アリセプトの概要
- アリセプトの特徴
- アリセプトは有効成分「ドネペジル塩酸塩」を含んだ、アルツハイマー型・レビー小体型認知症治療薬
- 大手製薬会社「ファイザー」が製造しており、多くの国で販売され、高い信頼性を持つ
- 「認知症の進行抑制効果」は数多くの臨床試験や治療実績で証明済み
| 商品名 |
アリセプト® 10mg(Aricept® 10mg) |
| 内容量 |
1箱28錠(10mg×14錠×2シート) |
| 有効成分 |
ドネペジル(Donepezil) |
| 医薬品分類 |
先発医薬品
|
| 薬効分類 |
アルツハイマー型・レビー小体型認知症治療薬 |
| 適応症 |
アルツハイマー型認知症およびレビー小体型認知症における認知症症状の進行抑制 |
| 対象者 |
男性・女性 |
| 製薬会社 |
ファイザー(Pfizer Inc.) |
| 商品区分 |
医薬品 |
| 到着の目安 |
入金確認後7日~14日前後で到着 |
アリセプトの現物サイズ
|
箱正面 |
シート正面 |
錠剤正面 |
| 長辺 |
97.9mm |
93.2mm |
8.6mm |
| 短辺 |
59.1mm |
54.1mm |
8.6mm |
| 厚み |
18.4mm |
5.2mm |
4.5mm |
| 重量 |
21.25g |
6g |
0.29g |
※当サイトのスタッフが現物を測定した数値であり、商品ごとに若干の差異があるため、おおよその目安として予めご了承ください。
| 包装タイプ |
PTP包装シート |
| 剤形タイプ |
フィルムコーティング錠 |
アリセプトの飲み方(服用方法)
アリセプトは下記の用法・用量を守って、水またはぬるま湯と一緒に服用してください。
用法・用量
| 1回の用量 | 10mg錠の場合:1/3錠~1錠 ドネペジル塩酸塩として3mg~10mg |
|---|
| 服用回数 | 1日1回 |
|---|
| 服用期間 | 長期間 ※服用期間に関する制限は定められていない |
|---|
| 服用間隔 | 24時間以上空ける |
|---|
| 服用タイミング | 毎日同じ時間に服用 |
|---|
| 食事の影響 | 食事の影響を受けにくい |
|---|
| 留意点 | 服用中は自動車の運転など危険を伴う機械の操作をしないこと |
|---|
アリセプトは、1日1回ドネペジル塩酸塩として3mgの服用から開始してください。
毎日決まった時間に服用してください。
副作用の確認を行いつつ、徐々に身体に慣らし、1週間~2週間後は1日1回ドネペジル塩酸塩として5mgに増量します。
4週間以上経過後は、1日1回ドネペジル塩酸塩として10mgに増量できますが、症状により適宜減量してください。
用量を10mgに増量後、副作用が頻繁に現れる場合は、5mgに減量してかまいません。
食事による影響
アリセプトは食事の影響を受けにくいため、食前食後にかかわらず、いつ服用しても効果にはほとんど影響がありません。
しかし、基本的には食後の服用が推奨されています。
飲み忘れを防ぎ、副作用を抑えるためです。
アリセプトで最も発現リスクが高いとされる副作用は、食欲不振や嘔気、嘔吐などの胃腸障害です。
食後に服用することで、胃への刺激が和らぎ、これらの副作用が軽減されやすいと考えられています。
また、食後の服用が習慣化されれば飲み忘れを防ぐこともできます。
アルコール(お酒)による影響
アリセプトとアルコール(お酒)に相互作用は確認されていないため、適量摂取であれば問題ないとされています。
しかし、アリセプトとアルコールはどちらも肝臓で代謝され、同時に摂取すると肝機能への負担や副作用のリスクが増すため、アリセプト服用中の飲酒は避けた方が安全です。
アリセプトの効果効能
- 適応症
- アルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制
- レビー小体型認知症における認知症症状の進行抑制
アリセプトは、有効成分ドネペジル塩酸塩を含んだコリンエステラーゼ阻害薬(認知症治療薬)に分類されるアルツハイマー型・レビー小体型認知症治療薬です。
軽度から重度のアルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症の進行を遅らせる効果を持っています。
アリセプトを服用することで脳内のアセチルコリン(ACh)という神経伝達物質の濃度が高まるため、脳内の神経活動が活発になります。
その結果、認知症による記憶障害や認知機能の低下、注意力の低下、学習能力の低下などを一時的に防ぐ効果が期待できます。
あくまで、認知症の進行抑制や維持が目的のため、認知症を治して失われた機能を元に戻す効果ありません。
アリセプトの服用を中止すると、服用前と同じ状態に戻ったり、服用前より症状(認知機能の低下など)が悪化する場合があるため、注意が必要です。
作用機序(仕組み)
アリセプトの有効成分ドネペジル塩酸塩は、アセチルコリンを分解する酵素であるアセチルコリンエステラーゼ(AChE)を可逆的に阻害する作用を発揮します。
アルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症では、脳内コリン作動性神経系の顕著な障害が認められています。
アセチルコリンを分解してしまうアセチルコリンエステラーゼを可逆的に阻害することによって脳内ACh量を増加させ、低下した脳内コリン作動性神経系の働きを高めることができます。
記憶力や注意力、学習機能、認知機能の低下を防ぐことができ、結果として認知症の進行を遅らせることが可能になります。
- 作用機序
- アリセプトを服用する
- 有効成分ドネペジル塩酸塩が脳内に取り込まれる
- アセチルコリンエステラーゼ(AChE)を可逆的に阻害する
- 神経伝達物質であるアセチルコリンが分解されにくくなる
- 神経伝達が改善される
- 記憶力や注意力、学習機能、認知機能の低下を防ぐ
- 認知症の進行が抑制される
あくまで進行を抑える効果であり、認知症を根本から治す効果はありません。
また、アルツハイマー型認知症およびレビー小体型認知症以外の認知症に対する効果は認められていないため、注意が必要です。
アリセプトの副作用
アリセプトは、副作用の出やすい医薬品ではありませんが、副作用がいくつか確認されています。
主な副作用は、食欲不振や嘔気、嘔吐、下痢などの症状とされています。
副作用は一時的であり、軽度な症状がほとんどです。
他にも服用後に下記の副作用が現れることがあります。
アリセプトの副作用
| 部位 |
1%~3%未満 |
0.1%~1%未満 |
0.1%未満 |
頻度不明 |
| 過敏症 |
|
発疹、そう痒感 |
|
|
| 消化器 |
食欲不振、嘔気、嘔吐、下痢 |
腹痛、便秘、流涎 |
嚥下障害、便失禁 |
|
| 精神神経系 |
|
興奮、不穏、不眠、眠気、易怒性、幻覚、攻撃性、せん妄、妄想、多動、抑うつ、無感情 |
リビドー亢進、多弁、躁状態、錯乱 |
|
| 中枢・末梢神経系 |
|
徘徊、振戦、頭痛、めまい |
昏迷 |
|
| 肝臓 |
|
LDH上昇、AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇、Al-P上昇 |
|
|
| 循環器 |
|
動悸、血圧上昇、血圧低下、上室性期外収縮、心室性期外収縮 |
|
心房細動 |
| 泌尿器 |
|
BUN上昇、尿失禁、頻尿 |
|
尿閉 |
| 血液 |
|
白血球減少、ヘマトクリット値減少、貧血 |
|
|
| その他 |
|
CK、総コレステロール、トリグリセライド、アミラーゼ、尿アミラーゼの上昇、倦怠感、むくみ、転倒、筋痛、体重減少 |
顔面紅潮、脱力感、胸痛 |
発汗、顔面浮腫、発熱、縮瞳 |
重大な副作用
重大な副作用が現れる可能性があります。
下記の症状が現れた場合は、すぐに服用を中止してください。
- アリセプトの重大な副作用
- QT延長:0.1%~1%未満
- 心室頻拍(Torsade de pointesを含む):0.1%~1%未満
- 心室細動:頻度不明
- 洞不全症候群:頻度不明
- 洞停止:頻度不明
- 高度徐脈:頻度不明
- 心ブロック(洞房ブロック、房室ブロック):0.1%~1%未満
- 失神:0.1%~1%未満
- 心筋梗塞:0.1%未満
- 心不全:0.1%未満
- 消化性潰瘍(胃・十二指腸潰瘍):0.1%未満
- 十二指腸潰瘍穿孔:頻度不明
- 消化管出血:0.1%未満
- 肝炎:頻度不明
- 肝機能障害:0.1%~1%未満
- 黄疸:頻度不明
- 脳性発作(てんかん、痙攣等):0.1%~1%未満
- 脳出血:0.1%未満
- 脳血管障害:0.1%未満
- 錐体外路障害(アルツハイマー型認知症):0.1%~1%未満
- 錐体外路障害(レビー小体型認知症):9.5%
- 悪性症候群(Syndrome malin):0.1%未満
- 横紋筋融解症:頻度不明
- 呼吸困難:0.1%未満
- 急性膵炎:0.1%未満
- 急性腎障害:0.1%未満
- 原因不明の突然死:0.1%未満
- 血小板減少:0.1%未満
アリセプトの禁忌
アリセプトには禁忌(服用してはいけない方)が指定されています。
下記に該当する方はアリセプトを服用できません。
- アリセプトの禁忌
- ドネペジル塩酸塩に対して過敏症の既往歴のある方
- ピペリジン誘導体に対して過敏症の既往歴のある方
アリセプトの服用に注意が必要な方
アリセプトには禁忌ではありませんが、服用に注意が必要な方が指定されています。
下記に該当する方は、アリセプトを服用する前に医師に相談してください。
- アリセプトの服用に注意が必要な方
- 心疾患(心筋梗塞、弁膜症、心筋症等)のある方
- 電解質異常(低カリウム血症等)のある方
- 洞不全症候群、心房内および房室接合部伝導障害等の心疾患のある方
- 消化性潰瘍の既往歴のある方
- 気管支喘息または閉塞性肺疾患の既往歴のある方
- 錐体外路障害(パーキンソン病、パーキンソン症候群等)の方
- 妊婦または妊娠している可能性のある女性
- 授乳婦
- 小児等
アリセプトの併用禁忌薬
アリセプトには併用禁忌薬(併用して服用してはいけない医薬品)が指定されていません。
アリセプトの併用注意薬
アリセプトには併用禁忌薬ではありませんが、併用注意薬(併用に注意が必要な医薬品)が指定されています。
アリセプトと併用すると効果が減弱したり、副作用が増強するなど体に悪影響を及ぼす恐れがあります。
併用して服用する場合は、注意しながら服用するか、そもそも併用自体を避けることが望ましいでしょう。
下記に該当する医薬品を服用している場合は、アリセプトを服用する前に医師に相談してください。
- アリセプトの併用注意薬
- 筋弛緩薬
スキサメトニウム塩化物水和物(スキサメトニウム、レラキシン等)
- 自律神経薬(コリン作動薬)
アセチルコリン塩化物(オビソート等)
- 円形脱毛症治療薬(脱毛症・白斑用剤)
カルプロニウム塩化物(フロジン、アロビックス等)
- 副交感神経亢進薬(副交感神経刺激薬)
ベタネコール塩化物(ベサコリン等)
- コリンエステラーゼ阻害薬
アンベノニウム塩化物(マイテラーゼ等)
ジスチグミン臭化物(ウブレチド等)
ピリドスチグミン臭化物(メスチノン等)
ネオスチグミン(ワゴスチグミン、アトワゴリバース等)
- チトクロームP450(CYP)3A4阻害薬
イトラコナゾール(イトリゾール等)
エリスロマイシン(エコリシン、エリスロシン等)
- 持続性ドパミン作動薬
ブロモクリプチンメシル酸塩(パーロデル等)
- アデノシンA2A受容体拮抗薬(抗パーキンソン病薬)
イストラデフィリン(ノウリアスト等)
- クラスIA抗不整脈薬
キニジン硫酸塩水和物(キニジン等)
- 抗けいれん薬
カルバマゼピン(テグレトール等)
フェニトイン(アレビアチン、ヒダントール等)
- 副腎皮質ホルモン薬
デキサメタゾン(デカドロン等)
- 抗てんかん薬
フェノバルビタール(フェノバール、ルピアール等)
- チトクロームP450(CYP)3A4誘導薬
リファンピシン(リファジン等)
- 中枢性抗コリン薬(抗パーキンソン病薬)
トリヘキシフェニジル塩酸塩(アーテン、パーキネス、セドリーナ等)
ピロヘプチン塩酸塩(トリモール等)
ビペリデン塩酸塩(アキネトン等)
- アトロピン系抗コリン薬(鎮痙薬)
ブチルスコポラミン臭化物(ブスコパン等)
- 副交感神経興奮薬
アトロピン硫酸塩水和物(アトワゴリバース等)
- 非ステロイド性抗炎症薬:NSAIDs(解熱鎮痛薬)
イブプロフェン(ブルフェン等)
アセチルサリチル酸(アスピリン等)
アリセプトの基本的な注意事項
レビー小体型認知症では、日常生活動作が制限される、あるいは薬物治療を要する程度の錐体外路障害を有する場合は、ドネペジル塩酸塩の服用によって錐体外路障害悪化の発現率が高まる傾向があります。
そのため、重篤な症状に移行しないよう観察を十分に行い、症状に応じて減量または中止など適切な処置を行ってください。
定期的に認知機能検査を行うなど状態を確認し、ドネペジル塩酸塩で効果が認められない場合は、漫然と服用しないでください。
他のアセチルコリンエステラーゼ阻害作用を有する同効薬(ガランタミンなど)と併用しないでください。
アルツハイマー型認知症およびレビー小体型認知症では、自動車の運転などの機械操作能力が低下する可能性があります。
また、ドネペジル塩酸塩によって意識障害やめまい、眠気などが現れることがあるため、自動車の運転など危険を伴う機械の操作に従事しないでください。
アリセプトは、アルツハイマー型認知症およびレビー小体型認知症と診断された患者のみ服用してください。
アルツハイマー型認知症およびレビー小体型認知症以外の認知症性疾患においてアリセプトの有効性は確認されていません。
アリセプトがアルツハイマー型認知症およびレビー小体型認知症の病態そのものの進行を抑制するという成績は得られていません。
アルツハイマー型認知症およびレビー小体型認知症だと決めつけず、他の認知症や認知症様症状を示す疾患ではないかを見分けてから治療を行ってください。
アリセプトの保管方法
アリセプトは、光や温度、湿度などによって効果が損なわれる場合があります。
下記の要項を守って保管してください。
- アリセプトの保管方法
- 高温多湿にならない場所に保管してください
- 直射日光が当たらない場所に保管してください
- 子供やペットの手の届かない場所に保管してください
- なるべく鍵のかかる場所に保管してください
- 別の容器や包装に移し替えず、元の容器や包装に保管してください
- 容器のふたや栓はしっかり閉めて保管してください
- 乾燥剤が入っていた場合、開封後もそのままの状態で保管してください
- 使用期限が分かる状態で保管してください
- 使用期限を過ぎた場合、使用せずに破棄してください
- 冷蔵庫や冷凍庫、台所、浴室、玄関、ベランダ、窓際、車内、冷暖房器具の近くで保管しないでください
- 錠剤を分割した状態で長期間保管しないでください
アリセプトに限らず、多くの医薬品は光(紫外線)によって成分が変化したり、分解されてしまいます。
効果が期待できなくなったり、体に有害な影響を与える可能性があるのです。
そのため、光を遮断できる場所や容器に保管することが最も大切とされています。
原則として30℃を超える様な高温の場所も適していません。
冷暗所が保管場所として最適
直射日光が当たらない(暗い)、湿気が少ない(乾燥している)、風通しが良い(涼しい)、いわゆる「冷暗所」で保管するのが理想的です。
一般的な家の中だと廊下や玄関、リビング、寝室などにある「収納スペース」がおすすめです。
クローゼットや押し入れ、キャビネットなどでも良いでしょう。
- 廊下や玄関の収納スペース
- 廊下や玄関は日光が入りにくく、風通しが良いため、温度や湿度が比較的一定に保たれやすい傾向があります。
収納スペースがあるなら冷暗所として適しています。
- リビングの収納スペース
- リビングにはエアコンが付いていることが多いため、温度や湿度が比較的一定に保たれやすい傾向があります。
直射日光が当たらない棚などの収納スペースで保管すると良いでしょう。
- 寝室のクローゼットや押し入れの中
- 比較的温度の変化が少なく、直射日光が当たらないため、クローゼットや押し入れは冷暗所として理想的です。
除湿剤などを設置し、湿度が低めになるようにすると良いでしょう。
- 棚やキャビネットの引き出しの中
- 棚やキャビネットの引き出しの中に保管することで、湿気や直射日光の影響を最小限に抑えられます。
温度も一定に保たれやすいのでおすすめです。
アリセプトの臨床成績(有効性および安全性に関する試験)
- 有効性および安全性に関する試験
- 軽度および中等度のアルツハイマー型認知症:国内第Ⅲ相試験
- 高度のアルツハイマー型認知症:国内第Ⅱ相試験
- レビー小体型認知症:国内第Ⅱ相試験
- レビー小体型認知症:国内第Ⅲ相試験
- レビー小体型認知症患者を対象とした国内製造販売後臨床試験
軽度および中等度のアルツハイマー型認知症:国内第Ⅲ相試験
軽度および中等度のアルツハイマー型認知症患者268例を対象にドネペジル塩酸塩5mg(3mg/日を1週間投与後、5mg/日を23週間投与)またはプラセボを24週間投与する二重盲検比較試験を実施しました。
最終全般臨床症状評価において5mg群はプラセボ群と比較して有意に優れていました。
「改善」以上の割合は5mg群17%、プラセボ群13%、「軽度悪化」以下の割合は5mg群17%、プラセボ群43%でした。
最終全般臨床症状評価
| 投与群\判定 |
|
著明改善 |
改善 |
軽度改善 |
不変 |
軽度悪化 |
悪化 |
著明悪化 |
判定不能 |
合計 |
| 5mg |
例数 |
1 |
19 |
40 |
36 |
15 |
4 |
0 |
1 |
116 |
| 5mg |
% |
(1) |
(16) |
(34) |
(31) |
(13) |
(3) |
(0) |
(1) |
|
| 5mg |
区分% |
(17) |
(17) |
(34) |
(31) |
(17) |
(17) |
(17) |
(17) |
|
| プラセボ |
例数 |
1 |
13 |
10 |
40 |
21 |
21 |
5 |
1 |
112 |
| プラセボ |
% |
(1) |
(12) |
(9) |
(36) |
(19) |
(19) |
(4) |
(1) |
|
| プラセボ |
区分% |
(13) |
(13) |
(9) |
(36) |
(43) |
(43) |
(43) |
(43) |
|
認知機能を評価するADAS-Jcog得点の経時変化を下記の表に示しています(最終解析対象:205例)。
投与開始時との得点差の平均では、投与12週後より5mg群がプラセボ群と比較して有意な改善が認められました。
最終時の5mg群とプラセボ群の投与前後の変化量の差は2.44点でした。
ADAS-Jcogの経時変化
| 評価時期 |
投与群 |
0週からの変化量※1 |
変化量の群間比較 |
|
|
平均値±S.E.(n) |
平均差※2 |
| 12週 |
5mg |
-3.03±0.47(106) |
- |
| 12週 |
プラセボ |
-0.84±0.50(101) |
2.19 |
| 24週 |
5mg |
-3.07±0.50(96) |
- |
| 24週 |
プラセボ |
-0.11±0.56(86) |
2.96 |
| 最終※3 |
5mg |
-2.70±0.48(107) |
- |
| 最終※3 |
プラセボ |
-0.26±0.52(98) |
2.44 |
※マイナス値は改善を示す
※1 (各評価時期の値)-(0週の値)
※2 (プラセボ群の0週からの変化量の平均値)-(5mg群の0週からの変化量の平均値)
※3 最終時は原則として24週時の評価としたが、中止・脱落例については、12週以上の服薬がある場合の最終データを解析の対象とする
重症度評価尺度であるCDRの経時変化を下記の表に示しています(最終解析対象:228例)。
投与開始時との得点差の平均では、投与12週後より5mg群がプラセボ群と比較して有意な改善が認められました。
CDR合計点の経時変化
| 評価時期 |
投与群 |
0週からの変化量※1 |
変化量の群間比較 |
|
|
平均値±S.E.(n) |
平均差※2 |
| 12週 |
5mg |
-0.12±0.08(113) |
- |
| 12週 |
プラセボ |
0.23±0.10(109) |
0.35 |
| 24週 |
5mg |
-0.14±0.13(104) |
- |
| 24週 |
プラセボ |
0.72±0.17(95) |
0.86 |
| 最終※3 |
5mg |
-0.10±0.12(116) |
- |
| 最終※3 |
プラセボ |
0.75±0.15(112) |
0.85 |
※マイナス値は改善を示す
※1 (各評価時期の値)-(0週の値)
※2 (プラセボ群の0週からの変化量の平均値)-(5mg群の0週からの変化量の平均値)
※3 最終時は原則として24週時の評価としたが、中止・脱落例については、12週以上の服薬がある場合の最終データを解析の対象とする
高度のアルツハイマー型認知症:国内第Ⅱ相試験
高度のアルツハイマー型認知症患者302例を対象にドネペジル塩酸塩10mg(3mg/日を2週間投与後、5mg/日を4週間投与、次いで10mg/日を18週間投与)、5mg(3mg/日を2週間投与後、5mg/日を22週間投与)またはプラセボを24週間投与する二重盲検比較試験を実施しました。
CIBIC plus(全般的臨床症状評価)において10mg群はプラセボ群と比較して有意に優れていました(最終解析対象:287例)。
最終時のCIBIC plus
| 投与群\判定 |
|
著明改善 |
改善 |
軽度改善 |
不変 |
軽度悪化 |
悪化 |
著明悪化 |
判定不能 |
合計 |
| 10mg |
例数 |
0 |
7 |
35 |
20 |
19 |
9 |
0 |
0 |
90 |
| 10mg |
% |
(0) |
(8) |
(39) |
(22) |
(21) |
(10) |
(0) |
(0) |
|
| 5mg |
例数 |
0 |
4 |
27 |
26 |
30 |
9 |
0 |
0 |
96 |
| 5mg |
% |
(0) |
(4) |
(28) |
(27) |
(31) |
(9) |
(0) |
(0) |
|
| プラセボ |
例数 |
0 |
6 |
18 |
30 |
34 |
11 |
1 |
1 |
101 |
| プラセボ |
% |
(0) |
(6) |
(18) |
(30) |
(34) |
(11) |
(1) |
(1) |
|
認知機能を評価するSIB得点の最終時の変化量を下記の表に示しています(最終解析対象:288例)。
投与開始時との得点差の平均では、5mg群、10mg群それぞれ、6.7点、9.0点であり、プラセボ群と比較して有意な改善が認められました。
最終時※1のSIB
| 投与群 |
0週からの変化量※2 |
変化量の群間比較 |
|
平均値±S.E.(n) |
平均差※3 |
| 10mg |
4.7±1.1(92) |
9.0 |
| 5mg |
2.5±1.0(95) |
6.7 |
| プラセボ |
-4.2±1.0(101) |
- |
※マイナス値は改善を示す
※1 最終時は原則として24週時の評価としたが、中止・脱落例については、最終データを解析の対象とした
※2 (最終の値)-(0週の値)
※3 (各投与群の0週からの変化量の平均値)-(プラセボ群の0週からの変化量の平均値)
レビー小体型認知症:国内第Ⅱ相試験
レビー小体型認知症患者(MMSE得点:10点以上26点以下)140例を対象にドネペジル塩酸塩10mg(3mg/日を2週間投与後、5mg/日を4週間投与、次いで10mg/日を6週間投与)、5mg(3mg/日を2週間投与後、5mg/日を10週間投与)、3mgまたはプラセボを12週間投与する二重盲検比較試験を実施しました。
全般臨床症状を評価するCIBIC plusにおいて、3mg群、5mg群、10mg群はいずれもプラセボ群と比較して有意に優れていました。
最終時のCIBIC plus
| 投与群\判定 |
|
著明改善 |
改善 |
軽度改善 |
不変 |
軽度悪化 |
悪化 |
著明悪化 |
合計 |
| 10mg |
例数 |
1 |
3 |
13 |
8 |
1 |
0 |
0 |
26 |
| 10mg |
% |
(4) |
(12) |
(50) |
(31) |
(4) |
(0) |
(0) |
|
| 5mg |
例数 |
5 |
5 |
10 |
4 |
2 |
2 |
0 |
28 |
| 5mg |
% |
(18) |
(18) |
(36) |
(14) |
(7) |
(7) |
(0) |
|
| 3mg |
例数 |
1 |
5 |
14 |
6 |
1 |
0 |
1 |
28 |
| 3mg |
% |
(4) |
(18) |
(50) |
(21) |
(4) |
(0) |
(4) |
|
| プラセボ |
例数 |
0 |
1 |
8 |
5 |
10 |
3 |
0 |
27 |
| プラセボ |
% |
(0) |
(4) |
(30) |
(19) |
(37) |
(11) |
(0) |
|
認知機能を評価するMMSE得点の最終時の変化量のプラセボ群との差は、3mg群、5mg群、10mg群それぞれ1.8点、4.1点、2.8点であり、全ての群でプラセボ群と比較して有意な改善が認められました。
最終時※1のMMSE
| 投与群 |
0週からの変化量※2 |
変化量の群間比較 |
|
平均値±S.D.(n) |
平均差※3 |
| 10mg |
2.3±3.2(30) |
2.8 |
| 5mg |
3.5±3.2(30) |
4.1 |
| 3mg |
1.2±3.8(30) |
1.8 |
| プラセボ |
-0.6±2.7(28) |
- |
※マイナス値は改善を示す
※1 最終時は原則として12週時の評価としたが、中止・脱落例については、最終データを解析の対象とした
※2 (最終の値)-(0週の値)
※3 (各投与群の0週からの変化量の平均値)-(プラセボ群の0週からの変化量の平均値)
精神症状・行動障害のうち幻覚、認知機能変動を評価するNPI-2得点の最終時の変化量のプラセボ群との差は、3mg群、5mg群、10mg群それぞれ-2.4点、-3.6点、-5.2点であり、5mg群、10mg群でプラセボ群と比較して有意な改善が認められました。
最終時※1のNPI-2
| 投与群 |
0週からの変化量※2 |
変化量の群間比較 |
|
平均値±S.D.(n) |
平均差※3 |
| 10mg |
-5.1±4.6(31) |
-5.2 |
| 5mg |
-3.4±3.9(30) |
-3.6 |
| 3mg |
-2.2±6.1(30) |
-2.4 |
| プラセボ |
0.2±4.0(28) |
- |
※マイナス値は改善を示す
※1 最終時は原則として12週時の評価としたが、中止・脱落例については、最終データを解析の対象とした
※2 (最終の値)-(0週の値)
※3 (各投与群の0週からの変化量の平均値)-(プラセボ群の0週からの変化量の平均値)
本試験は探索的試験であり、主要評価項目は選択せず、評価項目毎・用量毎の検定の多重性も制御していません。
レビー小体型認知症:国内第Ⅲ相試験
レビー小体型認知症患者(MMSE得点:10点以上26点以下)142例を対象にドネペジル塩酸塩10mg(3mg/日を2週間投与後、5mg/日を4週間投与、次いで10mg/日を6週間投与)、5mg(3mg/日を2週間投与後、5mg/日を10週間投与)またはプラセボを12週間投与する二重盲検比較試験を実施しました。
認知機能を評価するMMSE得点の最終時の変化量のプラセボ群との差は、5mg群、10mg群それぞれ0.8点、1.6点であり、10mg群でプラセボ群と比較して有意な改善が認められました。
最終時※1のMMSE
| 投与群 |
0週からの変化量※2 |
変化量の群間比較 |
|
平均値±S.E.(n) |
平均差※3 |
| 10mg |
2.2±0.4(49) |
1.6 |
| 5mg |
1.4±0.5(43) |
0.8 |
| プラセボ |
0.6±0.5(44) |
- |
※マイナス値は改善を示す
※1 最終時は原則として12週時の評価としたが、中止・脱落例については、最終データを解析の対象とした
※2 (最終の値)-(0週の値)
※3 (各投与群の0週からの変化量の平均値)-(プラセボ群の0週からの変化量の平均値)
精神症状・行動障害のうち幻覚、認知機能変動を評価するNPI-2得点の最終時の変化量では、5mg群、10mg群ともにプラセボ群との間に有意差は認められませんでした。
最終時※1のNPI-2
| 投与群 |
0週からの変化量※2 |
変化量の群間比較 |
|
平均値±S.E.(n) |
平均差※3 |
| 10mg |
-2.8±0.5(49) |
-2.8±0.5(49) |
| 5mg |
-1.8±0.6(45) |
0.4 |
| プラセボ |
-2.1±0.6(44) |
- |
※マイナス値は改善を示す
※1 最終時は原則として12週時の評価としたが、中止・脱落例については、最終データを解析の対象とした
※2 (最終の値)-(0週の値)
※3 (各投与群の0週からの変化量の平均値)-(プラセボ群の0週からの変化量の平均値)
本試験では、認知機能障害、精神症状・行動障害の両症状に対するドネペジル塩酸塩の有効性がプラセボに比較して優れているという検証仮説は検証されていません。
レビー小体型認知症患者を対象とした国内製造販売後臨床試験
レビー小体型認知症患者(MMSE 得点:10点以上26点以下)を対象に、ドネペジル塩酸塩10mg(3mg/日を2週間投与後、5mg/日を4週間投与、次いで10mg/日または減量時5mg/日を6週間投与)またはプラセボを12週間投与する治療期(二重盲検プラセボ対照)と治療期を完了した被験者にドネペジル塩酸塩10mg(治療期ドネペジル塩酸塩群では10mg/日または減量時5mg/日、治療期プラセボ群では3mg/日を2週間投与後、5mg/日を4週間投与、その後は10mg/日または減量時5mg/日)を48週間投与する継続投与期(非盲検非対照)からなる製造販売後臨床試験を実施しました。
治療期では160例にドネペジル塩酸塩またはプラセボが投与され、主要評価項目である治療期における最終評価時の全般臨床症状(CIBIC plus 総合評価)の分布において、プラセボ群とドネペジル塩酸塩群との間に有意差は認められませんでした(p=0.408、2標本Wilcoxon 検定、最終解析の有意水準は両側 0.046)。
最終評価時のCIBIC plus
| 投与群\判定 |
|
著明改善 |
改善 |
軽度改善 |
不変 |
軽度悪化 |
悪化 |
著明悪化 |
合計 |
| ドネペジル塩酸塩 |
例数 |
1 |
10 |
22 |
17 |
19 |
5 |
0 |
74 |
| ドネペジル塩酸塩 |
% |
(1) |
(14) |
(30) |
(23) |
(26) |
(7) |
(0) |
|
| プラセボ |
例数 |
0 |
6 |
18 |
32 |
14 |
5 |
1 |
76 |
| プラセボ |
% |
(0) |
(8) |
(24) |
(42) |
(18) |
(7) |
(1) |
|
投与開始前の幻視の有無別での治療期における最終評価時の全般臨床症状(CIBIC plus 総合評価)の分布は下記の通りでした。
最終評価時のCIBIC plus(幻視の有無別)
| 投与群\判定 |
|
|
著明改善 |
改善 |
軽度改善 |
不変 |
軽度悪化 |
悪化 |
著明悪化 |
合計 |
| 幻視あり |
ドネペジル塩酸塩 |
例数 |
1 |
10 |
14 |
9 |
11 |
3 |
0 |
48 |
| 幻視あり |
ドネペジル塩酸塩 |
% |
(2) |
(21) |
(29) |
(19) |
(23) |
(6) |
(0) |
|
| 幻視あり |
プラセボ |
例数 |
0 |
3 |
14 |
19 |
10 |
4 |
1 |
51 |
| 幻視あり |
プラセボ |
% |
(0) |
(6) |
(27) |
(37) |
(20) |
(8) |
(2) |
|
| 幻視なし |
ドネペジル塩酸塩 |
例数 |
0 |
0 |
8 |
8 |
8 |
2 |
0 |
26 |
| 幻視なし |
ドネペジル塩酸塩 |
% |
(0) |
(0) |
(31) |
(31) |
(31) |
(8) |
(0) |
|
| 幻視なし |
プラセボ |
例数 |
0 |
3 |
4 |
13 |
4 |
1 |
0 |
25 |
| 幻視なし |
プラセボ |
% |
(0) |
(12) |
(16) |
(52) |
(16) |
(4) |
(0) |
|
143例が治療期を完了し、その内139例が継続投与期に移行し、105例が継続投与期を完了しました。
副次評価項目である各評価時期(治療期及び継続投与期)におけるMMSEのベースラインからの変化量の推移は下記の通りです。
プラセボ群は12週からドネペジル塩酸塩3mg/日、14週から5mg/日、18週から10mg/日投与を開始しました(5mg/日への減量可)。
投与群、時点、投与群と時点の交互作用を因子とし、MMSEのベースライン値及びスクリーニング期間の変化量を共変量としたMMRM(Mixed Model for Repeated Measures)です。
共分散構造は無構造です。
各評価時期(治療期及び継続投与期)におけるMMSEのベースラインからの変化量の推移です。
本試験では、全般臨床症状に対するドネペジル塩酸塩の有効性がプラセボに比較して優れているという検証仮説は検証されていません。