ファムシクロビル
- 総称名
- ファムシクロビル(英語表記:Famciclovir)
- 一般名
- ファムシクロビル(英語表記:Famciclovir)
- 化学式
-
- C14H19N5O4(ファムシクロビル)
- 分子量
-
- 321.33 g/mol(ファムシクロビル)
- CAS登録番号
-
- 104227-87-4(ファムシクロビル)
ファムシクロビル(Famciclovir)は、主に抗ヘルペスウイルス薬として使用される医薬品の有効成分です。 ヘルペスウイルスによる単純疱疹や帯状疱疹の治療に効果があります。
ファムシクロビルには、優れた抗ウイルス作用が認められています。 単純ヘルペスウイルス1型、および2型、水痘・帯状疱疹ウイルスに対して抗ウイルス作用(培養細胞におけるウイルス増殖抑制作用)を示すことが確認されています。 ファムシクロビルは、服用後速やかに代謝を受け活性代謝物ペンシクロビルに変換されます。 ペンシクロビルは、ヘルペス群ウイルス感染細胞内において、ウイルス由来のチミジンキナーゼにより一リン酸化され、さらに宿主細胞由来キナーゼにより三リン酸化体(PCV-TP)となります。 感染細胞内において、PCV-TPはウイルスDNAポリメラーゼの基質の1つであるデオキシグアノシン三リン酸化体(dGTP)と競合的に拮抗することにより、ウイルスDNAポリメラーゼ阻害作用を示します。 また、ウイルスDNAポリメラーゼの基質としてウイルスDNAに取り込まれることにより、ウイルスDNA鎖伸長阻害作用を示します。 これらの作用によりウイルスの増殖を抑制すると考えられています。 ペンシクロビルリン酸化の第一段階である一リン酸化は、感染細胞内に存在するウイルス由来チミジンキナーゼによるため、ウイルス非感染細胞に対する影響は少ないものと考えられます。 また、単純ヘルペスウイルス1型、および2型感染細胞内におけるPCV-TPの半減期は、それぞれ10時間、および20時間で、水痘・帯状疱疹ウイルス感染細胞内におけるPCV-TPの半減期は9.1時間でした。
ファムシクロビルを含む医薬品は、単純ヘルペスウイルスや水痘帯状疱疹ウイルスに非常に効果的に作用します。 速やかに作用し、ウイルスの拡大を防ぐため、感染初期症状に対して非常に効果的です。 経口内服薬として使用されるのが一般的です。