クリザンタLSの概要
- クリザンタLSの特徴
- ホルモン量が少ない超低用量ピルで、副作用のリスクを抑えつつ女性の体にやさしい処方
- 月経困難症による強い痛みや不快感を軽減し、ホルモンバランスの乱れによるニキビにも作用
- 1相性・24錠タイプでホルモン量が一定だから、服用の流れがシンプルで習慣化しやすい
クリザンタLSの現物サイズ
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箱正面 |
シート正面 |
錠剤正面 |
| 長辺 |
159mm |
152.3mm |
7.2mm |
| 短辺 |
59.3mm |
51.3mm |
7.2mm |
| 厚み |
26.7mm |
3.6mm |
3mm |
| 重量 |
30.62g |
6.57g |
0.11g |
※当サイトのスタッフが現物を測定した数値であり、商品ごとに若干の差異があるため、おおよその目安として予めご了承ください。
| 包装タイプ |
PTP包装シート |
| 剤形タイプ |
フィルムコーティング錠 |
クリザンタLSの飲み方(服用方法)
下記の用法・用量を守って、水またはぬるま湯と一緒に服用してください。
用法・用量
| 1回の用量 | 1錠 ドロスピレノン3mg・エチニルエストラジオール0.020mg |
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| 服用回数 | 1日1回 |
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| 服用タイミング | 毎日一定の時刻に服用 |
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| 食事の影響 | 食事の影響を受けにくい |
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クリザンタLSは、月経困難症の改善を目的とした超低用量ピルで、避妊効果に加え、ニキビやPMDD(月経前不快気分障害)にも使用されることがあります。
服用は1日1錠を基本とし、24日間連続で飲み続けた後、4日間の休薬期間を設けるスタイルです。
1シートには実薬が24錠含まれており、休薬期間を経て28日目が終わったら翌日から次のシートを開始します。
先発薬であるヤーズと同じホルモン成分・配合量を採用していますが、ヤーズが実薬24錠+偽薬4錠の構成であるのに対し、クリザンタLSは実薬のみで構成されているのが特徴です。
飲み忘れた場合の対応
クリザンタLSは、実薬のみで構成された24錠タイプの超低用量ピルです。毎日決まった時間に服用することで、ホルモンの安定した働きが得られます。
すべての錠剤に有効成分が含まれているため、飲み忘れがあると効果が低下する可能性があります。
1錠飲み忘れた場合
気づいた時点で、飲み忘れた分の錠剤をすぐに服用し、その日の分も通常の時刻に服用してください。
この場合、避妊効果は保たれているとされていますが、今後の飲み忘れには注意が必要です。
2錠以上飲み忘れた場合
飲み忘れが2錠以上ある場合は、避妊効果の回復が不十分な可能性があるため、飲み忘れ後7日間はコンドームなど他の避妊法を併用してください。
特に、シートの最初の週または最後の週で複数の飲み忘れがあった場合は、妊娠リスクが高まることがあります。
性交渉後に飲み忘れに気づいた場合や不安がある場合は、速やかに医師へご相談ください。
食事による影響
クリザンタLSの有効成分であるドロスピレノンおよびエチニルエストラジオールは、食事の影響を受けにくいとされています。
そのため、食前・食後を問わず、毎日同じ時刻に服用していれば効果に大きな差はありません。
ただし、胃腸の弱い方や服用時に吐き気を感じやすい方は、食後に服用することで不快感を軽減できる場合があります。
服用から3~4時間以内に嘔吐や下痢があった場合は、有効成分が十分に吸収されない可能性があるため、医師または薬剤師に相談してください。
アルコール(お酒)による影響
適量のアルコール摂取は、クリザンタLSの効果に直接的な影響を及ぼすとはされていません。
しかし、過度な飲酒によって嘔吐や下痢が生じた場合は、有効成分の吸収が不十分になる可能性があります。
また、酩酊状態により服用時間を忘れたり、飲み忘れが生じやすくなる点にも注意が必要です。
毎日決まった時刻に確実に服用を続けるためにも、アルコールの摂取は控えめにし、飲酒の予定がある日は特に服薬管理に気をつけてください。
クリザンタLSの効果効能
- 適応症
クリザンタLSは、副作用の出にくさに配慮された、女性にやさしい超低用量ピルです。配合成分や服用スケジュールが工夫されており、ホルモンによる不調をできるだけ抑えるよう設計されています。
一般的な低用量ピルでは、次のシートを始める前に7日間の休薬期間がありますが、クリザンタLSは休薬を4日間に短縮。
これによりホルモンの急激な変動が抑えられ、休薬中に起こりやすい頭痛や腹痛などの症状が軽減されるとされています。
有効成分のひとつであるドロスピレノンは、男性ホルモンの作用を抑える特性を持ち、ニキビやムダ毛などの副作用が起こりにくいとされています。
また、もうひとつの成分エチニルエストラジオールは、一般的な低用量ピルに含まれる卵胞ホルモンですが、クリザンタLSではその量を従来の約2/3に抑えており、吐き気や乳房の張りといった副作用の軽減につながっています。
これらの成分の働きによって、排卵や子宮内膜の増殖が抑制され、卵巣や子宮を休ませる効果が期待されます。
その結果、生理が軽くなり、月経困難症の症状がやわらぎます。
服用開始からおよそ1週間で効果が現れはじめ、ホルモンの変動によって生じるプロスタグランジンの産生も抑えられます。
プロスタグランジンは、月経困難症の主な原因とされる発痛物質であり、これを抑制することで痛みや不快感が緩和されるのが特徴です。
効果の目安
| 効果の発現時間 | 服用開始から7日程度 |
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| 効果のピーク | 2~3周期継続後 |
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| 効果の持続時間 | 服用を継続している間 |
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月経困難症への効果

日本で初めて月経困難症の治療薬として承認された先発医薬品ヤーズの臨床試験によって有効性が実証されています。
月経に伴う痛みや日常生活への支障を評価する「月経困難症スコア」を用いた検証では、4周期(約112日)にわたる服用により、スコアの平均値が4.0点から2.1点まで改善されました。
また、子宮内膜の厚さを測定する試験では、平均10mmから5mmへと薄くなる変化が確認されており、これにより痛みや経血量の軽減が説明されています。
これらの試験結果は、ヤーズのジェネリックであるクリザンタLSも同様の効果を期待できます。
避妊効果
海外では経口避妊薬としても先発医薬品ヤーズが使用されており、その効果について添付文書にも記載されています。
ただし、日本国内の処方では避妊目的ではなく、月経困難症を適応症とすることが一般的です。
そのため、目的や使い方をよく理解したうえで、慎重に判断してご使用ください。
作用機序(仕組み)

クリザンタLSには、エチニルエストラジオール(卵胞ホルモンの一種)とドロスピレノン(黄体ホルモンの一種)の2種類の女性ホルモンが配合されています。
これらのホルモンが視床下部と下垂体に作用し、排卵に必要な性腺刺激ホルモンの分泌を抑えることで、排卵を防ぐ働きをします。
また、黄体ホルモンの作用により子宮内膜の増殖が抑えられ、月経時の出血量や痛みの軽減につながります。
加えて、頸管粘液を変化させて精子の子宮内進入を防ぐ作用もあり、複数の仕組みによって症状の改善を促します。
クリザンタLSに含まれるドロスピレノンには抗アンドロゲン作用と軽度の利尿作用があるため、ニキビの軽減やむくみの改善にも効果が期待できます。
クリザンタLSの副作用
クリザンタLSは、副作用の出やすい医薬品ではありませんが、副作用がいくつか確認されています。
主な副作用は、不正子宮出血、頭痛、凝固検査異常、悪心などとされています。
副作用は一時的であり、軽度な症状がほとんどです。
他にも服用後に下記の副作用が現れることがあります。
クリザンタLSの副作用
| 部位 |
5%以上 |
1%~5%未満 |
1%未満 |
頻度不明 |
| 生殖器 |
不正子宮出血(25.4%) |
性器出血、月経痛、下腹部痛 |
月経過多、機能性子宮出血、消退出血、無月経、外陰部腟カンジダ症、子宮平滑筋腫、月経前症候群、骨盤痛、CA125上昇、細胞診異常、子宮頸部上皮異形成、子宮頸管ポリープ、卵巣のう腫、出血性卵巣のう胞、腟感染、外陰腟そう痒症 |
過少月経、性器分泌物、腟炎、腟乾燥 |
| 乳房 |
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乳房不快感、乳房痛、乳腺症、乳腺線維腺腫、線維のう胞性乳腺疾患 |
乳房腫瘤 |
乳房腫大、乳汁分泌 |
| 消化器 |
悪心(29.8%) |
嘔吐、腹部不快感、腹痛、上腹部痛、便秘、下痢、胃炎、胃腸炎、口内炎 |
腹部膨満、細菌性胃腸炎、口渇、齲歯 |
消化不良、鼓腸 |
| 精神神経系 |
頭痛(41.0%) |
傾眠、倦怠感、不眠症、浮動性めまい、うつ病、気分障害、気分変調障害、注意欠如、多動性障害 |
前兆を伴う片頭痛 |
情動不安定、リビドー減退、錯感覚、記憶障害、健忘、集中力障害、片頭痛 |
| 循環器 |
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動悸、高血圧 |
低血圧、末梢性浮腫 |
ほてり、起立性低血圧 |
| 呼吸器 |
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咽頭頭炎 |
副鼻腔炎、咳嗽 |
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| 肝臓 |
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肝機能検査異常 |
AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇 |
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| 腎臓 |
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尿中タンパク陽性 |
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血漿中カリウム上昇、クレアチニン増加、尿中ナトリウム減少、クレアチニン活性上昇 |
| 血液 |
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凝固検査異常、プロテインS低下、フィブリノゲン上昇、フィブリンDダイマー上昇、トロンビン・アンチトロンビンⅢ複合体上昇 |
白血球減少、貧血、血小板減少、プロテインC上昇、血清鉄上昇 |
血液鉄低下 |
| 電解質代謝 |
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末梢性浮腫 |
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顔面浮腫、浮腫 |
| 内分泌・代謝系 |
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トリグリセリド上昇、コレステロール上昇 |
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脂質異常 |
| 筋・骨格系 |
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背部痛、四肢痛、筋骨格硬直 |
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筋痙縮 |
| 皮膚 |
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ざ瘡、湿疹、じん麻疹、色素沈着 |
発疹、そう痒症、多形紅斑 |
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| 眼 |
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アレルギー性結膜炎 |
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| その他 |
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倦怠感、CRP上昇、体重増加 |
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脱力感、発熱、無力症、ほてり、多汗、体重減少 |
重大な副作用
下記の症状が現れた場合は、すぐに服用を中止してください。
クリザンタLSの禁忌
クリザンタLSには禁忌(服用してはいけない方)が指定されています。
下記に該当する方はクリザンタLSを服用できません。
- クリザンタLSの禁忌
- ドロスピレノン、エチニルエストラジオールの成分に対し過敏性素因のある方
- エストロゲン依存性悪性腫瘍(乳癌、子宮内膜癌など)、子宮頸癌およびその疑いのある方
- 診断の確定していない異常性器出血のある方
- 血栓性静脈炎、肺塞栓症、脳血管障害、冠動脈疾患またはその既往歴のある方
- 35歳以上で1日15本以上の喫煙者
- 前兆(閃輝暗点、星型閃光等)を伴う片頭痛のある方
- 肺高血圧症または心房細動を合併する心臓弁膜症の方、亜急性細菌性心内膜炎の既往歴のある心臓弁膜症の方
- 血管病変を伴う糖尿病の方
- 血栓性素因のある方
- 抗リン脂質抗体症候群の方
- 手術前4週以内、術後2週以内、産後4週以内および長期間安静状態の方
- 重篤な肝障害のある方
- 肝腫瘍のある方
- 脂質代謝異常のある方
- 高血圧のある方
- 耳硬化症の方
- 妊娠中に黄疸、持続性そう痒症または妊娠ヘルペスの既往歴のある方
- 妊婦または妊娠している可能性のある女性
- 授乳婦
- 骨成長が終了していない可能性がある方
- 重篤な腎障害または急性腎障害のある方
クリザンタLSの服用に注意が必要な方
クリザンタLSには禁忌ではありませんが、服用に注意が必要な方が指定されています。
下記に該当する方は、クリザンタLSを服用する前に医師に相談してください。
- クリザンタLSの服用に注意が必要な方
- 子宮筋腫のある方
- 40歳以上の方
- 乳癌の既往歴のある方
- 乳癌の家族歴または乳房に結節のある方
- 喫煙者(1日の喫煙本数は問わず)
- 肥満の方
- 血栓症の家族歴を持つ方
- 前兆を伴わない片頭痛のある方
- 心臓弁膜症の方
- 軽度の高血圧(妊娠中の高血圧の既往も含む)のある方
- 耐糖能の低下している方
- ポルフィリン症の方
- 心疾患またはその既往歴のある方
- てんかんの方
- テタニーのある方
- 重篤な腎障害または急性腎障害のある方
- 腎障害のある方(重篤な腎障害または急性腎障害のある方を除く)
- 生殖能を有する方
- 妊婦
- 授乳婦
- 小児等
クリザンタLSの併用禁忌薬
クリザンタLSには併用禁忌薬(併用して服用してはいけない医薬品)が指定されていません。
クリザンタLSの併用注意薬
クリザンタLSには併用禁忌薬ではありませんが、併用注意薬(併用に注意が必要な医薬品)が指定されています。
クリザンタLSと併用すると効果が減弱したり、副作用が増強するなど体に悪影響を及ぼす恐れがあります。
併用して服用する場合は、注意しながら服用するか、そもそも併用自体を避けることが望ましいでしょう。
下記に該当する医薬品を服用している場合は、クリザンタLSを服用する前に医師に相談してください。
クリザンタLSの併用注意薬
| 薬剤名等 |
注意点・理由 |
| 副腎皮質ホルモン(プレドニゾロン等) 三環系抗うつ剤(イミプラミン等) セレギリン塩酸塩 シクロスポリン オメプラゾール |
これらの薬の作用が強く出るおそれがあります。クリザンタLSが代謝を抑えるためと考えられます。 |
| テオフィリン チザニジン塩酸塩 |
これらの薬の血中濃度が高くなる可能性があります。クリザンタLSがCYP1A2という酵素を妨げると考えられています。 |
| リファンピシン バルビツール酸系製剤(フェノバルビタール等) ヒダントイン系製剤(フェニトインナトリウム等) カルバマゼピン ボセンタン モダフィニル トピラマート |
クリザンタLSの効果が弱まり、不正出血のリスクが高くなる可能性があります。これらの薬が代謝酵素を増やし、クリザンタLSの代謝を早めるためです。 |
| テトラサイクリン系抗生物質(テトラサイクリン等) ペニシリン系抗生物質(アンピシリン等) |
クリザンタLSの効果が弱まり、不正出血が増えるおそれがあります。これらの薬が腸内細菌のバランスを変え、クリザンタLSの再吸収を妨げると考えられます。 |
| テルビナフィン塩酸塩 |
他のホルモン剤と一緒に使った場合、月経異常が起きたとの報告があります。理由はわかっていません。 |
| Gn-RH誘導体(ブセレリン酢酸塩等) |
これらの薬はホルモンの分泌を抑える働きがあり、クリザンタLSのホルモン成分によって効果が弱まる可能性があります。 |
| 血糖降下剤(インスリン製剤、スルフォニル尿素系製剤、 スルフォンアミド系製剤、 ビグアナイド系製剤等) |
血糖値を下げる薬の効き目が弱まるおそれがあります。クリザンタLSが糖の処理能力を下げるためで、血糖値をよく確認し、薬の量を調整してください。 |
| HIVプロテアーゼ阻害剤(ネルフィナビルメシル酸塩、リトナビル、ダルナビル、ホスアンプレナビル(リトナビル併用時)、 ロピナビル・リトナビル配合剤等) 非ヌクレオシド系 逆転写酵素阻害剤(ネビラピン) |
クリザンタLSの効き目が弱くなる可能性があります。含まれる成分エチニルエストラジオールの血中濃度が下がるためです。 |
| HIVプロテアーゼ 阻害剤(アタザナビル) |
クリザンタLSの血中濃度が高くなるおそれがあります。CYP3A4という代謝酵素が妨げられるためです。 |
| 非ヌクレオシド系 逆転写酵素阻害剤(エトラビリン) |
クリザンタLSの血中濃度が上がる可能性があります。エトラビリンがCYP2C9という酵素を妨げるためと考えられます。 |
| セイヨウオトギリソウ(St. John’s Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品 |
クリザンタLSの効果が弱まり、不正出血が増える可能性があります。セイヨウオトギリソウを含む食品は代謝酵素を増やし、クリザンタLSの分解を早めてしまいます。 |
| フルコナゾール |
クリザンタLSの血中濃度が上がるおそれがあります。フルコナゾールがCYP3A4を妨げるためと考えられます。 |
| ボリコナゾール |
クリザンタLSの血中濃度が上がるおそれがあります。また、ボリコナゾールの血中濃度も上がるおそれがあります。お互いの酵素を妨げ合う可能性があります。 |
| アセトアミノフェン |
クリザンタLSの血中濃度が上がる可能性があります。アセトアミノフェンの血中濃度が下がるおそれもあります。両者が代謝に影響し合うためと考えられます。 |
| ラモトリギン モルヒネ サリチル酸 |
これらの薬の血中濃度が下がる可能性があります。クリザンタLSがこれらの薬の代謝(グルクロン酸抱合)を促進すると考えられます。 |
| カリウム製剤(塩化カリウム、グルコン酸カリウム等) ACE阻害剤(カプトプリル、エナラプリル等) アンジオテンシン II受容体拮抗剤(ロサルタンカリウム、カンデサルタンシレキセチル等) カリウム保持性利 尿薬(スピロノラクトン、トリアムテレン、カンレノ酸カリウム等) 非ステロイド性消 炎鎮痛剤(インドメタシン等) |
カリウム値が上がりやすくなるため、血清カリウム値をよく確認してください。腎障害や高カリウムの人では特に注意が必要です。 |
クリザンタLSの基本的な注意事項
クリザンタLSを安全に使用するためには、下記の点に注意する必要があります。
血栓症のリスクに注意
クリザンタLSはエストロゲンとプロゲスチンを含むため、まれに血栓症(静脈血栓塞栓症、動脈血栓症など)を引き起こす可能性があります。
喫煙者や35歳以上の女性、または肥満・高血圧・糖尿病などのリスク因子を持つ場合は、より慎重な判断が求められます。
定期的な診察と検査が必要
クリザンタLSの長期使用中は、定期的に医師の診察を受けることが推奨されます。
特に血圧測定や血液検査などを行い、副作用の有無や体調の変化を確認することが大切です。
一部の病歴がある方は使用できません
血栓症の既往歴、重度の肝障害、乳がん・子宮がんなどのエストロゲン依存性腫瘍、重度の高血圧などがある方は、クリザンタLSの使用が禁忌とされています。
服用前には医師に必ず既往歴を伝えてください。
服用初期に一時的な不正出血が現れることがあります
クリザンタLSの服用初期には、ホルモンバランスの変化により一時的な不正性器出血が現れることがあります。
通常は数周期で治まりますが、長く続く場合は医師の診察を受けてください。
妊娠中および授乳中の使用は避ける
クリザンタLSは妊娠中の女性には使用できません。また、授乳中の使用も推奨されません。
妊娠の可能性がある場合や授乳中の場合は、必ず医師に相談してください。
他の薬との併用に注意
一部の薬剤との併用により、クリザンタLSの効果が減弱または増強されることがあります。
他に服用している薬がある場合は、事前に医師または薬剤師に相談するようにしてください。
クリザンタLSの保管方法
クリザンタLSは、光や温度、湿度などによって効果が損なわれる場合があります。
下記の要項を守って保管してください。
- クリザンタLSの保管方法
- 高温多湿にならない場所に保管してください
- 直射日光が当たらない場所に保管してください
- 子供やペットの手の届かない場所に保管してください
- なるべく鍵のかかる場所に保管してください
- 別の容器や包装に移し替えず、元の容器や包装に保管してください
- 容器のふたや栓はしっかり閉めて保管してください
- 乾燥剤が入っていた場合、開封後もそのままの状態で保管してください
- 使用期限が分かる状態で保管してください
- 使用期限を過ぎた場合、使用せずに破棄してください
- 冷蔵庫や冷凍庫、台所、浴室、玄関、ベランダ、窓際、車内、冷暖房器具の近くで保管しないでください
- 錠剤を分割した状態で保管しないでください
クリザンタLSに限らず、多くの医薬品は光(紫外線)によって成分が変化したり、分解されてしまいます。
効果が期待できなくなったり、体に有害な影響を与える可能性があるのです。
そのため、光を遮断できる場所や容器に保管することが最も大切とされています。
原則として30℃を超える様な高温の場所も適していません。
冷暗所が保管場所として最適
直射日光が当たらない(暗い)、湿気が少ない(乾燥している)、風通しが良い(涼しい)、いわゆる「冷暗所」で保管するのが理想的です。
一般的な家の中だと廊下や玄関、リビング、寝室などにある「収納スペース」がおすすめです。
クローゼットや押し入れ、キャビネットなどでも良いでしょう。
- 廊下や玄関の収納スペース
- 廊下や玄関は日光が入りにくく、風通しが良いため、温度や湿度が比較的一定に保たれやすい傾向があります。
収納スペースがあるなら冷暗所として適しています。
- リビングの収納スペース
- リビングにはエアコンが付いていることが多いため、温度や湿度が比較的一定に保たれやすい傾向があります。
直射日光が当たらない棚などの収納スペースで保管すると良いでしょう。
- 寝室のクローゼットや押し入れの中
- 比較的温度の変化が少なく、直射日光が当たらないため、クローゼットや押し入れは冷暗所として理想的です。
除湿剤などを設置し、湿度が低めになるようにすると良いでしょう。
- 棚やキャビネットの引き出しの中
- 棚やキャビネットの引き出しの中に保管することで、湿気や直射日光の影響を最小限に抑えられます。
温度も一定に保たれやすいのでおすすめです。
クリザンタLSの臨床成績(有効性および安全性に関する試験)
クリザンタLSは、先発医薬品である「ヤーズ」のジェネリック医薬品であるため、ヤーズの臨床成績を参考にしています。
- 有効性および安全性に関する試験
- 国内第Ⅱ/Ⅲ相比較試験
- 国内第Ⅱ/Ⅲ相長期投与試験
国内第Ⅱ/Ⅲ相比較試験
月経困難症患者(平均30.8歳、20~48歳)を対象に、症状を客観的に評価するために「月経困難症スコア」が用いられました。
このスコアは「月経困難症の程度」と「鎮痛薬の使用日数」の2つの評価項目の合計点数によって構成され、数値が高いほど重症とされます。
月経困難症の程度
月経困難症の程度
| 程度 |
内容 |
スコア |
| なし |
なし |
0 |
| 軽度 |
仕事(学業・家事)に若干の支障あり |
1 |
| 中等度 |
横になって休みたくなるほど仕事(学業・家事)への支障を来す |
2 |
| 重度 |
1日以上寝込む、仕事(学業・家事)ができない |
3 |
鎮痛薬の使用
鎮痛薬の使用
| 程度 |
内容 |
スコア |
| なし |
なし |
0 |
| 軽度 |
直前(あるいは現在)の月経期間中に鎮痛薬を1日使用した |
1 |
| 中等度 |
直前(あるいは現在)の月経期間中に鎮痛薬を2日使用した |
2 |
| 重度 |
直前(あるいは現在)の月経期間中に鎮痛薬を3日以上使用した |
3 |
この2つのスコアの合計(最大6点)が月経困難症の重症度を示す指標として使用され、臨床試験では投与前後のスコアの変化をもとに治療効果を評価しました。
国内第Ⅱ/Ⅲ相長期投与試験
ヤーズ錠の有効性および安全性を評価するため、月経困難症患者(平均年齢29.3歳、20~44歳)を対象に長期投与試験が行われました。
この試験では、6周期(約24週間)にわたり月経中間期出血への有効性を、13周期(約52週間)にわたり安全性を評価しています。
その結果、月経中間期出血の発現率は12.6%(95%信頼区間:8.57~17.53%)であり、許容範囲内と判断されました。
また、月経困難症に対する有効性が投与期間中に持続することも確認されています。
主な副作用の発現状況
副作用(臨床検査値の異常を含む)は、349例中314例(90.0%)に認められました。
主な副作用の発現状況
| 副作用 |
発現例数 |
発現率 |
| 頭痛 |
153例 |
43.8% |
| 悪心 |
105例 |
30.1% |
| 不正子宮出血 |
96例 |
27.5% |
| 凝固検査異常 |
70例 |
20.1% |
| 月経痛 |
68例 |
19.5% |
| 性器出血 |
67例 |
19.2% |
| 下腹部痛 |
39例 |
11.2% |
上記のように、比較的高頻度で軽度~中等度の副作用が見られましたが、重篤な安全性上の懸念はなく、ヤーズは長期的にも一定の安全性を有することが示されました。