エルクインの概要
- エルクインの特徴
- 先発医薬品クラビットのジェネリックで、コストを抑えて購入することができる
- グラム陽性菌・陰性菌に加え、クラミジアやマイコプラズマにも有効で、様々な感染症に適応
- ニューキノロン系の広範囲抗菌薬で、実績のあるシプラ社が製造販売を行っている
| 商品名 |
エルクイン-500(LQuin-500) |
| 内容量 |
1箱10錠(500mg×10錠×1シート) |
| 有効成分 |
レボフロキサシン(Levofloxacin) |
| 医薬品分類 |
クラビットのジェネリック医薬品(後発医薬品) |
| 薬効分類 |
抗菌薬 |
| 適応症 |
表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、ざ瘡(化膿性炎症を伴うもの)、外傷・熱傷および手術創等の二次感染、乳腺炎、肛門周囲膿瘍、咽頭・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、肺炎、慢性呼吸器病変の二次染膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺炎(急性症、慢性症)、精巣上体炎(副睾丸炎)、尿道炎、子宮頸管炎、胆嚢炎、胆管炎、感染性腸炎、腸チフス、パラチフス、コレラ、バルトリン腺炎、子宮内感染、子宮付属器炎、涙嚢炎、麦粒腫、瞼板腺炎、外耳炎、中耳炎、副鼻腔炎、化膿性唾液腺炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎、炭疽、ブルセラ症、ペスト、野兎病、肺結核及びその他の結核症、Q熱 |
| 適応菌種 |
レボフロキサシンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、淋菌、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス、炭疽菌、結核菌、大腸菌、赤痢菌、サルモネラ属、チフス菌、パラチフス菌、シトロバクター属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、セラチア属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア属、ペスト菌、コレラ菌、インフルエンザ菌、緑膿菌、アシネトバクター属、レジオネラ属、ブルセラ属、野兎病菌、カンピロバクター属、ペプトストレプトコッカス属、アクネ菌、Q熱リケッチア(コクシエラ・ブルネティ)、トラコーマクラミジア(クラミジア・トラコマティス)、肺炎クラミジア(クラミジア・ニューモニエ)、肺炎マイコプラズマ(マイコプラズマ・ニューモニエ) |
| 対象者 |
男性・女性 |
| 製薬会社 |
シプラ(Cipla Ltd.) |
| 商品区分 |
医薬品 |
| 到着の目安 |
入金確認後7日~14日前後で到着 |
エルクインの現物サイズ
|
箱正面 |
シート正面 |
錠剤正面 |
| 長辺 |
84.9mm |
76.1mm |
17mm |
| 短辺 |
56.1mm |
51.9mm |
8.1mm |
| 厚み |
10mm |
6mm |
5mm |
| 重量 |
12.53g |
8.53g |
0.67g |
※当サイトのスタッフが現物を測定した数値であり、商品ごとに若干の差異があるため、おおよその目安として予めご了承ください。
| 包装タイプ |
PTP包装シート |
| 剤形タイプ |
フィルムコーティング錠 |
エルクインの飲み方(服用方法)
下記の用法・用量を守って、水またはぬるま湯と一緒に服用してください。
用法・用量
| 1回の用量 | 250mg錠の場合:2錠 500mg錠の場合:1錠 レボフロキサシンとして500mg |
|---|
| 服用回数 | 1日1回 |
|---|
| 服用期間 | 7~14日 |
|---|
| 服用間隔 | 8時間以上空ける |
|---|
| 服用タイミング | 1日の中で決まった時間に服用 |
|---|
| 食事の影響 | 食事の影響を受けにくい |
|---|
| 留意点 | 牛乳での服用はおすすめできない アルコール(お酒)は適量摂取がおすすめ 肺結核やその他の結核症には、他の抗結核薬と併用すること |
|---|
腸チフスやパラチフスの治療においては、14日間の継続投与が推奨されています。
一方で、それ以外の疾患については、明確な服用期間は設定されておらず、原因となる細菌の種類や感染の重症度を考慮して、治療期間を個別に調整する必要があります。
そのため、クラミジア、レジオネラ、マイコプラズマなどによる細菌感染症の場合、一般的にはおおよそ7~14日間の投与が目安とされています。
| 項目 |
説明 |
| クラミジア・マイコプラズマ・レジオネラ等 |
一般的な服用期間の目安は7~14日間 |
| 腸チフス・パラチフス |
14日間の継続投与が推奨されている |
| その他の疾患 |
明確な服用期間の規定はなく、病原菌の種類や重症度によって調整が必要 |
飲み忘れたときと服用の間隔について
エルクイン(レボフロキサシン)を飲み忘れた場合、いつもの服用時間からそれほど時間が経っていなければ、気づいた時点で服用して問題ありません。
ただし、次の服用時間が近い、あるいはほぼ1日が経過しているような場合は、忘れた分は飛ばして、次の予定通りの服用に進んでください。
大切なのは、2回分を一度に飲まないことです。まとめて服用すると血中濃度が一時的に高くなりすぎ、副作用が出るリスクが高まります。
エルクインの服用間隔については明確に定められているわけではありませんが、目安として「半減期」という考え方があります。※
これは薬の成分が体内で半分に減るまでの時間のことで、エルクインの場合はおおよそ8時間程度となります。
※半減期の解説
健康な成人40人に、レボフロキサシン500mgを空腹の状態で1回だけ飲んでもらったところ、血液中の薬の濃度の変化や体内での動き(薬物動態)は、薬の濃度が半分になるまでにかかった時間(半減期)は平均7.89時間で、個人差を考慮するとおよそ6.85~8.93時間の範囲(7.89±1.04)に収まっていました。
このため、前回の服用から8時間以上空いていれば、次の服用によって血中濃度が過剰になる心配はあまりありません。
飲み忘れた際に判断に迷った場合は、無理に自己判断せず、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。
牛乳や乳製品との相性には注意が必要
エルクインを服用する際は、牛乳と一緒に飲むのは避けましょう。
牛乳に含まれるカルシウムがレボフロキサシンと結合し、「キレート」と呼ばれる吸収されにくい構造を形成してしまいます。
その結果、有効成分の吸収が妨げられ、血中濃度が低下し、十分な治療効果が得られない可能性があります。
どうしても牛乳を飲みたい場合は、エルクインを服用してから2時間以上の間隔を空けてください。
この程度の時間があれば、薬は体内にしっかり吸収され、牛乳の影響を受けることはほとんどありません。
同じ理由から、ヨーグルトなどの乳製品も注意が必要です。
特にエルクインを食後に服用する場合は、食事に含まれる乳製品に気をつけてメニューを調整するようにしましょう。
食事による影響
前述した牛乳・乳製品には注意が必要ですが、基本的に食前・食後のどちらで服用しても構いません。
食事による吸収への影響が少ないため、空腹時でも食後すぐでも問題なく効果を発揮します。
また、服用する時間帯にも特に決まりはなく、朝でも夜でも構いません。
たとえば「朝食後」や「就寝前」など、ご自身の生活スタイルに合わせて、無理なく続けられる時間帯を選ぶとよいでしょう。
ただし、服用のタイミングを一度決めたら、できるだけ毎日同じ時間帯に飲むことが大切です。
抗生物質であるエルクインは、体内の薬の濃度を一定に保つことが治療効果を高める鍵になります。
日によって服用の時間が大きくずれてしまうと、血中濃度が不安定になり、薬効が弱まるおそれがあるため注意しましょう。
アルコール(お酒)による影響
エルクイン(レボフロキサシン)を服用している間、飲酒を厳しく禁じるような明確な注意喚起はありません。
しかし、感染症を治療している期間であることを考えると、アルコールの摂取は控えるのが賢明です。
アルコールには血流を促進する作用があり、それによって炎症のある部位が充血し、腫れや痛みが強まることがあります。
その結果、回復が遅れる可能性があります。
また、飲酒は睡眠の質を下げたり、肝臓に負担をかけたりすることが知られています。これらは、体力の回復や免疫力の維持に悪影響を及ぼします。
治療効果を最大限に引き出すためにも、エルクインを服用している間はアルコールの摂取を控え、体の回復に専念するよう心がけましょう。
エルクインの効果効能
- 適応菌種
- レボフロキサシンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、淋菌、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス、炭疽菌、結核菌、大腸菌、赤痢菌、サルモネラ属、チフス菌、パラチフス菌、シトロバクター属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、セラチア属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア属、ペスト菌、コレラ菌、インフルエンザ菌、緑膿菌、アシネトバクター属、レジオネラ属、ブルセラ属、野兎病菌、カンピロバクター属、ペプトストレプトコッカス属、アクネ菌、Q熱リケッチア(コクシエラ・ブルネティ)、トラコーマクラミジア(クラミジア・トラコマティス)、肺炎クラミジア(クラミジア・ニューモニエ)、肺炎マイコプラズマ(マイコプラズマ・ニューモニエ)
- 適応症
- 表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、ざ瘡(化膿性炎症を伴うもの)、外傷・熱傷および手術創等の二次感染、乳腺炎、肛門周囲膿瘍、咽頭・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、肺炎、慢性呼吸器病変の二次染膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺炎(急性症、慢性症)、精巣上体炎(副睾丸炎)、尿道炎、子宮頸管炎、胆嚢炎、胆管炎、感染性腸炎、腸チフス、パラチフス、コレラ、バルトリン腺炎、子宮内感染、子宮付属器炎、涙嚢炎、麦粒腫、瞼板腺炎、外耳炎、中耳炎、副鼻腔炎、化膿性唾液腺炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎、炭疽、ブルセラ症、ペスト、野兎病、肺結核及びその他の結核症、Q熱
エルクインは、クラミジア・トラコマティス、レジオネラ、マイコプラズマなど多くの細菌に対して、増殖を抑え殺菌する効果を持ちます。
性器や尿路、呼吸器、耳鼻咽喉など、さまざまな部位で起こる細菌感染症に有効で、腫れ・発赤・化膿といった炎症症状の改善にも役立ちます。
これは、細菌のDNA複製を阻害する作用によって、原因菌の増殖を抑制し、感染を治療するためです。
エルクインの有効成分であるレボフロキサシンは、臨床試験によってその効果が実証されています。
性器クラミジア感染者を対象とした試験では、男性の尿道炎に対して84.3%、女性の子宮頚管炎に対して92.3%という高い有効率が確認されました。
| 対象 |
感染部位 |
有効率 |
| 男性 |
尿道炎 |
84.3% |
| 女性 |
子宮頚管炎 |
92.3% |
この結果から、エルクインは男女問わず、性器クラミジア感染症に対して高い治療効果を発揮する抗菌薬であることが明らかとなっています。
さらに、エルクインは性器クラミジアに対する治療効果だけでなく、さまざまな細菌感染症においても優れた有効性が確認されています。
特に尿路感染症や呼吸器感染症に対しては高い治療成績を示しており、さらに副鼻腔炎や歯周組織炎(歯周病)といった日常的な感染症にも有効であることが臨床試験によって実証されています。
これらの結果から、エルクインは幅広い細菌感染症に対応可能な抗菌薬として高い信頼性を持つことが認められています。
炎症性ニキビの治療にも効果を発揮
エルクインの有効成分であるレボフロキサシンは、炎症を伴うニキビに対する治療薬としても有用です。
ニキビの原因菌であるアクネ菌を殺菌することで、赤みや腫れといった炎症症状を抑える効果があります。
ただし、長期間の使用は耐性菌の発生リスクがあるため、服用期間は最長でも3か月以内にとどめることが推奨されています。
また、エルクインは毛穴の詰まり(コメド)には作用しないため、根本的な改善にはアダパレンや過酸化ベンゾイルといった外用薬の併用が必要です。
作用機序(仕組み)
エルクインの有効成分であるレボフロキサシンは、細菌のDNA複製を妨げることで強い殺菌作用を発揮する抗菌薬です。
この作用は、細菌のDNA複製に関わる重要な酵素であるDNAジャイレースとトポイソメラーゼIVを阻害することで実現されます。
レボフロキサシンはニューキノロン系抗菌薬の中でも特に抗菌活性が強く、嫌気性菌を含むグラム陽性菌・グラム陰性菌の双方に幅広く有効です。
実際に、35種類の細菌に対して適応が認められており、多くの感染症に対応できます。
DNAの複製は細菌が増殖するうえで不可欠なプロセスであり、これを阻止することで、細菌は増殖できなくなり、最終的には死滅に至ります。
こうした仕組みにより、エルクインは高い殺菌効果を発揮します。
抗菌作用
エルクイン(レボフロキサシン)は、グラム陽性菌・グラム陰性菌の双方に対して幅広い抗菌スペクトルを有しており、嫌気性菌にも効果を示します。
特に、下記のような細菌に対して強力な抗菌活性を示しています。
| 分類 |
主な対象菌 |
| グラム陽性菌 |
ブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属 |
| 腸内細菌科 |
大腸菌、クレブシエラ属、セラチア属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア属 |
| 非発酵性グラム陰性桿菌 |
緑膿菌など |
| その他の一般的な病原菌 |
淋菌、インフルエンザ菌、レジオネラ属、ペプトストレプトコッカス属、アクネ菌 |
次のような難治性・特殊感染症の原因菌に対しても抗菌効果が確認されています。
- 特殊な病原体に対する抗菌活性
- 炭疽菌
- 結核菌
- ペスト菌
- ブルセラ属(ブルセラ症)
- 野兎病菌(ツラレミア)
- Q熱リケッチア(コクシエラ・ブルネティ)
- トラコーマクラミジア(クラミジア・トラコマティス)
- 肺炎クラミジア(クラミジア・ニューモニエ)
- 肺炎マイコプラズマ(マイコプラズマ・ニューモニエ)
動物試験での評価
エルクインの先発医薬品「クラビット」による実験的マウス感染モデルを用いた治療試験でも、クラビットは優れた治療効果を示しており、臨床使用における信頼性を裏付けています。
このため、クラビットのジェネリック医薬品であるエルクインにも同様の治療効果が期待できます。
耐性化に及ぼす用法及び用量の影響
培養環境でヒトの血中濃度の変化を再現したin vitroにおいて、エルクインの先発医薬品であるクラビットを1日1回500mgで投与した場合、1日3回に分けて100mgずつ投与したケースと比べて、肺炎球菌や大腸菌における耐性菌の出現を抑制する効果が高いことが確認されました。
これは、クラビットの抗菌効果をより安定して維持するためには、1日1回でしっかりとした血中濃度を確保することが重要であることを示しています。
適切な用法・用量を守ることは、薬効を高めるだけでなく、耐性菌の発生を防ぐうえでも重要です。
こちらに関しても、ジェネリック医薬品となるエルクインは同様の効果を期待できます。
- in vitro(イン・ビトロ)
- 試験管や培養器などの実験器具の中で、ヒトや動物の細胞・組織を用いて、体内環境を人工的に再現し、薬物や化学物質の反応や影響を検出・観察する試験方法。
エルクインの副作用
エルクインは、副作用の出やすい医薬品ではありませんが、副作用がいくつか確認されています。
主な副作用は、発疹、めまい、ALT上昇、白血球数減少、悪心などの症状とされています。
副作用は一時的であり、軽度な症状がほとんどです。
通常、エルクインの効果が切れるとともに副作用も消失します。
他にも服用後に下記の副作用が現れることがあります。
エルクインの副作用
| 部位 |
1%~5%未満 |
1%未満 |
頻度不明 |
| 過敏症 |
発疹 |
そう痒症 |
蕁麻疹、光線過敏症 |
| 精神神経系 |
めまい、不眠、頭痛 |
傾眠、振戦、意識障害 |
幻覚、錐体外路障害、ぼんやり、しびれ感 |
| 泌尿器 |
|
血尿、クレアチニン上昇 |
頻尿、尿閉、無尿、尿蛋白陽性、BUN上昇 |
| 肝臓 |
ALT上昇、LDH上昇、AST上昇 |
肝機能異常、γ-GTP上昇、血中ビリルビン増加、ALP上昇 |
|
| 血液 |
白血球数減少、好酸球数増加、好中球数減少、血小板数減少 |
リンパ球数減少、貧血 |
|
| 消化器 |
悪心、嘔吐、下痢、腹部不快感、食欲不振 |
腹痛、口渇、腹部膨満、胃腸障害、消化不良、便秘 |
口内炎、舌炎 |
| 感覚器 |
|
味覚異常、耳鳴 |
味覚消失、視覚異常、無嗅覚、嗅覚錯誤 |
| 循環器 |
|
動悸 |
低血圧、頻脈 |
| その他 |
|
胸部不快感、CK上昇、四肢痛、咽喉乾燥、尿中ブドウ糖陽性、熱感、浮腫、関節痛※ |
高血糖、筋肉痛、発熱、関節障害、発汗、胸痛、脱力感、倦怠感 |
※結核患者での使用において4.4%(4/91例)に関節痛が認められたとの報告がある
重大な副作用
頻度は不明ですが、服用後に下記の重大な副作用が現れることがあります。
症状が現れた場合は、すぐに服用を中止してください。
- エルクインの重大な副作用
- ショック
- アナフィラキシー
- 中毒性表皮壊死融解症(TEN:Toxic Epidermal Necrolysis)
- 皮膚粘膜眼症候群(スティーヴンス・ジョンソン症候群)
- 痙攣
- QT延長
- 心室頻拍(Torsade de pointesを含む)
- 急性腎障害
- 間質性腎炎
- 劇症肝炎
- 肝機能障害
- 黄疸
- 汎血球減少症
- 無顆粒球症
- 溶血性貧血
- 血小板減少
- 間質性肺炎
- 好酸球性肺炎
- 偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎
- 横紋筋融解症
- 低血糖
- アキレス腱炎、腱断裂等の腱障害
- 錯乱
- せん妄
- 抑うつ等の精神症状
- 過敏性血管炎
- 重症筋無力症の悪化
- 大動脈瘤
- 大動脈解離
- 末梢神経障害
エルクインの禁忌
エルクインには禁忌(服用してはいけない方)が指定されています。
下記に該当する方はエルクインを服用できません。
- エルクインの禁忌
- レボフロキサシンに対して過敏症の既往歴のある方
- 妊婦または妊娠している可能性のある女性
- 小児等
エルクインの服用に注意が必要な方
エルクインには禁忌ではありませんが、服用に注意が必要な方が指定されています。
下記に該当する方は、エルクインを服用する前に医師に相談してください。
- エルクインの服用に注意が必要な方
- てんかん等の痙攣性疾患またはこれらの既往歴のある方
- キノロン系抗菌薬に対し過敏症の既往歴のある方
- 重篤な心疾患(不整脈、虚血性心疾患等)のある方
- 重症筋無力症の方
- 大動脈瘤または大動脈解離の既往、家族歴若しくはリスク因子(マルファン症候群等)を有する方
- 腎機能障害の方
- 妊婦
- 授乳婦
- 小児等
- 高齢者
エルクインの併用禁忌薬
エルクインには併用禁忌薬(併用して服用してはいけない医薬品)が指定されていません。
エルクインの併用注意薬
エルクインには併用禁忌薬ではありませんが、併用注意薬(併用に注意が必要な医薬品)が指定されています。
エルクインと併用すると効果が減弱したり、副作用が増強するなど体に悪影響を及ぼす恐れがあります。
併用して服用する場合は、注意しながら服用するか、そもそも併用自体を避けることが望ましいでしょう。
下記に該当する医薬品を服用している場合は、エルクインを服用する前に医師に相談してください。
- エルクインの併用注意薬
- フェニル酢酸系またはプロピオン酸系非ステロイド性消炎鎮痛薬(フルルビプロフェン等)
- アルミニウムまたはマグネシウム含有の制酸薬等、鉄剤(水酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、硫酸鉄等)
- クマリン系抗凝固薬(ワルファリン)
- QT延長を起こすことが知られている薬剤(デラマニド等)
- 副腎皮質ホルモン剤、経口剤及び注射剤(プレドニゾロンヒドロコルチゾン等)
エルクインの基本的な注意事項
- 共通の注意事項
- エルクインの使用にあたっては、耐性菌の発生を防ぐため、原則として事前に感受性を確認し、治療に必要な最小限の期間にとどめることが求められます。
- 使用中に意識障害などの神経系の症状があらわれることがあるため、自動車の運転や危険を伴う機械の操作を行う際は十分注意してください。
- 大動脈瘤や大動脈解離を起こす可能性があるため、腹部・胸部・背中などに痛みが出た場合は、すぐに医療機関を受診し、普段から体調の変化にも注意してください。
- 長期間の投与が必要な場合は、体調の経過を継続的に確認しながら、慎重に使用を続ける必要があります。
- 肺結核およびその他の結核症に使用する場合
- 他の抗結核薬との併用によって重い肝機能障害が発生する可能性があるため、併用時には定期的な肝機能検査を実施してください。
- 治療を進める中で、一時的に症状が悪化したり、新たな症状が出現する「薬剤逆説反応(パラドックスリアクション)」が見られることがあります。その際は、薬剤感受性試験などの結果をもとに、治療を継続するかどうかを適切に判断することが重要です。
エルクインの保管方法
エルクインは、光や温度、湿度などによって効果が損なわれる場合があります。
下記の要項を守って保管してください。
- エルクインの保管方法
- 高温多湿にならない場所に保管してください
- 直射日光が当たらない場所に保管してください
- 子供やペットの手の届かない場所に保管してください
- なるべく鍵のかかる場所に保管してください
- 別の容器や包装に移し替えず、元の容器や包装に保管してください
- 容器のふたや栓はしっかり閉めて保管してください
- 乾燥剤が入っていた場合、開封後もそのままの状態で保管してください
- 使用期限が分かる状態で保管してください
- 使用期限を過ぎた場合、使用せずに破棄してください
- 冷蔵庫や冷凍庫、台所、浴室、玄関、ベランダ、窓際、車内、冷暖房器具の近くで保管しないでください
- 錠剤を分割した状態で長期間保管しないでください
エルクインに限らず、多くの医薬品は光(紫外線)によって成分が変化したり、分解されてしまいます。
効果が期待できなくなったり、体に有害な影響を与える可能性があるのです。
そのため、光を遮断できる場所や容器に保管することが最も大切とされています。
原則として30℃を超える様な高温の場所も適していません。
冷暗所が保管場所として最適
直射日光が当たらない(暗い)、湿気が少ない(乾燥している)、風通しが良い(涼しい)、いわゆる「冷暗所」で保管するのが理想的です。
一般的な家の中だと廊下や玄関、リビング、寝室などにある「収納スペース」がおすすめです。
クローゼットや押し入れ、キャビネットなどでも良いでしょう。
- 廊下や玄関の収納スペース
- 廊下や玄関は日光が入りにくく、風通しが良いため、温度や湿度が比較的一定に保たれやすい傾向があります。
収納スペースがあるなら冷暗所として適しています。
- リビングの収納スペース
- リビングにはエアコンが付いていることが多いため、温度や湿度が比較的一定に保たれやすい傾向があります。
直射日光が当たらない棚などの収納スペースで保管すると良いでしょう。
- 寝室のクローゼットや押し入れの中
- 比較的温度の変化が少なく、直射日光が当たらないため、クローゼットや押し入れは冷暗所として理想的です。
除湿剤などを設置し、湿度が低めになるようにすると良いでしょう。
- 棚やキャビネットの引き出しの中
- 棚やキャビネットの引き出しの中に保管することで、湿気や直射日光の影響を最小限に抑えられます。
温度も一定に保たれやすいのでおすすめです。
エルクインの臨床成績(有効性および安全性に関する試験)
エルクインは、先発医薬品である「クラビット」のジェネリック医薬品であるため、クラビットの臨床成績を参考にしています。
国内外で実施された臨床試験では、各診療科における多様な感染症に対する経口クラビットの有効性が検討されています。
ただし、炭疽、ブルセラ症、ペスト、野兎病、肺結核およびその他の結核症、Q熱については、国内外ともに臨床試験は実施されていません。
- 急性気管支炎、肺炎、慢性呼吸器病変の二次感染
- 膀胱炎、腎盂腎炎
- 子宮頸管炎、バルトリン腺炎、子宮内感染、子宮付属器炎
- 表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、ざ瘡(化膿性炎症を伴うもの)、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、乳腺炎、肛門周囲膿瘍、胆嚢炎、胆管炎
- 外耳炎、中耳炎、副鼻腔炎、化膿性唾液腺炎
- 涙嚢炎、麦粒腫、瞼板腺炎
- 感染性腸炎、腸チフス、コレラ
- 歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎
- 製造販売後調査等
- 呼吸器感染症、急性咽頭・扁桃炎
- 尿路・性器感染症
- 産婦人科領域感染症
- 耳鼻咽喉科領域感染症
国内第Ⅲ相試験(急性気管支炎、肺炎、慢性呼吸器病変の二次感染)
成人の市中肺炎、慢性呼吸器疾患に伴う二次感染、および急性気管支炎に対して、レボフロキサシン(クラビット)を1日1回500mgで投与した非盲検試験が行われました。
この試験では、下記のような原因菌(ブドウ球菌属、肺炎球菌、モラクセラ・カタラーリス、クレブシエラ属、インフルエンザ菌、緑膿菌など)による呼吸器感染症に対し、全体で95.1%という高い有効率が確認されています。
| 疾患名 |
有効症例数 / 総症例数 |
有効率(%) |
| 急性気管支炎 |
14 / 14 |
100.0 |
| 肺炎 |
94 / 101※1 |
93.1 |
| 慢性呼吸器病変の二次感染 |
28 / 28 |
100.0 |
| 合計 |
136 / 143 |
95.1 |
※1 クラミジア肺炎に対する有効率は100%(1例中1例)、マイコプラズマ肺炎に対しても100%(15例中15例)の有効性が確認されました
この試験では、152例中60例(39.5%)に副作用が報告されています。主な副作用は下記の通りです。
| 副作用名 |
発現率(%) |
症例数(例) |
| 悪心(吐き気) |
7.9 |
12 |
| 好酸球数増加 |
7.2 |
11 |
| 嘔吐 |
5.3 |
8 |
| 下痢 |
5.3 |
8 |
| 頭痛 |
5.3 |
8 |
また、国内で行われた市中肺炎患者を対象とした実薬対照・二重盲検比較試験では、クラビットがテリスロマイシンの対照薬として使用されました。
この試験において、クラビット100mgを1日3回投与したレジオネラ肺炎6例すべてに有効性が認められ、有効率は100%(6/6例)という結果が得られました。
海外第Ⅲ相試験(急性気管支炎、肺炎、慢性呼吸器病変の二次感染)
中国で行われた市中肺炎および慢性気管支炎の急性増悪(二次感染)を対象とした非盲検試験では、レボフロキサシン500mgを1日1回投与した場合の治療効果が評価されました。
この試験では、ブドウ球菌属、肺炎球菌、モラクセラ・カタラーリス、クレブシエラ属、インフルエンザ菌、緑膿菌などによる呼吸器感染症に対して、全体で97.3%という非常に高い有効率が確認されています。
| 疾患名 |
有効症例数 / 総症例数 |
有効率(%) |
| 肺炎 |
348 / 357 |
97.5 |
| 慢性呼吸器病変の二次感染 |
399 / 411※2 |
97.1 |
| 合計 |
747 / 768 |
97.3 |
※2 レジオネラ肺炎に対する有効率は100%(3例中3例)、クラミジア肺炎に対しても100%(3例中3例)、マイコプラズマ肺炎では100%(48例中48例)と、いずれも非常に高い治療効果が確認された
※3 慢性気管支炎における急性増悪を指す
この試験では、883例中277例(31.4%)で副作用が報告されました。主な症状は下記のとおりです。
| 副作用名 |
発現率(%) |
症例数(例) |
| 浮動性めまい |
4.2 |
37 |
| 白血球数減少 |
4.2 |
37 |
| 不眠症 |
3.5 |
31 |
また、海外で行われたレジオネラによる市中肺炎を対象とした臨床試験では、レボフロキサシンを1日1回500~750mgで投与した結果、有効率は93.0%(66例中66例)と高い治療効果が確認されました。
国内第Ⅲ相試験(膀胱炎、腎盂腎炎)
レボフロキサシン(500mgを1日1回投与)の非盲検試験において、ブドウ球菌属、腸球菌属、淋菌、大腸菌、シトロバクター属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、セラチア属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア属、緑膿菌、クラミジア・トラコマティスなどによる複雑性尿路感染症に対する治療効果が評価されました。
治療成績は全体で83.4%の有効率となっており、疾患別の内訳は下記のとおりです。
| 疾患名 |
有効症例数 / 総症例数 |
有効率(%) |
| 膀胱炎 |
120 / 142 |
84.5 |
| 腎盂腎炎 |
11 / 15 |
73.3 |
| 合計 |
131 / 157 |
83.4 |
試験全体(185例)における副作用の発現頻度は17.8%(33例)でした。主な副作用は下記のとおりです。
| 副作用名 |
発現率(%) |
症例数(例) |
| 下痢 |
3.8 |
7 |
| 消化不良 |
2.2 |
4 |
| 浮動性めまい |
1.6 |
3 |
| 血中クレアチンホスホキナーゼ増加 |
1.6 |
3 |
この結果から、レボフロキサシンは多様な起因菌による複雑性尿路感染症に対して良好な治療効果を示し、副作用も比較的軽度にとどまることが確認されました。
海外第Ⅲ相試験(膀胱炎、腎盂腎炎)
中国で実施された非盲検試験において、レボフロキサシン500mgを1日1回投与した場合の、急性単純性下部尿路感染症、急性腎盂腎炎、反復性尿路感染症、複雑性尿路感染症に対する治療効果が評価されました。
対象となった起因菌は、ブドウ球菌属、腸球菌属、淋菌、大腸菌、シトロバクター属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、セラチア属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア属、緑膿菌、クラミジア・トラコマティスなどです。
全体の有効率は89.0%と高い治療効果が示されました。
| 疾患名 |
有効症例数 / 総症例数 |
有効率(%) |
| 膀胱炎 |
76 / 86 |
88.4 |
| 腎盂腎炎 |
70 / 78 |
89.7 |
| 合計 |
146 / 164 |
89.0 |
この試験における副作用発現頻度は24.9%(362例中90例)でした。主な副作用は下記のとおりです。
| 副作用名 |
発現率(%) |
症例数(例) |
| 浮動性めまい |
4.4 |
16 |
| 悪心(吐き気) |
4.1 |
15 |
| 血中乳酸脱水素酵素(LDH)増加 |
3.9 |
14 |
この結果から、レボフロキサシンは中国におけるさまざまなタイプの尿路感染症に対しても、高い有効性と許容範囲内の安全性が確認されました。
国内第Ⅲ相試験(子宮頸管炎、バルトリン腺炎、子宮内感染、子宮付属器炎)
レボフロキサシン水和物を用いた非盲検試験において、子宮内感染、子宮付属器炎、バルトリン腺炎・膿瘍、子宮頚管炎(クラミジア性・淋菌性)、乳腺炎・膿瘍などの産婦人科領域の感染症に対する治療効果が検討されました。
起因菌としては、ブドウ球菌属、大腸菌、ペプトストレプトコッカス属、クラミジア・トラコマティスなどが確認されており、下記のように全体で93.4%の高い有効率が示されています。
なお、本データは100~200mgを1日3回投与した場合の成績であり、500mgを1日1回投与する方法による日本国内および海外の臨床試験データは存在しません(※)。
| 疾患名 |
有効症例数 / 総症例数 |
有効率(%) |
| 子宮頸管炎 |
29 / 31 |
93.5 |
| バルトリン腺炎 |
49 / 50 |
98.0 |
| 子宮内感染 |
58 / 61 |
95.1 |
| 子宮付属器炎 |
35 / 41 |
85.4 |
| 合計 |
171 / 183 |
93.4 |
※500mgを1日1回投与する用法・用量に関する日本および海外での臨床試験データはありません
国内第Ⅲ相試験(表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、ざ瘡(化膿性炎症を伴うもの)、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、乳腺炎、肛門周囲膿瘍、胆嚢炎、胆管炎)
レボフロキサシン水和物による臨床試験では、ブドウ球菌属などを原因とする皮膚科領域の感染症に対して高い有効性が示されています。対象となった疾患は、表在性および深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、ざ瘡(化膿性炎症を伴うもの)などで、全体の有効率は89.4%でした。
※このデータは100~200mgを1日3回投与した際の成績に基づいており、500mgを1日1回投与する用法によるデータではありません
| 疾患名 |
有効症例数 / 総症例数 |
有効率(%) |
| 皮膚科領域感染症(全体) |
390 / 436 |
89.4 |
| 表在性皮膚感染症、ざ瘡(化膿性炎症を伴うもの) |
71 / 85 |
83.5 |
| 深在性皮膚感染症(せつ、せつ腫症等) |
142 / 153 |
92.8 |
| リンパ管・リンパ節炎 |
15 / 16 |
93.8 |
| 慢性膿皮症(皮下膿瘍、汗腺炎等) |
162 / 182 |
89.0 |
レボフロキサシン水和物を使用した臨床試験において、外科・整形外科領域感染症(起因菌:ブドウ球菌属など)および胆嚢炎・胆管炎(起因菌:クレブシエラ属、緑膿菌など)に対する治療効果が検討されました。
| 疾患名 |
有効症例数 / 総症例数 |
有効率(%) |
| 外科・整形外科領域感染症 |
146 / 181 |
80.7 |
| 外傷・熱傷および手術創などの二次感染 |
101 / 129 |
78.3 |
| 乳腺炎 |
23 / 29 |
79.3 |
| 肛門周囲膿瘍 |
22 / 23 |
95.7 |
| 胆嚢炎・胆管炎 |
19 / 26 |
73.1 |
この試験では、各種感染症に対しおおむね良好な有効率が示されました。
この結果から、レボフロキサシンはさまざまな皮膚感染症に対して幅広い有効性を示すことが確認されています.
海外臨床試験(表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、ざ瘡(化膿性炎症を伴うもの)、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、乳腺炎、肛門周囲膿瘍、胆嚢炎、胆管炎)
欧米で実施された臨床試験において、皮膚科領域および外科・整形外科領域の感染症に対し、レボフロキサシン500mgを1日1回投与した結果、下記のように非常に高い有効率が確認されました。
| 疾患名 |
有効症例/総症例 |
有効率(%) |
| 皮膚科領域感染症 |
302/311米国※4 133/137欧州※4 |
97.1米国※4 97.1欧州※4 |
| 表在性皮膚感染症(毛のう炎等)、ざ瘡(化膿性炎症を伴うもの) |
|
|
| 深在性皮膚感染症(せつ、せつ腫症等) |
|
|
| リンパ管・リンパ節炎 |
|
|
| 慢性膿皮症(皮下膿瘍、汗腺炎等) |
|
|
| 外科・整形外科領域感染症 |
|
|
| 外傷・熱傷及び手術創等の二次感染 |
|
|
※4 単純性皮膚・皮膚組織感染症
国内第Ⅲ相試験(外耳炎、中耳炎、副鼻腔炎、化膿性唾液腺炎)
レボフロキサシン水和物を用いた非盲検試験において、咽喉頭炎、扁桃炎、扁桃周囲炎(膿瘍)、外耳炎、中耳炎、副鼻腔炎、化膿性唾液腺炎などの耳鼻咽喉科領域感染症に対する治療効果が検討されました。
起因菌としてはブドウ球菌属や緑膿菌などが含まれており、全体の有効率は75.3%と報告されています。
| 疾患名 |
有効症例数 / 総症例数 |
有効率(%) |
| 外耳炎 |
23 / 30 |
76.7 |
| 中耳炎 |
111 / 150 |
74.0 |
| 副鼻腔炎 |
52 / 68 |
76.5 |
| 化膿性唾液腺炎 |
9 / 11 |
81.8 |
| 合計 |
195 / 259 |
75.3 |
※この成績は100mg~200mgを1日3回投与した場合の参考データです
※500mgを1日1回投与する用法および用量に基づく、日本および海外での臨床試験データは存在していません
国内第Ⅲ相試験(涙嚢炎、麦粒腫、瞼板腺炎)
レボフロキサシン水和物を用いた非盲検試験において、涙嚢炎、麦粒腫、瞼板腺炎などの細菌性眼感染症に対する治療効果が検討されました。
起因菌としてはブドウ球菌属やアクネ菌などが確認されており、有効率は97.1%(70例中68例)と非常に高い治療成績が示されています。
| 疾患名 |
有効症例数 / 総症例数 |
有効率(%) |
| 涙嚢炎・麦粒腫・瞼板腺炎 |
68 / 70 |
97.1 |
※この成績は100mg~200mgを1日3回投与した場合の参考データです
※500mgを1日1回投与する用法および用量に基づく、日本および海外での臨床試験データは存在していません
国内第Ⅲ相試験(感染性腸炎、腸チフス、コレラ)
レボフロキサシン水和物を用いた非盲検試験において、赤痢菌、サルモネラ属、カンピロバクター属などによる感染性腸炎や腸チフス、コレラに対する治療効果が評価されました。
その結果、全体の有効率は96.7%と高い治療成績が得られています。
| 疾患名 |
有効症例数 / 総症例数 |
有効率(%) |
| 感染性腸炎 |
115 / 119 |
96.6 |
| 腸チフス |
1 / 1 |
100.0 |
| コレラ |
3 / 3 |
100.0 |
| 合計 |
119 / 123 |
96.7 |
※このデータは100mg~200mgを1日3回投与した場合の臨床試験成績に基づいています
国内第Ⅲ相試験(歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎)
レボフロキサシン水和物を用いた非盲検試験では、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎などの歯科・口腔外科領域の感染症に対し、レンサ球菌属、ペプトストレプトコッカス属などを原因菌とする症例において、有効性が評価されました。
その結果、有効率は83.4%と良好な治療成績が確認されています。
| 疾患名 |
有効症例数 / 総症例数 |
有効率(%) |
| 歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎 |
171 / 205 |
83.4 |
※この成績は100mg~200mgを1日3回投与した際の参考データです
※500mgを1日1回投与する用法および用量に基づく、日本および海外での臨床試験データは存在していません
※現在承認されている用法・用量は、レボフロキサシンとして500mgを1日1回です
呼吸器感染症、急性咽頭・扁桃炎(製造販売後調査等)
成人の急性咽頭・扁桃炎に対し、本剤500mgを1日1回投与した臨床試験では、投与終了7日後の治癒率は95.0%(19/20例)と非常に高い有効性が確認されました。
尿路・性器感染症(製造販売後調査等)
急性単純性膀胱炎やクラミジア感染を含む尿路・性器感染症に対する本剤500mgの1日1回投与により、下記の有効率が報告されています。
| 疾患名 |
有効症例数 / 総症例数 |
有効率(%) |
| 急性単純性膀胱炎 |
37 / 38 |
97.4 |
| 複雑性膀胱炎 |
29 / 35 |
82.9 |
| 非淋菌性尿道炎(クラミジア性) |
28 / 33 |
84.8 |
| 急性細菌性前立腺炎 |
2 / 2 |
100.0 |
| 急性精巣上体炎(細菌性・クラミジア性) |
4 / 5 |
80.0 |
産婦人科領域感染症(製造販売後調査等)
非淋菌性子宮頸管炎および子宮内感染に対して、500mgを1日1回・7日間経口投与した結果、下記の高い有効率が示されました。
| 疾患名 |
有効症例数 / 総症例数 |
有効率(%) |
| 非淋菌性子宮頸管炎(クラミジア性) |
12 / 13 |
92.3 |
| 子宮内感染 |
18 / 19 |
94.7 |
これらの結果から、クラビットは幅広い感染症に対して高い治療効果を示し、特にクラミジアなどの性感染症においても有効な選択肢となることが示されています。
耳鼻咽喉科領域感染症(製造販売後調査等)
中耳炎および副鼻腔炎の成人患者を対象に、クラビット500mgを1日1回投与し、上顎洞粘膜への移行性と治療効果が検討されました。
その結果、下記のような有効率が得られています。
| 疾患名 |
有効症例数 / 総症例数 |
有効率(%) |
| 中耳炎 |
13 / 13 |
100.0 |
| 副鼻腔炎 |
73 / 85 |
85.9 |
クラビットは、耳鼻咽喉科領域の感染症においても高い組織移行性と有効性を示しました。