内投与 |
| 評価項目 |
呼吸数、心拍数、心電図、血圧、腸管運動、唾液分泌など |
| 評価結果 |
ラットおよびネコにおいて、呼吸数・心拍数・心電図・血圧に明らかな変動は認められなかった。 - ラットの腸運動、唾液分泌、緊張姿勢、排尿・排便には影響なし。 - ウサギ摘出心臓において、100µg以上の投与で心筋収縮振幅の抑制がみられた。 |
これらの試験結果から、プレドニゾロンは通常の治療量において循環器系や呼吸器系、自律神経系への重大な影響を与えにくいことが示されました。
ただし、高濃度での心筋収縮抑制作用が報告されており、過量投与や感受性の高い患者では注意が必要とされます。