ミノキライズの概要
- ミノキライズの特徴
- 発毛成分ミノキシジル配合の内服ジェネリックで、高い発毛・育毛効果が期待できる
- 継続使用が前提となるAGA治療薬において、1箱100錠入りというコスパの良い人気商品
- 日本語の商品パッケージと、日本語の説明書が同梱されており安心して使える
ミノキライズの現物サイズ
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箱正面 |
シート正面 |
錠剤正面 |
| 長辺 |
76.2mm |
73.2mm |
6.1mm |
| 短辺 |
39.2mm |
30.3mm |
6.1mm |
| 厚み |
33.1mm |
3.4mm |
2.6mm |
| 重量 |
22.89g |
1.7g |
0.1g |
※当サイトのスタッフが現物を測定した数値であり、商品ごとに若干の差異があるため、おおよその目安として予めご了承ください。
| 包装タイプ |
PTP包装シート |
| 剤形タイプ |
フィルムコーティング錠 |
ミノキライズの飲み方(服用方法)
下記の用法・用量を守って、水またはぬるま湯と一緒に服用してください。
用法・用量
| 1回の用量 | 1錠 ミノキシジルとして5mg |
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| 服用回数 | 1日1回 |
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| 服用間隔 | 24時間以上空ける |
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| 服用タイミング | 1日の中で決まった時間に服用 |
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| 服用期間 | 6か月以上 |
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| 食事の影響 | 食事の影響を受けにくい |
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| 留意点 | アルコール(お酒)との相互作用があるため、飲酒時の服用は避けること |
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一般的には、1日1回5mgから服用を開始します。
効果が不十分な場合に限り、1日2回まで増量することが可能ですが、副作用リスクが高まるため、増量は慎重に行い、1日最大10mgを上限としてください。
また、本剤を高血圧の治療目的で使用する場合は、血圧をモニタリングしながら用量を調整する必要があります。
用量を増減する際は、同じ用法・用量で最低3日間は継続しながら調整することが望ましく、1日最大40mgまでとされています。
なお、ミノキライズの服用を忘れてしまった場合は、その日のうちに気づいた時点で1回分を服用してください。
もし翌日以降に気づいた場合は、忘れた分は服用せず、次回の通常通りの時間に1回分を服用してください。
決して2回分をまとめて服用しないように注意しましょう。
食事による影響
ミノキライズは、基本的に長期間の継続服用が前提となるAGA治療薬です。
毎日決まった時間に服用し、一定の間隔を保つことが重要です。
なお、食事の影響は受けにくいため、服用のタイミングは食前・食後どちらでも問題ありません。
アルコール(お酒)による影響
ミノキライズは、必ず水またはぬるま湯で服用し、アルコール(お酒)を含む飲料で服用することは避けてください。
これは、アルコールにも血管を拡張させる作用があるため、同時に摂取すると血圧が急激に低下し、頭痛やめまいなどの副作用が起こりやすくなるためです。
そのため、飲酒する際はミノキライズの服用を控えるように注意しましょう。
ミノキライズの効果効能
- 適応症
- 壮年性脱毛症の発毛
- 育毛および抜け毛の進行予防
- 高血圧症
ミノキシジル内服薬は、壮年性脱毛症に対してのみ有効とされており、その他の種類の脱毛症には適応がありません。
また、本剤には血管拡張作用があり、それによって血圧の上昇を抑える効果も示します。
使用にあたっては、脱毛の種類と全身への作用を正しく理解したうえで、医師の判断に基づいて服用することが重要です。
効果の実感には一定の期間が必要で、服用を開始してからおよそ3~6か月ほどで発毛の兆しを感じ始める方が多いとされています。
なお、ミノキライズは内服薬であるため、頭皮だけでなく全身の血管にも作用し、血圧を下げる効果も伴う点には注意が必要です。
服用の際は、医師の指導のもと、体調や副作用への配慮を行いながら継続することが大切です。
外用薬よりも高い発毛・育毛効果が期待できる内服タイプ
ミノキライズは経口服用タイプの発毛治療薬で、体内から有効成分ミノキシジルを血流に乗せて頭皮へ届ける仕組みです。
この働きにより、頭皮表面から成分を浸透させる外用薬よりも、毛根の深部にまで確実にアプローチできるため、高い発毛・育毛効果が期待できます。
特に、前頭部の生え際(M字部分)は、毛細血管が少なく皮膚も硬いため、外用薬では効果が出にくい領域です。
しかし内服薬なら、内側から全身の血管に作用するため、生え際の発毛にも有利とされています。
フィナステリドやデュタステリドとの併用で相乗効果がある

フィナステリド製剤(例:プロペシアなど)やデュタステリド製剤(例:ザガーロなど)を併用することで、より高い治療効果が見込めます。
フィナステリドやデュタステリドは、抜け毛の原因となるDHT(ジヒドロテストステロン)を抑制する作用があり、ミノキシジルの血流改善作用とは異なるメカニズムで働きます。
この2つを組み合わせることで、抜け毛の予防と発毛促進を同時に行える治療が可能となります。
元々は高血圧の治療薬として開発
ミノキシジルはもともと高血圧の内服薬として開発された成分です。
服用していた患者に発毛作用が確認されたことから、後に外用薬として発毛治療に応用されるようになりました。
日本国内では、ミノキシジルの内服薬は現在のところ発毛治療薬としては未承認ですが、海外では薄毛治療とともに降圧剤としての使用実績もあります。
そのため、発毛効果と同時に血圧低下作用もある点には注意が必要です。
服用を検討する際は、医師の指導を受けたうえで、自身の健康状態と目的に合った使い方を心がけることが大切です。
作用機序(仕組み)

ミノキライズは、血管を拡張させる作用によって頭皮の血流を促進し、毛根への酸素や栄養の供給を高めることで毛包を健やかに育てる内服タイプの発毛治療薬です。
すでに生えている髪には、太さや長さを増す育毛効果があり、毛髪の成長期を延長することで抜け毛の予防にも役立ちます。
また、これから生えてくる髪には、毛根の働きを活性化させることで新たな発毛を促進する効果が期待されます。
ミノキライズの副作用
ミノキライズは、副作用の出やすい医薬品ではありませんが、副作用がいくつか確認されています。
主な副作用は、体毛の変化に関するものとされています。
副作用は一時的であり、軽度な症状がほとんどです。
通常、ミノキライズの効果が切れるとともに副作用も消失します。
他にも服用後に下記の副作用が現れることがあります。
- ミノキライズの副作用
- 細い体毛が異常に伸びたり、濃くなったり、黒くなる
これは通常、ミノキライズを服用し始めてから約3~6週間後に顔やその周囲で最初に現れる場合があります。
ミノキライズの服用を中止してから約1~3か月後には元に戻ります。
- 髪の色の変化
※すべて頻度不明
これらの副作用があり、心配な場合は医師に相談してください。
重篤な副作用
添付文書には記載されていませんが、服用後に下記の重篤な副作用が現れる可能性は否定できません。
症状が現れた場合は、すぐに服用を中止してください。
ミノキライズの重篤な副作用
| 部位 | 頻度不明 |
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| 循環器 | 顔・目・足首・手・足の腫れ、心拍数の増加、胸の圧痛 |
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| 感覚器 | めまいや立ちくらみ(特に座った状態から立ち上がった時) |
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| 消化器 | 便秘、下痢、吐き気、嘔吐、胃痛、消化不良の兆候 |
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| 筋・骨格系 | 筋肉痛、腕痛、肩痛 |
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| 皮膚 | 皮膚の剥離または皮膚の赤み、唇、口、鼻、性器に重度の水ぶくれや出血 |
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| 呼吸器 | 呼吸困難 |
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| その他 | 体重増加、疲労感、白血球レベルの低下の結果としての発熱、激しい悪寒、喉の痛み、口内炎などの頻繁な感染症、出血や打撲傷ができやすくなる |
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※すべて頻度不明
ミノキライズの禁忌
ミノキライズには禁忌(服用してはいけない方)が指定されています。
下記に該当する方はミノキライズを服用できません。
- ミノキライズの禁忌
- ミノキシジルに対して過敏症の既往歴のある方
- 褐色細胞腫のある方
- 妊婦(妊娠している可能性のある女性を含む)、授乳婦、産婦
ミノキシジルは、その降圧作用によって腫瘍からのカテコールアミン分泌を促進するおそれがあるため、褐色細胞腫の患者には使用してはいけません。
このような症例では、急激な血圧変動や重篤な副作用を引き起こす可能性があります。
ミノキライズの服用に注意が必要な方
ミノキライズには禁忌ではありませんが、服用に注意が必要な方が指定されています。
下記に該当する方は、ミノキライズを服用する前に医師に相談してください。
- ミノキライズの服用に注意が必要な方
- 収縮期血圧が90mmHg未満または拡張期血圧が50mmHg未満の低血圧で、医師による治療管理を受けていない方
- 収縮期血圧が170mmHgを超える、または拡張期血圧が100mmHgを超える高血圧で、医師による治療管理を受けていない方
- 腎機能に障害がある方
- 肝機能に障害がある方
- 心血管系に障害のある方
- 65歳以上の高齢者の方
ミノキライズの併用禁忌薬
ミノキライズには併用禁忌薬(併用して服用してはいけない医薬品)が指定されています。
下記に該当する医薬品とミノキライズは併用して服用できません。
- ミノキライズの併用禁忌薬
- PDE5阻害薬(シルデナフィルなど)
- 降圧薬(アムロジピンなど)
- 片頭痛治療薬(イミグランなど)
- 解熱鎮痛薬(イブプロフェンなど)
- アルコール
PDE5阻害薬(例:シルデナフィル等)
PDE5阻害薬とミノキライズは、どちらも血管を拡張して血圧を下げる作用があります。
両者を併用すると、血圧が急激かつ過度に低下する可能性があり、立ちくらみや失神、心血管系のリスクが高まるため、併用は避けるべきです。
降圧薬(例:アムロジピン等)
ミノキライズは単独でも強力な降圧作用を持つ薬剤です。
他の高血圧治療薬と併用することで、血圧が過度に低下しやすくなり、危険な低血圧状態に陥る可能性があるため、基本的に併用は推奨されません。
片頭痛治療薬(例:イミグラン等)
イミグランなどのトリプタン系薬剤は、血管を収縮させる作用によって頭痛を和らげます。
一方、ミノキライズは血管を拡張させる作用があるため、作用が拮抗し合い、効果を相殺するだけでなく、血圧や血管への影響が予測困難になることから、併用は避けるべきとされています。
解熱鎮痛薬(例:イブプロフェン等)
一部のNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)は、体内の水分やナトリウムを保持する作用があり、血圧を上昇させる可能性があります。
ミノキライズと併用すると、血圧のコントロールが不安定になりやすく、薬効が妨げられるおそれがあるため、併用は望ましくありません。
アルコール
アルコールにもミノキライズと同様の血管拡張作用があり、併用によって急激な血圧低下を引き起こすことがあります。
その結果、めまい、頭痛、動悸、失神などの副作用が強く現れる可能性があるため、アルコールの摂取は避けるべきです。
ミノキライズの併用注意薬
ミノキライズには併用禁忌薬ではありませんが、併用注意薬(併用に注意が必要な医薬品)が指定されています。
ミノキライズと併用すると効果が減弱したり、副作用が増強するなど体に悪影響を及ぼす恐れがあります。
併用して服用する場合は、注意しながら服用するか、そもそも併用自体を避けることが望ましいでしょう。
下記に該当する医薬品を服用している場合は、ミノキライズを服用する前に医師に相談してください。
- ミノキライズの併用注意薬
- グアネチジン(高血圧の治療に使用される薬の一種)
- ミノキシジルを含む外用薬(リアップ、ツゲインなど)
ミノキシジルとグアネチジンを併用すると、過度な血圧低下や起立性低血圧が生じる可能性があります。
また、ミノキシジルの外用薬と経口ミノキシジル錠を併用すると、体内に取り込まれる有効成分の総量が増加するため、副作用のリスクが高まる可能性があります。
特に、浮腫・血圧低下・心拍数の増加・頭痛・めまいなど、ミノキシジルに関連する全身性の副作用が現れやすくなるおそれがあるため、併用には十分な注意が必要です。
外用・内服の両方を検討する場合は、必ず医師と相談のうえ、慎重な管理のもとで使用してください。
ミノキライズの基本的な注意事項
うっ血性心不全のある方
ミノキライズの成分「ミノキシジル」は、体液貯留やうっ血性心不全を引き起こす可能性があるため、通常は十分量の利尿薬と併用することが必須です。
とくに、ループ利尿薬が必要とされるケースが多く、体重変化のモニタリングが重要です。
利尿薬を併用しない場合、わずか数日で大量のナトリウムおよび水分が体内に貯留し、浮腫、血漿量の増加、腹水などが発生する可能性があります。
腎機能が低下している患者では、利尿薬の効果が制限されるため、さらに注意が必要です。
うっ血性心不全の既往がある患者では、体液貯留によって症状が悪化することがありますが、ミノキシジルによる血圧低下が後負荷を軽減し、症状が改善した患者のほうが悪化した患者よりも多かったとされています。
ただし、難治性の体液貯留が発生した場合には、一時的にミノキライズを中止し、利尿薬治療を強化した上で再開する対応が検討されます。
心膜疾患のリスク
ミノキライズ使用中に、心膜炎や心嚢液貯留(心タンポナーデを含む)が報告されています。
特に腎機能が不十分な非透析患者で多く見られ、全体の約3%に発症するとされています。
その多くは、結合組織疾患、尿毒症、うっ血性心不全、著しい体液貯留などの背景を伴いますが、明確な原因が見当たらない場合もあります。
症状が疑われる場合は、心エコー検査などでの評価が推奨され、必要に応じて透析や心嚢穿刺などの処置が検討されます。
持続的な心嚢液貯留が確認された場合は、他の降圧治療への切り替えも視野に入れるべきです。
心筋梗塞後の患者
ミノキライズは、心筋梗塞を発症してから1か月以内の患者には使用実績がありません。血圧を急激に下げることで心筋への血流が低下するリスクがあるため、使用に際しては心血流と酸素需要のバランスを慎重に評価する必要があります。
過敏症の既往がある方
まれに、皮膚発疹などの過敏反応が報告されています(発生率は1%未満)。
このような症状が現れた場合、他の治療選択肢との比較に基づいて投与継続の可否を判断する必要があります。
腎不全または透析中の患者
腎機能が低下している患者では、ミノキライズの用量調整が必要になることがあります。
特に、腎不全の悪化や心不全のリスクを防ぐために、厳格な医師の管理下での使用が求められます。
ミノキライズの保管方法
ミノキライズは、光や温度、湿度などによって効果が損なわれる場合があります。
下記の要項を守って保管してください。
- ミノキライズの保管方法
- 高温多湿にならない場所に保管してください
- 直射日光が当たらない場所に保管してください
- 子供やペットの手の届かない場所に保管してください
- なるべく鍵のかかる場所に保管してください
- 別の容器や包装に移し替えず、元の容器や包装に保管してください
- 容器のふたや栓はしっかり閉めて保管してください
- 乾燥剤が入っていた場合、開封後もそのままの状態で保管してください
- 使用期限が分かる状態で保管してください
- 使用期限を過ぎた場合、使用せずに破棄してください
- 冷蔵庫や冷凍庫、台所、浴室、玄関、ベランダ、窓際、車内、冷暖房器具の近くで保管しないでください
- 錠剤を分割した状態で長期間保管しないでください
ミノキライズに限らず、多くの医薬品は光(紫外線)によって成分が変化したり、分解されてしまいます。
効果が期待できなくなったり、体に有害な影響を与える可能性があるのです。
そのため、光を遮断できる場所や容器に保管することが最も大切とされています。
原則として30℃を超える様な高温の場所も適していません。
冷暗所が保管場所として最適
直射日光が当たらない(暗い)、湿気が少ない(乾燥している)、風通しが良い(涼しい)、いわゆる「冷暗所」で保管するのが理想的です。
一般的な家の中だと廊下や玄関、リビング、寝室などにある「収納スペース」がおすすめです。
クローゼットや押し入れ、キャビネットなどでも良いでしょう。
- 廊下や玄関の収納スペース
- 廊下や玄関は日光が入りにくく、風通しが良いため、温度や湿度が比較的一定に保たれやすい傾向があります。
収納スペースがあるなら冷暗所として適しています。
- リビングの収納スペース
- リビングにはエアコンが付いていることが多いため、温度や湿度が比較的一定に保たれやすい傾向があります。
直射日光が当たらない棚などの収納スペースで保管すると良いでしょう。
- 寝室のクローゼットや押し入れの中
- 比較的温度の変化が少なく、直射日光が当たらないため、クローゼットや押し入れは冷暗所として理想的です。
除湿剤などを設置し、湿度が低めになるようにすると良いでしょう。
- 棚やキャビネットの引き出しの中
- 棚やキャビネットの引き出しの中に保管することで、湿気や直射日光の影響を最小限に抑えられます。
温度も一定に保たれやすいのでおすすめです。
ミノキライズの臨床成績(有効性および安全性に関する試験)
ミノキライズは、先発医薬品である「ロニテン」のジェネリック医薬品であるため、ロニテンの臨床成績を参考にしています。
- 有効性および安全性に関する試験
- 一般的な薬理学的特性
- 血圧と標的臓器への影響
- 吸収と代謝
- 動物の心臓病変
一般的な薬理学的特性
ミノキシジルは、経口投与で効果を発揮する直接作用型の末梢血管拡張薬です。
血管の抵抗を下げることで、収縮期および拡張期の血圧上昇を抑制します。
動物実験では、全身の血管床における微小循環血流が増加または維持されており、ヒトでは、前腕および腎臓の血管抵抗が低下し、前腕の血流は増加します。
一方で、腎血流および糸球体濾過率は維持されることが確認されています。
この血管拡張作用により、交感神経系の刺激や迷走神経の抑制、腎の代償機構が活性化され、レニン分泌の増加、心拍数・心拍出量の増加、水分・ナトリウムの貯留が引き起こされます。
これらの副作用は、利尿薬やβ遮断薬、または交感神経抑制薬の併用で軽減が可能です。
また、ミノキシジルは血管運動反射を阻害しないため、起立性低血圧を引き起こすことはありません。
中枢神経系への移行もわずかで、ヒトにおいても中枢機能に対する影響は確認されていません。
一般的な薬理学的特性
| 項目 |
内容 |
| 薬の分類 |
経口型・直接作用型末梢血管拡張薬 |
| 血圧への作用 |
収縮期・拡張期血圧を低下させる |
| 循環血流の変化(動物) |
微小循環血流が増強または維持される |
| 循環血流の変化(ヒト) |
前腕血流は増加、腎血流と糸球体濾過率は維持 |
| 主な副作用反応 |
心拍数・心拍出量の増加、水分・Naの貯留、レニン分泌亢進 |
| 副作用の対策 |
利尿薬、β遮断薬、交感神経抑制薬との併用 |
| 起立性低血圧の有無 |
起こさない(血管運動反射を阻害しない) |
| 中枢神経への影響 |
ほぼなし。脳機能に影響しない |
血圧と標的臓器への影響
ミノキシジルによる血圧低下の程度や時間経過は、血中濃度と完全には一致しません。
単回の経口投与であっても、通常30分以内に降圧効果が現れ、2~3時間で最も低い値に達します。
その後、血圧は約30%/日のペースでゆっくり回復していきます。
効果は約75時間持続するとされており、持続性に優れた薬剤です。
慢性的に1日1回または2回の投与を行う場合、1日あたりの用量が多いほど最大効果に達するまでの期間は短くなります。
たとえば、10mgでは約7日以内、20mgでは5日以内、40mgでは3日以内で最大効果が得られます。
また、ミノキシジルの降圧効果は投与量の対数と直線的に相関しており、高血圧が重度であるほどその傾きは大きくなります。
ただし、仰向けでの拡張期血圧が約85mmHgに近づくと、薬の効果はほとんど見られなくなります。
なお、他の薬剤では効果が不十分な重度の高血圧患者において、ミノキシジル(ロニテン錠)を利尿薬やβ遮断薬と併用することで、血圧の改善だけでなく、脳症や網膜症といった合併症の改善にもつながることが報告されています。
血圧と標的臓器への影響
| 項目 |
内容 |
| 降圧作用の発現 |
約30分以内に血圧が低下し始める |
| 最低血圧到達時間 |
2~3時間で降圧効果がピークに達する |
| 効果持続時間 |
約75時間 |
| 血圧回復速度 |
1日あたり約30%ずつ回復する |
| 最大効果に達するまでの期間 |
10mg:7日以内 20mg:5日以内 40mg:3日以内 |
| 用量と効果の関係 |
投与量の対数に比例して直線的に降圧効果が増す |
| 効果が頭打ちになる条件 |
拡張期血圧が約85mmHgに近づくと効果が弱まる |
| 臨床的活用 |
他の治療が無効な重度高血圧に対し、利尿薬やβ遮断薬と併用で効果的 脳症や網膜症の改善にも寄与 |
吸収と代謝
ミノキシジルは、ヒトおよび実験動物の体内で消化管から90%以上が吸収される薬剤です。
服用後、約1時間以内に血中濃度がピークに達し、その後は急速に濃度が低下していきます。
ヒトにおける平均的な血漿半減期は約4.2時間とされています。
体内に取り込まれたミノキシジルの約90%は代謝され、その主な代謝経路はピリミジン環のN-オキシド位でのグルクロン酸抱合反応です。
この過程でさらに極性の強い代謝物に変換されていきますが、これらの代謝物は薬理作用がミノキシジル本体よりも著しく弱いとされています。
代謝されたミノキシジルおよびその代謝物は主に尿中に排泄されます。
また、ミノキシジルは血漿タンパク質と結合せず、血液脳関門を通過しないため、中枢神経系への影響はほとんどありません。
腎臓の機能が著しく低下している場合でも、ミノキシジルおよびその代謝物は血液透析によって体外へ除去することが可能です。
その腎クリアランスは糸球体濾過率(GFR)に準ずるとされています。
吸収と代謝
| 項目 |
内容 |
| 吸収率 |
消化管から90%以上吸収 |
| Tmax(最高血中濃度到達時間) |
投与後約1時間以内にピークに達する |
| 半減期 |
約4.2時間 |
| 代謝 |
約90%が代謝される(主にN-オキシド位でグルクロン酸抱合) |
| 代謝物の薬理作用 |
ミノキシジル本体よりも大幅に弱い |
| 排泄経路 |
主に尿中に排泄される |
| 血漿タンパク結合 |
結合しない |
| 中枢移行性 |
血液脳関門を通過しない(中枢神経に作用しない) |
| 腎クリアランス |
糸球体濾過率(GFR)に相当 |
| 透析除去性 |
血液透析により除去可能(腎不全時対応可) |
動物の心臓病変
ミノキシジルは動物実験において、複数の心臓病変を引き起こすことが確認されています。
中には、頻脈や拡張期低血圧を誘発するβ刺激薬や動脈拡張薬に共通する病変も見られますが、一部はより限定的な血管拡張薬に特有の病変とされています。
しかしながら、ヒトへの影響については明確ではありません。
150例以上の患者剖検において、ミノキシジルを全身投与されたにもかかわらず、同様の病変は確認されませんでした。
乳頭筋および心内膜下壊死
ミノキシジルで最も特徴的とされる病変は、ラット、犬、ミニブタにおける左心室乳頭筋および心内膜下の局所壊死です。
通常、0.5~10mg/kg/日の用量で投与後数日以内に急速に出現し、瘢痕化するものの進行性ではありません。
これらは他の末梢血管拡張薬やβアドレナリン作動薬(イソプロテレノール、エピネフリンなど)によって生じる病変に類似しており、頻脈や心拍出量の増加に伴う酸素需要の上昇と、拡張期血圧低下による冠血流の減少によって生じる虚血が関与していると考えられています。
出血性病変
犬およびミニブタにミノキシジルを経口投与した場合、心外膜や心内膜、小血管壁に出血性病変が出現します。
犬では主に右心房、ミニブタでは左心房に多く現れます。長期投与では心筋細胞の線維芽細胞置換、出血、ヘモジデリンの沈着が認められます。
このような病変は、ミノキシジルを局所投与した場合にも低用量で誘発される可能性があり、他の血管拡張薬(ニコランジル、テオブロミンなど)でも同様の所見が報告されています。
心外膜炎
犬にミノキシジルを経口または局所で投与した場合、急性あるいは慢性の心外膜炎が観察されています。
90日間の局所投与や1年間の経口投与では、慢性増殖性心外膜炎や漿液性心膜液の貯留が報告されています。
心肥大および拡張
ミノキシジルは、ラット、犬、サル(経口投与)、ウサギ(経皮投与)などの試験で心臓の肥大や拡張を引き起こすことが示されています。
これは体液貯留による心負荷の増大が原因とされ、サルにおいては利尿薬の併用により一部改善が見られたとの報告もあります。
ヒトにおける意義
150例以上のミノキシジル経口投与歴のある患者の剖検では、犬やミニブタにみられるような心房の出血性病変は確認されていません。
まれに乳頭筋および心内膜下壊死が認められましたが、これらは冠動脈疾患の既往を持つ患者であり、ミノキシジルの直接的な影響とは断定されていません。
また、ミノキシジルを使用していない患者の研究でも、類似の病変が別の原因で報告されていることから、これらの動物実験結果のヒトへの関連性は限定的と考えられます。