ビロビルの概要
- ビロビルの特徴
- ビロビルは有効成分「ファムシクロビル」を含んだ、抗ヘルペスウイルス薬
- インドの製薬会社「FDC」が製造しているファムビルのジェネリック医薬品
- 「即効性」があるため、素早く抗ウイルス作用が働く
| 商品名 |
ビロビル® 250(VIROVIR® 250) |
| 内容量 |
1箱6錠(250mg×6錠×1シート) |
| 有効成分 |
ファムシクロビル(Famciclovir) |
| 医薬品分類 |
ファムビルのジェネリック医薬品(後発医薬品) |
| 薬効分類 |
抗ヘルペスウイルス薬 |
| 適応症 |
単純疱疹 帯状疱疹 |
| 対象者 |
男性・女性 |
| 製薬会社 |
FDC(FDC Ltd.) |
| 商品区分 |
医薬品 |
| 到着の目安 |
入金確認後7日~14日前後で到着 |
ビロビルの現物サイズ
|
箱正面 |
シート正面 |
錠剤正面 |
| 長辺 |
78.3mm |
72.1mm |
16.7mm |
| 短辺 |
55mm |
49.8mm |
8.1mm |
| 厚み |
14.2mm |
5.9mm |
5.2mm |
| 重量 |
9.9g |
5.6g |
0.68g |
※当サイトのスタッフが現物を測定した数値であり、商品ごとに若干の差異があるため、おおよその目安として予めご了承ください。
| 包装タイプ |
PTP包装シート |
| 剤形タイプ |
フィルムコーティング錠 |
ビロビルの飲み方(服用方法)
ビロビルは、治療したい症状の種類などによって服用量や服用期間が異なります。
下記の用法・用量を守って、水またはぬるま湯と一緒に服用してください。
単純疱疹を治療する場合の用法・用量
| 1回の服用量 | 250mg錠の場合:1錠 ファムシクロビルとして250mg |
|---|
| 1日の服用回数 | 1日3回(朝・昼・晩) |
|---|
| 服用期間 | 5日間 |
|---|
再発性単純疱疹を治療する場合の用法・用量
| 1回の服用量 | 250mg錠の場合:4錠 ファムシクロビルとして1000mg |
|---|
| 1日の服用回数 | 1日2回(12時間以上の間隔を空ける) |
|---|
| 服用期間 | 1日間 |
|---|
帯状疱疹を治療する場合の用法・用量
| 1回の服用量 | 250mg錠の場合:2錠 ファムシクロビルとして500mg |
|---|
| 1日の服用回数 | 1日3回(朝・昼・晩) |
|---|
| 服用期間 | 7日間 |
|---|
ビロビルは、治療する症状によって服用量や服用期間などが異なりますが、基本的に1日3回に分けて服用する必要があります。
毎日決まった時間に服用してください。
単純疱疹を治療する場合には、ビロビルを1回250mg、1日3回服用します。
服用期間は最低でも5日間は継続する必要があります。
服用期間中に症状が治まったとしても、自己判断でビロビルの服用を中止せずに、5日間は必ず飲み切ってください。
再発性単純疱疹を治療する場合には、ビロビルを1回1000mg、1日2回服用します。
服用期間は1日だけです。
帯状疱疹を治療する場合には、ビロビルを1回500mg、1日3回服用します。
服用期間は最低でも7日間は継続する必要があります。
服用期間中に症状が治まったとしても、自己判断でビロビルの服用を中止せずに、7日間は必ず飲み切ってください。
7日間服用を継続しても改善の兆しが見られない、あるいは悪化する場合には、他の治療に切り替えてください。
早期の服用が効果的
ビロビルの効果を最大限に引き出すためには、できるだけ早く服用を開始することが大切です。
特に、ウイルスの増殖が盛んな発症初期に飲み始めることで、ウイルスの増殖を強力に抑えることができます。
帯状疱疹を治療する場合は、皮疹出現後、5日以内に服用を開始することで、症状の悪化を防ぎやすくなります。
性器や口唇にかゆみやムズムズ感、チクチク感などの違和感を感じたら、ヘルペス発症の前兆(サイン)です。
これらの症状が出た時点でビロビルを服用すると、発症を抑えたり、症状を軽く済ませやすくなります。
食事による影響
ビロビルの有効成分ファムシクロビルは食事の有無によって吸収に大きな影響をほとんど受けません。
食前(空腹時)でも食後でも服用可能です。
ただし、人によっては空腹時に服用すると胃の不快感を感じることがあります。
消化器の副作用(嘔気、腹痛、胃痛など)も報告されているため、食後に服用することで胃への刺激が緩和され、これらの症状が軽減されやすくなります。
副作用の緩和を考慮しても食後の服用が望ましいでしょう。
アルコール(お酒)による影響
ビロビルとアルコール(お酒)の併用による明確な薬物相互作用は報告されていません。
そのため、飲酒が禁じられているわけではありません。
しかし、ビロビルとアルコールの併用は基本的に避けたほうが良いでしょう。
アルコールは免疫力を低下させることがあり、感染症が悪化したり、長引く可能性があるためです。
また、ファムシクロビルは肝臓で代謝され、腎臓から排泄されます。
アルコールも過剰に摂取すると肝臓や腎臓への負担を増やすため、脱水症状や腎機能障害のリスクが高まる可能性があります。
ビロビルの服用期間中は、飲酒を控えるのが無難と言えるでしょう。
ビロビルの効果効能
- 適応症
ビロビルは、抗ヘルペスウイルス薬に分類される抗ウイルス薬で、ヘルペスウイルスによって引き起こされる様々な感染症の治療に使用されます。
主に、単純疱疹や帯状疱疹、性器ヘルペス、口唇ヘルペスなどの疾患に対して効果があります。
発症初期に服用を開始することで高い効果を発揮します。
個人差や症状の種類にもよりますが、5日~7日で効果が現れ始めます。
ビロビルの効果によって、皮膚のかゆみや赤いブツブツ、水ぶくれなどの症状を改善することが可能です。
ヘルペスウイルスは1度でも感染してしまうと、一生再発に悩まされ続けるとされています。
ビロビルを服用することで症状を最小限に抑え、治癒までの期間を短縮することができます。
少しでも病状の回復を早められれば、ストレスを軽減し、生活の質が向上します。
作用機序(仕組み)
ビロビルの有効成分ファムシクロビルは、ヘルペスウイルスなどが感染した細胞内でウイルスの増殖を抑制します。
ファムシクロビルは、ウイルスに感染した細胞の中に入ると、感染細胞内だけで活性化します。
ウイルスが増殖する際に必要となるのがDNAの複製です。
ファムシクロビルはDNAを複製する際の材料となる核酸構成成分と非常に良く似た構造をしています。
感染細胞内に侵入することでウイルスが間違ってファムシクロビルを取り込み、DNAの複製が行えなくなり、ウイルスの増殖もできなくなります。
具体的には、有効成分ファムシクロビルがヘルペス群ウイルスの感染細胞内に入ると、ウイルス性チミジンキナーゼ(ウイルスのDNA合成に必要な酵素)により一リン酸化された後、宿主の細胞性キナーゼ(タンパク質の活性や機能などを調節する酵素)によりリン酸化され、三リン酸化体(PCV-TP)となります。
PCV-TPは正常基質であるデオキシグアノシン三リン酸化体(dGTP)と競合してウイルスDNAポリメラーゼ(ウイルスのDNAを複製するために必要な酵素)によりウイルスDNAに取り込まれると、ウイルスDNA鎖の伸長を停止させ、ウイルスDNAの複製を阻害します。
- 作用機序
- ファムシクロビルがヘルペス群ウイルスに感染した細胞内に入る
- ウイルスの酵素がファムシクロビルを活性化させる
- ウイルスのDNAの合成が停止する
- ウイルスのDNAが複製されなくなる
- ウイルスの増殖が抑えられる
- ウイルス感染の広がりが抑えられ、症状の悪化や再発を防ぐ
ちなみに、ファムシクロビルリン酸化の第一段階である一リン酸化は、感染細胞内に存在するウイルス性チミジンキナーゼによるため、ウイルス非感染細胞に対する障害性は低いと考えられています。
ビロビルの有効成分ファムシクロビルがヒトの細胞に対して悪影響を与えることはありません。
ビロビルの副作用
ビロビルは、副作用の出やすい医薬品ではありませんが、副作用がいくつか確認されています。
主な副作用は、頭痛や傾眠、めまいなどの症状とされています。
副作用は一時的であり、軽度な症状がほとんどです。
通常、ビロビルの服用期間中に現れることがありますが、服用を中止すると症状は現れなくなります。
他にも服用後に下記の副作用が現れることがあります。
ビロビルの副作用
| 部位 |
0.1%~0.5%未満 |
0.1%未満 |
頻度不明 |
| 精神神経系 |
頭痛、傾眠、めまい |
鎮静、失見当識、意識障害 |
|
| 腎臓 |
白血球数増加、白血球数減少、赤血球数減少、ヘモグロビン減少、ヘマトクリット減少、好酸球増加、血小板数増加 |
血小板減少症、好中球減少、好中球増加、単球増加、リンパ球増加、リンパ球減少、ヘマトクリット増加 |
|
| 肝臓 |
ALT増加、AST増加、LDH増加、 尿中ウロビリノーゲン増加、γ-GTP増加、ALP増加、黄疸 |
|
|
| 消化器 |
下痢、悪心、腹部不快感、腹痛、口渇、嘔吐、口唇乾燥、便秘 |
胃炎、白色便、口内炎、食欲減退 |
|
| 消化器 |
下痢、悪心、腹部不快感、腹痛、口渇、嘔吐、口唇乾燥、便秘 |
胃炎、白色便、口内炎、食欲減退 |
|
| 過敏症 |
発疹 |
蕁麻疹 |
掻痒症 |
| 皮膚 |
|
|
白血球破砕性血管炎 |
| 循環器 |
動悸 |
高血圧 |
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| その他 |
CK増加、血中カリウム増加、倦怠感、発熱、尿糖陽性 |
浮腫、総蛋白減少、咳嗽、異常感、筋力低下、CK減少、口腔咽頭痛 |
胸部不快感 |
重大な副作用
重大な副作用が現れる可能性があります。
下記の症状が現れた場合は、すぐに服用を中止してください。
- ビロビルの重大な副作用
- 精神神経症状(錯乱、幻覚、意識消失、痙攣、せん妄、脳症、意識障害、昏睡、てんかん発作等)
- 中毒性表皮壊死融解症(TEN:Toxic Epidermal Necrolysis)
- 皮膚粘膜眼症候群(スティーヴンス・ジョンソン症候群)
- 多形紅斑
- 急性腎障害
- 横紋筋融解症
- ショック
- アナフィラキシー
- 汎血球減少
- 無顆粒球症
- 血小板減少
- 血小板減少性紫斑病
- 呼吸抑制
- 間質性肺炎
- 肝炎
- 肝機能障害
- 黄疸
- 急性膵炎
※すべて頻度不明
ビロビルの禁忌
ビロビルには禁忌(服用してはいけない方)が指定されています。
下記に該当する方はビロビルを服用できません。
ビロビルの服用に注意が必要な方
ビロビルには禁忌ではありませんが、服用に注意が必要な方が指定されています。
下記に該当する方は、ビロビルを服用する前に医師に相談してください。
- ビロビルの服用に注意が必要な方
- 免疫機能が低下している方(造血幹細胞移植、臓器移植、HIV感染による)
- 腎機能障害の方
- 妊婦または妊娠している可能性のある女性
- 授乳婦
- 小児等
- 高齢者
ビロビルの併用禁忌薬
ビロビルには併用禁忌薬(併用して服用してはいけない医薬品)が指定されていません。
ビロビルの併用注意薬
ビロビルには併用禁忌薬ではありませんが、併用注意薬(併用に注意が必要な医薬品)が指定されています。
ビロビルと併用すると効果が減弱したり、副作用が増強するなど体に悪影響を及ぼす恐れがあります。
併用して服用する場合は、注意しながら服用するか、そもそも併用自体を避けることが望ましいでしょう。
下記に該当する医薬品を服用している場合は、ビロビルを服用する前に医師に相談してください。
ビロビルの基本的な注意事項
意識障害などが現れることがあるため、自動車の運転や機械の操作に従事する場合は、注意してください。
急性腎障害が現れることがあるため、腎機能検査を行うなど観察を十分に行ってください。
初回の服用は初期症状(患部の違和感、灼熱感、そう痒など)出現後、6時間以内に服用してください。
2回目は初回服用後、12時間後(許容範囲として6時間~18時間後)に服用してください。
ただし、妊婦または妊娠している可能性のある女性は服用しないでください。
ビロビルの保管方法
ビロビルは、光や温度、湿度などによって効果が損なわれる場合があります。
下記の要項を守って保管してください。
- ビロビルの保管方法
- 高温多湿にならない場所に保管してください
- 直射日光が当たらない場所に保管してください
- 子供やペットの手の届かない場所に保管してください
- なるべく鍵のかかる場所に保管してください
- 別の容器や包装に移し替えず、元の容器や包装に保管してください
- 容器のふたや栓はしっかり閉めて保管してください
- 乾燥剤が入っていた場合、開封後もそのままの状態で保管してください
- 使用期限が分かる状態で保管してください
- 使用期限を過ぎた場合、使用せずに破棄してください
- 冷蔵庫や冷凍庫、台所、浴室、玄関、ベランダ、窓際、車内、冷暖房器具の近くで保管しないでください
- 錠剤を分割した状態で長期間保管しないでください
ビロビルに限らず、多くの医薬品は光(紫外線)によって成分が変化したり、分解されてしまいます。
効果が期待できなくなったり、体に有害な影響を与える可能性があるのです。
そのため、光を遮断できる場所や容器に保管することが最も大切とされています。
原則として30℃を超える様な高温の場所も適していません。
冷暗所が保管場所として最適
直射日光が当たらない(暗い)、湿気が少ない(乾燥している)、風通しが良い(涼しい)、いわゆる「冷暗所」で保管するのが理想的です。
一般的な家の中だと廊下や玄関、リビング、寝室などにある「収納スペース」がおすすめです。
クローゼットや押し入れ、キャビネットなどでも良いでしょう。
- 廊下や玄関の収納スペース
- 廊下や玄関は日光が入りにくく、風通しが良いため、温度や湿度が比較的一定に保たれやすい傾向があります。
収納スペースがあるなら冷暗所として適しています。
- リビングの収納スペース
- リビングにはエアコンが付いていることが多いため、温度や湿度が比較的一定に保たれやすい傾向があります。
直射日光が当たらない棚などの収納スペースで保管すると良いでしょう。
- 寝室のクローゼットや押し入れの中
- 比較的温度の変化が少なく、直射日光が当たらないため、クローゼットや押し入れは冷暗所として理想的です。
除湿剤などを設置し、湿度が低めになるようにすると良いでしょう。
- 棚やキャビネットの引き出しの中
- 棚やキャビネットの引き出しの中に保管することで、湿気や直射日光の影響を最小限に抑えられます。
温度も一定に保たれやすいのでおすすめです。
ビロビルの臨床成績(有効性および安全性に関する試験)
ビロビルは、先発医薬品である「ファムビル」のジェネリック医薬品であるため、ファムビルの臨床成績を参考にしています。
- 有効性および安全性に関する試験
- 単純疱疹に対して1回250mgを1日3回投与する場合:国内第Ⅲ相試験
- 単純疱疹に対して1回1000mgを2回投与する場合:国内第Ⅲ相試験
- 帯状疱疹:国内第Ⅲ相試験
単純疱疹に対して1回250mgを1日3回投与する場合:国内第Ⅲ相試験
日本国内で実施されたバラシクロビル塩酸塩対照二重盲検比較試験(計71施設、555例)において、「全ての単純疱疹の病変部位が治癒するまでの日数」で、ファムシクロビル(1回250mg1日3回投与)のバラシクロビル塩酸塩(1回500mg1日2回投与)に対する非劣性が検証されました(ハザード比0.918、信頼区間0.774~1.088)。
また、Kaplan-Meier曲線の比較では、ファムシクロビルとバラシクロビル塩酸塩の「全ての単純疱疹の病変部位の治癒率」の推移は概して相似しており、「全ての単純疱疹の病変部位が治癒するまでの日数」の50%点はいずれも6日でした。
ファムシクロビルの副作用発現頻度は8.9%(25例/281例)でした。
主な副作用は、「傾眠」2.1%(6例/281例)、「口渇」1.1%(3例/281例)でした。
単純疱疹に対して1回1000mgを2回投与する場合:国内第Ⅲ相試験
日本国内で実施された再発性の単純疱疹(口唇ヘルペスまたは性器ヘルペスの同じ病型の再発頻度が年間3回以上)患者を対象としたプラセボ対照二重盲検比較試験(計96施設、有効性解析対象集団として373例)において、被験者に事前にファムシクロビルまたはプラセボを配布され、再発の初期症状発現後6時間以内にファムシクロビル1000mgまたはプラセボを服用し、初回服薬から12時間後(許容範囲として6時間~18時間後)にファムシクロビル1000mgまたはプラセボを服用しました。
その結果、「単純疱疹のすべての病変部位が治癒するまでの時間」について、ファムシクロビル(1回1000mg2回投与)のプラセボに対する優越性が検証されました(P=0.008、ハザード比1.33、95%信頼区間1.08~1.64)。
ファムシクロビルの副作用発現頻度は5.3%(14例/263例)でした。
主な副作用は、「傾眠」1.1%(3例/263例)でした。
帯状疱疹:国内第Ⅲ相試験
日本国内で実施されたアシクロビル対照二重盲検比較試験(計50施設、471例)において、病変部位が完全痂皮化するまでの日数で、ファムシクロビル(1回500mg1日3回投与)のアシクロビル(1回800mg1日5回投与)に対する非劣性が検証されました(ハザード比1.080、信頼区間0.888~1.312)。
また、Kaplan-Meier曲線の比較では、ファムシクロビルとアシクロビルの完全痂皮化率の推移は概して相似しており、完全痂皮化までの日数の50%点はいずれも7日でした。
ファムシクロビルの副作用発現頻度は10.7%(25例/233例)でした。
主な副作用は、「ALT増加」2.6%(6例/233例)、「頭痛」1.7%(4例/233例)、「AST増加」1.3%(3例/233例)でした。