クラリチンの概要
- クラリチンの特徴
- 眠気が少なく、仕事や運転にも影響しにくい第2世代のアレルギー治療薬
- 花粉症・じんま疹・湿疹など、鼻や肌のかゆみに幅広く対応
- 1日1回で長時間しっかり効くから、忙しい毎日にも続けやすい
| 商品名 |
クラリチン® 10mg(Claritine® 10mg) |
| 内容量 |
1箱20錠(10mg×10錠×2シート) |
| 有効成分 |
ロラタジン(Loratadine) |
| 医薬品分類 |
先発医薬品
|
| 薬効分類 |
アレルギー性疾患治療剤(持続性選択H1受容体ブロッカー) |
| 適応症 |
アレルギー性鼻炎 蕁麻疹 皮膚疾患(湿疹、皮膚炎、そう痒症) |
| 対象者 |
男性・女性 |
| 製薬会社 |
バイエル(Bayer AG) |
| 商品区分 |
医薬品 |
| 到着の目安 |
入金確認後7日~14日前後で到着 |
クラリチンの現物サイズ
|
箱正面 |
シート正面 |
錠剤正面 |
| 長辺 |
108.1mm |
93mm |
7.7mm |
| 短辺 |
47.7mm |
37.8mm |
5.1mm |
| 厚み |
19.3mm |
3.7mm |
2.8mm |
| 重量 |
11.7g |
2.38g |
0.06g |
※当サイトのスタッフが現物を測定した数値であり、商品ごとに若干の差異があるため、おおよその目安として予めご了承ください。
| 包装タイプ |
PTP包装シート |
| 剤形タイプ |
フィルムコーティング錠 |
クラリチンの飲み方(服用方法)
下記の用法・用量を守って、水またはぬるま湯と一緒に服用してください。
用法・用量
| 1回の用量 | 1錠 ロラタジンとして10mg |
|---|
| 服用回数 | 1日1回 |
|---|
| 服用間隔 | 24時間以上空ける |
|---|
| 服用タイミング | 食後 |
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| 留意点 | 高齢者・肝腎障害者では血中濃度上昇に注意 |
|---|
クラリチンは、1日1回の服用で効果が持続するお薬です。
空腹時でもある程度吸収されますが、食後のほうが安定して体に取り込まれやすく、効果を実感しやすくなります。
食後であれば時間帯にこだわらなくても大丈夫ですが、毎日同じタイミングで続けることで安定した効果につながります。
食事による影響
クラリチンは、食事による影響は少ないですが、食後に飲んだ方が体内での吸収が安定しやすく、しっかりと効果を発揮しやすくなります。
そのため、「食後に1日1回」のタイミングで服用が推奨されています。
空腹時に比べると、食後に飲んだ場合のほうが血中濃度がやや高くなりやすく、薬が効きはじめるまでの流れがスムーズになる傾向があります。
ただし、成分が体内にとどまる時間や最終的な効果には大きな差はありません。
忙しいときや食後のタイミングを逃してしまった場合でも、極端な空腹状態でなければ問題なく服用できます。
気軽に続けやすいお薬ですので、毎日のリズムに合わせてご使用ください。
アルコール(お酒)による影響
クラリチンは眠くなりにくいお薬ですが、人によっては少し眠気を感じることがあります。
お酒を飲んだときは、こうした眠気が強く出ることがあるため、できるだけ控えるのがおすすめです。
特に、車の運転や集中力が必要な作業を行う前には注意が必要です。
お酒との組み合わせによって、思わぬ眠気やふらつきが出ることも考えられます。
安心して毎日を過ごすためにも、クラリチンを飲んでいる間はアルコールとの併用には気をつけてください。
クラリチンの効果効能
- 適応症
- アレルギー性鼻炎
- 蕁麻疹
- 皮膚疾患(湿疹、皮膚炎、そう痒症)
クラリチンは、花粉症やハウスダストによるアレルギー性鼻炎、蕁麻疹、湿疹、皮膚そう痒症などに幅広く使用されているアレルギー治療薬です。
有効成分のロラタジンが、ヒスタミンH1受容体に作用することで、アレルギー反応を抑えるはたらきにより、鼻水やくしゃみ、かゆみなど、つらいアレルギー症状をやさしく抑えてくれます。
効果の目安
| 効果の発現時間 | 約1~3時間以内 |
|---|
| 効果のピーク | 約2~4時間後 |
|---|
| 効果の持続時間 | 約12~14時間 |
|---|
服用後、約1~3時間ほどでゆっくりと効果が現れはじめ、ピークは約2~4時間後とされています。
作用は約12~14時間にわたってしっかり続き、1日1回の服用で長時間効果を保ちます。
忙しい日々の中でも、飲み忘れを気にせず続けやすいのが特長です。
強く効きすぎない、穏やかな効き目のクラリチン。
アレルギーによる不快な症状をやさしく抑えながら、日常生活への影響を最小限にとどめてくれるお薬です。
眠くならない&ゆるやかに効果が続く

クラリチンは、花粉症の薬の中でも副作用が比較的少ないタイプに分類されます。
眠くなりにくく、集中力や判断力に影響しづらいとされており、日中のお仕事や運転にも配慮された設計です。
ただし、個人差はあるため、服用後に眠気を感じる人もいます。
日中の眠気が気になる方は、夜の食後(就寝前)に服用することを推奨します。
また、有効成分のロラタジンは体内でゆっくりと効きはじめ、長時間にわたってアレルギー症状を抑えてくれます。
効果の立ち上がりは穏やかですが、そのぶん眠気などの負担も起こりにくく、快適に使えるのが特長です。
くしゃみや鼻水にもしっかり対応しながら、強すぎないやさしい効き方なので、敏感な方にも選ばれています。
臨床試験でも、服用による眠気や注意力への影響が少ないことが確認されています。
作用機序(仕組み)
クラリチンは、アレルギー症状の原因となるヒスタミンという物質の働きを抑える「抗ヒスタミン薬」です。
体内でアレルゲン(花粉やホコリなど)に反応すると、ヒスタミンが放出され、くしゃみ・鼻水・かゆみなどが引き起こされます。
クラリチンの有効成分であるロラタジンは、このヒスタミンが受容体(H1受容体)に結びつくのをブロックします。
さらに、体内で代謝されることで生まれる「DCL」という成分が、症状をしっかり抑えるはたらきを発揮します。
また、クラリチンはヒスタミンだけでなく、ロイコトリエンC4というアレルギー反応を強める物質の放出も抑えるため、アレルギー症状を多方面からやわらげてくれます。
このように、クラリチンは体にやさしく、でもしっかりとアレルギーの元にアプローチすることで、つらい症状をおさえてくれるお薬です。
クラリチンの副作用
クラリチンは、副作用の出やすい医薬品ではありませんが、副作用がいくつか確認されています。
主な副作用は、眠気、倦怠感、めまい、発疹などとされています。
副作用は一時的であり、軽度な症状がほとんどです。
他にも服用後に下記の副作用が現れることがあります。
クラリチンの副作用
| 部位 |
1%以上 |
0.1%~1%未満 |
0.1%未満 |
頻度不明 |
| 精神神経系 |
眠気、倦怠感 |
めまい、頭痛 |
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| 呼吸器 |
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鼻の乾燥感、咽頭痛 |
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| 消化器 |
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腹痛、口渇、嘔気・嘔吐、下痢、便秘、口内炎 |
口唇乾燥 |
胃炎 |
| 過敏症 |
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発疹 |
じん麻疹 |
発赤、紅斑、そう痒 |
| 皮膚 |
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脱毛 |
| 肝臓 |
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ALT上昇、AST上昇、ビリルビン値上昇、γ-GTP上昇、Al-P上昇 |
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| 腎臓 |
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BUN上昇、タンパク尿 |
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尿閉 |
| 循環器 |
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動悸 |
頻脈 |
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| 血液 |
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好酸球増多、白血球減少、好中球減少、単球増多、リンパ球減少、白血球増多、リンパ球増多、ヘマトクリット減少、ヘモグロビン減少、好塩基球増多、血小板減少、好中球増多 |
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| その他 |
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尿糖、眼球乾燥、耳鳴、ほてり |
味覚障害、月経不順、胸部不快感 |
不正子宮出血、胸痛、難聴、浮腫(顔面・四肢) |
重大な副作用
下記の症状が現れた場合は、すぐに服用を中止してください。
- クラリチンの重大な副作用
- ショック
- アナフィラキシー
- てんかん
- 痙攣
- 肝機能障害
- 黄疸
※すべて頻度不明
クラリチンの禁忌
クラリチンには禁忌(服用してはいけない方)が指定されています。
下記に該当する方はクラリチンを服用できません。
クラリチンの服用に注意が必要な方
クラリチンには禁忌ではありませんが、服用に注意が必要な方が指定されています。
下記に該当する方は、クラリチンを服用する前に医師に相談してください。
- クラリチンの服用に注意が必要な方
- てんかんの既往のある方
- 腎機能障害のある方
- 肝機能障害のある方
- 妊婦または妊娠している可能性のある女性
- 授乳婦
- 小児等
- 高齢者
クラリチンの併用禁忌薬
クラリチンには併用禁忌薬(併用して服用してはいけない医薬品)が指定されていません。
クラリチンの併用注意薬
クラリチンには併用禁忌薬ではありませんが、併用注意薬(併用に注意が必要な医薬品)が指定されています。
クラリチンと併用すると効果が減弱したり、副作用が増強するなど体に悪影響を及ぼす恐れがあります。
併用して服用する場合は、注意しながら服用するか、そもそも併用自体を避けることが望ましいでしょう。
下記に該当する医薬品を服用している場合は、クラリチンを服用する前に医師に相談してください。
- クラリチンの併用注意薬
- エリスロマイシン、シメチジン
一緒に飲むと、体内に残る時間が長くなることがあります。
体調に変化を感じた場合は、無理せず使用を中止し、医師や薬剤師にご相談ください。
クラリチンの基本的な注意事項
クラリチンを飲んでも十分な効果が感じられない場合には、自己判断で長く飲み続けないようにしましょう。
症状が改善しないときは、早めに医師や薬剤師に相談することが大切です。
花粉症などの季節性アレルギーがある方は、症状が出る少し前から飲み始めることで、つらさを抑えやすくなります。
アレルギーのシーズンが終わるまで続けて使うことで、効果をより実感しやすくなります。
てんかんの既往がある方は、まれに発作が起こることがあるため、使用には注意が必要です。
また、腎機能や肝機能に障害のある方は、お薬の成分が体内にたまりやすくなることがあります。
妊娠中や授乳中の方は、使用前に医師に相談してください。
ロラタジンは母乳に移行することが報告されています。
高齢の方やお子さまの場合、体内でのお薬の動き方が異なることがあるため、体調の変化には注意してください。
使用していて異変を感じたときは、無理に続けず、すぐに医師や薬剤師へ相談するようにしましょう。
クラリチンの保管方法
クラリチンは、光や温度、湿度などによって効果が損なわれる場合があります。
下記の要項を守って保管してください。
- クラリチンの保管方法
- 高温多湿にならない場所に保管してください
- 直射日光が当たらない場所に保管してください
- 子供やペットの手の届かない場所に保管してください
- なるべく鍵のかかる場所に保管してください
- 別の容器や包装に移し替えず、元の容器や包装に保管してください
- 容器のふたや栓はしっかり閉めて保管してください
- 乾燥剤が入っていた場合、開封後もそのままの状態で保管してください
- 使用期限が分かる状態で保管してください
- 使用期限を過ぎた場合、使用せずに破棄してください
- 冷蔵庫や冷凍庫、台所、浴室、玄関、ベランダ、窓際、車内、冷暖房器具の近くで保管しないでください
- 錠剤を分割した状態で長期間保管しないでください
クラリチンに限らず、多くの医薬品は光(紫外線)によって成分が変化したり、分解されてしまいます。
効果が期待できなくなったり、体に有害な影響を与える可能性があるのです。
そのため、光を遮断できる場所や容器に保管することが最も大切とされています。
原則として30℃を超える様な高温の場所も適していません。
冷暗所が保管場所として最適
直射日光が当たらない(暗い)、湿気が少ない(乾燥している)、風通しが良い(涼しい)、いわゆる「冷暗所」で保管するのが理想的です。
一般的な家の中だと廊下や玄関、リビング、寝室などにある「収納スペース」がおすすめです。
クローゼットや押し入れ、キャビネットなどでも良いでしょう。
- 廊下や玄関の収納スペース
- 廊下や玄関は日光が入りにくく、風通しが良いため、温度や湿度が比較的一定に保たれやすい傾向があります。
収納スペースがあるなら冷暗所として適しています。
- リビングの収納スペース
- リビングにはエアコンが付いていることが多いため、温度や湿度が比較的一定に保たれやすい傾向があります。
直射日光が当たらない棚などの収納スペースで保管すると良いでしょう。
- 寝室のクローゼットや押し入れの中
- 比較的温度の変化が少なく、直射日光が当たらないため、クローゼットや押し入れは冷暗所として理想的です。
除湿剤などを設置し、湿度が低めになるようにすると良いでしょう。
- 棚やキャビネットの引き出しの中
- 棚やキャビネットの引き出しの中に保管することで、湿気や直射日光の影響を最小限に抑えられます。
温度も一定に保たれやすいのでおすすめです。
クラリチンの臨床成績(有効性および安全性に関する試験)
- アレルギー性鼻炎
- 有効性および安全性に関する試験
- 国内長期投与試験(成人)
- 国内第Ⅲ相比較試験(メキタジンを対照とした比較試験)(成人)
- 国内第Ⅲ相比較試験(プラセボ及びケトチフェンフマル酸塩を対照とした比較試験)(成人)
- 国内第Ⅲ相比較試験(ケトチフェンフマル酸塩を対照とした比較試験)(小児)
国内長期投与試験(成人)
通年性アレルギー性鼻炎の患者に対して、クラリチン(ロラタジン錠)10mgを1日1回、9週間にわたり投与した臨床試験が実施されました。
この試験では、最終時点で中等度以上の改善がみられた割合は65.3%(49例中32例)となり、有効性が確認されました。
副作用の発現状況(53例中)
| 副作用 | 件数(割合) |
|---|
| 眠気 | 6例(11.3%) |
|---|
| 倦怠感 | 1例(1.9%) |
|---|
| 嘔気 | 1例(1.9%) |
|---|
| 発疹 | 1例(1.9%) |
|---|
| 合計 | 8例(15.1%) |
|---|
国内第Ⅲ相比較試験(メキタジンを対照とした比較試験)(成人)
通年性アレルギー性鼻炎の成人患者を対象に、クラリチン(ロラタジン錠10mg・1日1回)とメキタジン(3mg・1日2回)を比較する二重盲検試験が実施されました。
1週間の投与後における中等度以上の改善率は、クラリチン群で49.4%(79例中39例)、メキタジン群で45.8%(83例中38例)となり、いずれも有効性が認められました。
副作用の発現状況(100例中)
| 副作用 | 件数(割合) |
|---|
| 眠気 | 4例(4.0%) |
|---|
| 倦怠感 | 2例(2.0%) |
|---|
| 胃部不快感 | 1例(1.0%) |
|---|
| 嘔気 | 1例(1.0%) |
|---|
| 発疹 | 1例(1.0%) |
|---|
| 合計 | 7例(7.0%) |
|---|
国内第Ⅲ相比較試験(プラセボおよびケトチフェンフマル酸塩を対照とした比較試験)(成人)
通年性アレルギー性鼻炎の成人患者を対象に、クラリチン(ロラタジン錠10mg/日)、ケトチフェンフマル酸塩(1mg×2回/日)、およびプラセボを比較する二重盲検試験が行われました。
2週間の投与後、中等度以上の改善を示した割合は、クラリチン群で54.9%(102例中56例)、ケトチフェン群で55.1%(107例中59例)、プラセボ群で39.1%(69例中27例)でした。
症状スコアの推移と比較
| 投与群 | n | 投与前(平均±SD) | 変化量(平均±SD) | 比較 |
|---|
| クラリチン | 102 | 8.23 ± 0.22 | -2.83 ± 0.26 | ロラタジン vs ケトチフェン:差 0.03(95%CI:-0.62 ~ 0.69) ロラタジン vs プラセボ:差 -0.91(95%CI:-1.64 ~ -0.18) |
|---|
| ケトチフェン | 107 | 7.41 ± 0.22 | -2.48 ± 0.27 | - |
|---|
| プラセボ | 69 | 7.90 ± 0.25 | -1.92 ± 0.31 | - |
|---|
副作用は103例中26例(25.2%)に認められました。主なものは、眠気14例(13.6%)、口渇3例(2.9%)、頭痛、鼻の乾燥感および倦怠感が各2例(1.9%)などです。
国内第Ⅲ相比較試験(ケトチフェンフマル酸塩を対照とした比較試験)(小児)
通年性アレルギー性鼻炎の小児(3~15歳)を対象に、クラリチン(ロラタジンシロップ:6歳未満は5mg/日、6歳以上は10mg/日)と、ケトチフェンフマル酸塩(6歳未満は1.2mg/日、6歳以上は2mg/日)を比較する二重盲検試験が行われました。
いずれも2週間投与され、くしゃみ・鼻汁・鼻閉・鼻そう痒感の合計スコアを評価しました。
鼻症状スコアの推移と比較
| 投与群 | n | 投与前(平均±SD) | 変化量(平均±SD) | 比較 |
|---|
| クラリチン | 96 | 7.08 ± 0.19 | -2.53 ± 0.25 | 差 -0.39(95%CI:-1.04 ~ 0.25) |
|---|
| ケトチフェン | 91 | 6.36 ± 0.22 | -1.74 ± 0.26 | - |
|---|
スコアの変化量はクラリチン群のほうが大きい結果となりましたが、統計的な有意差は認められていません(信頼区間が0をまたぐ)。
両薬剤ともに、小児に対して一定の効果が認められています。
- 蕁麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)に伴うそう痒
- 有効性および安全性に関する試験
- 国内長期投与試験(成人)
- 国内第Ⅲ相比較試験(メキタジンを対照とした比較試験)(成人)
- 国内第Ⅲ相比較試験(シュードプラセボ及びケトチフェンフマル酸塩を対照とした比較試験)(成人)
- 国内一般臨床試験(成人)
- 国内第Ⅲ相比較試験(ケトチフェンフマル酸塩を対照とした比較試験)(小児)
国内長期投与試験(成人)
慢性じん麻疹の成人患者に対して、クラリチン(ロラタジン錠10mg)を1日1回、8週間にわたり継続投与する試験が行われました。
その結果、有効以上と評価された割合は87.4%(87例中76例)と高い改善効果が示されました。
副作用の発現状況(92例中)
| 副作用 | 件数(割合) |
|---|
| 眠気 | 6例(6.5%) |
|---|
| 倦怠感 | 3例(3.3%) |
|---|
| 心窩部不快感 | 1例(1.1%) |
|---|
| 腹部膨満感 | 1例(1.1%) |
|---|
| 下痢 | 1例(1.1%) |
|---|
| 生理遅延 | 1例(1.1%) |
|---|
| 合計 | 10例(10.9%) |
|---|
国内第Ⅲ相比較試験(メキタジンを対照とした比較試験)(成人)
慢性じん麻疹の成人患者を対象に、クラリチン(ロラタジン錠10mg・1日1回)とメキタジン(3mg・1日2回)を比較する二重盲検試験が実施されました。
7日間の投与後、中等度以上の改善が認められた割合は、クラリチン群で71.3%(115例中82例)、メキタジン群で66.7%(117例中78例)となりました。
副作用の発現状況(119例中)
| 副作用 | 件数(割合) |
|---|
| 眠気 | 8例(6.7%) |
|---|
| 口渇 | 2例(1.7%) |
|---|
| 倦怠感 | 1例(0.8%) |
|---|
| 食欲亢進 | 1例(0.8%) |
|---|
| 腹部不快感 | 1例(0.8%) |
|---|
| 舌のびらん・疼痛 | 1例(0.8%) |
|---|
| 合計 | 12例(10.1%) |
|---|
国内第Ⅲ相比較試験(シュードプラセボおよびケトチフェンフマル酸塩を対照とした比較試験)(成人)
慢性じん麻疹の成人患者を対象に、クラリチン(ロラタジン錠10mg/日)、ケトチフェンフマル酸塩(2mg/日)、およびロラタジン1mg/日を含むシュードプラセボを比較する二重盲検試験が実施されました。
いずれも2週間投与され、改善度や皮膚症状スコアによって効果が評価されました。
投与2週間後(または中止時)における全般改善率(中等度改善以上)は下記のとおりでした。
全般改善率(中等度改善以上)
| 投与群 | 改善率 |
|---|
| クラリチン(ロラタジン) | 80.5% |
|---|
| ケトチフェン | 62.1% |
|---|
| シュードプラセボ | 43.8% |
|---|
ロラタジンとケトチフェンの改善率の差は18.4%であり、95%信頼区間は7.4%~29.3%でした。
皮膚症状スコアについても、ロラタジン群では他の群と比べてより大きな改善が確認されました。
各スコアの詳細評価
この試験では、全般改善率に加えて「そう痒スコア」と「発疹スコア」の変化も解析されました。
いずれもロラタジン群で最も大きな改善がみられ、ケトチフェン群およびプラセボ群より有意に優れていました。
そう痒スコアの変化
| 投与群 | n | 投与前(平均±SE) | 変化量(平均±SE) | 比較 |
|---|
| クラリチン | 128 | 1.98 ± 0.06 | -1.48 ± 0.07 | vs ケトチフェン:差 -0.27(95%CI:-0.48 ~ -0.07) vs プラセボ:差 -0.77(95%CI:-1.00 ~ -0.53) |
|---|
| ケトチフェン | 124 | 1.97 ± 0.06 | -1.20 ± 0.09 | - |
|---|
| シュードプラセボ | 80 | 2.08 ± 0.07 | -0.70 ± 0.13 | - |
|---|
発疹スコアの変化
| 投与群 | n | 投与前(平均±SE) | 変化量(平均±SE) | 比較 |
|---|
| クラリチン | 128 | 1.95 ± 0.06 | -1.41 ± 0.08 | vs ケトチフェン:差 -0.23(95%CI:-0.43 ~ -0.04) vs プラセボ:差 -0.55(95%CI:-0.77 ~ -0.33) |
|---|
| ケトチフェン | 124 | 1.87 ± 0.06 | -1.18 ± 0.09 | - |
|---|
| シュードプラセボ | 80 | 1.91 ± 0.07 | -0.82 ± 0.11 | - |
|---|
国内一般臨床試験(成人)
湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症などの皮膚疾患に対して、クラリチン(ロラタジン錠10mg)を1日1回、7日間投与した臨床試験が実施されました。
その結果、有効以上と評価された割合は61.0%(264例中161例)であり、かゆみの軽減や皮膚症状の改善が確認されました。
副作用の発現状況(284例中)
| 副作用 | 件数(割合) |
|---|
| 眠気 | 15例(5.3%) |
|---|
| 倦怠感 | 4例(1.4%) |
|---|
| 口渇 | 3例(1.1%) |
|---|
| 頭痛 | 1例(0.4%) |
|---|
| 肩こり | 1例(0.4%) |
|---|
| 胃部不快感 | 1例(0.4%) |
|---|
| 食欲不振 | 1例(0.4%) |
|---|
| 合計 | 22例(7.7%) |
|---|
国内第Ⅲ相比較試験(ケトチフェンフマル酸塩を対照とした比較試験)(小児)
アトピー性皮膚炎の小児患者(3~15歳)を対象に、クラリチン(ロラタジンドライシロップ)とケトチフェンフマル酸塩を比較する二重盲検試験が実施されました。
ロラタジンは3~6歳で5mg/日、7~15歳で10mg/日が投与され、ケトチフェンはそれぞれ1.2mg/日および2mg/日が用いられました。
2週間の投与後における主要そう痒スコアの変化量が評価されました。
そう痒スコアの変化
| 投与群 | n | 投与前(平均±SE) | 変化量(平均±SE) | 比較 |
|---|
| クラリチン | 101 | 2.50 ± 0.06 | -0.51 ± 0.08 | 差の点推定値:0.03 95%CI:-0.18 ~ 0.25 |
|---|
| ケトチフェン | 100 | 2.56 ± 0.06 | -0.58 ± 0.08 | - |
|---|
スコアの変化において統計的な有意差は認められませんでしたが、両薬剤とも一定のそう痒緩和効果が示されました。
副作用の発現状況(101例中)
| 副作用 | 件数(割合) |
|---|
| ALT増加 | 2例(2.0%) |
|---|
| AST増加 | 2例(2.0%) |
|---|
| γ-GTP増加 | 1例(1.0%) |
|---|
| 肝機能検査値異常 | 1例(1.0%) |
|---|
| 傾眠 | 1例(1.0%) |
|---|
| 合計 | 4例(4.0%) |
|---|
- その他
- 有効性および安全性に関する試験
- 眠気及び運転・機械操作能力に対する影響
- 心血管系に及ぼす影響
眠気及び運転・機械操作能力に対する影響
クラリチン(ロラタジン)は、眠気の副作用が少なく、日常生活への影響が出にくい抗ヒスタミン薬です。
実際の試験においても、下記のような結果が報告されています。
健康な成人を対象に、10mgまたは20mgを服用後にパソコン作業(数字入力)を行ったところ、正確さや作業効率はプラセボ(偽薬)と差がありませんでした。
同様に、入眠までの時間や精神運動機能にも影響は見られず、眠気の程度もプラセボと同等でした。
通年性アレルギー性鼻炎の患者を対象とした二重盲検比較試験では、クラリチンを服用した人の眠気の発現頻度は、プラセボを服用した人とほぼ同じでした。
さらに、外国人を対象とした試験では、実際にサーキットでの運転能力や、フライトシミュレーターを用いたパイロットの操作能力においても、クラリチン服用による影響は認められていません。
このように、クラリチンは眠気のリスクが低く、車の運転や機械操作といった集中力が求められる作業でも安心して使用できるお薬として高く評価されています。
心血管系に及ぼす影響
クラリチン(ロラタジン)は、心臓の働きに対する影響が少ない薬としても知られています。
健康な成人男性を対象に、通常の4倍量にあたる40mgを1日1回、13週間連続で服用した試験(外国人データ)では、プラセボと比較して心電図(QTc間隔)や心拍数に有意な変化は見られませんでした。
この結果からも、適切な用量(1日1回10mg)で使用すれば、心臓への影響はほとんどなく、安全性の高い抗ヒスタミン薬であることが確認されています。