ファシジンの概要
- ファシジンの特徴
- ファシジンは有効成分「チニダゾール」を含んだ、抗トリコモナス薬
- 大手製薬会社「ファイザー」が製造しており、多くの国で販売され、高い信頼性を持つ
- 腟トリコモナス症の諸症状(おりものの異常や悪臭など)を改善
| 商品名 |
ファシジン®500mg(FASIGYN®500mg) |
| 内容量 |
1商品4錠(500mg×4錠×1シート) |
| 有効成分 |
チニダゾール(Tinidazole) |
| 医薬品分類 |
先発医薬品
|
| 薬効分類 |
抗トリコモナス薬 |
| 適応症 |
トリコモナス症 |
| 対象者 |
男性・女性 |
| 製薬会社 |
ファイザー(Pfizer Inc.) |
| 商品区分 |
医薬品 |
| 到着の目安 |
入金確認後7日~14日前後で到着 |
ファシジンの現物サイズ
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シート正面 |
錠剤正面 |
| 長辺 |
49mm |
12.6mm |
| 短辺 |
39.6mm |
12.6mm |
| 厚み |
5mm |
4.5mm |
| 重量 |
3.15g |
0.62g |
※当サイトのスタッフが現物を測定した数値であり、商品ごとに若干の差異があるため、おおよその目安として予めご了承ください。
| 包装タイプ |
PTP包装シート |
| 剤形タイプ |
フィルムコーティング錠 |
ファシジンの飲み方(服用方法)
下記の用法・用量を守って、水またはぬるま湯と一緒に服用してください。
用法・用量
| 1回の用量 | 500mg錠の場合:4錠 チニダゾールとして2000mg |
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| 服用回数 | 1日1回 |
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| 服用期間 | 1日 |
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| 服用タイミング | 任意のタイミング |
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| 食事の影響 | 食事の影響を受けにくい |
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| 留意点 | 食後の服用をおすすめ 服用期間中(服用後3日間)はアルコール(お酒)の摂取を避けること |
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ファシジンは1錠500mgのため、1回4錠(チニダゾールとして2000mg)を1日で服用します。
服用時は、1錠ずつゆっくりと飲み込んでください。
食事の影響を受けにくいため、服用は食前(空腹時)や食後どちらでも構いません。
ただし、アルコール(お酒)との併用は薬物相互作用が報告されているため、服用期間中(服用後3日間)は飲酒を控えてください。
1回の服用で腟トリコモナス症が完治しなかった場合は、最初に服用した日から1週間以上の間隔を空けて同じ用量を再度服用してください。
食事による影響
ファシジンは食事の影響を受けにくいため、食前食後にかかわらず、いつ服用しても効果にはほとんど影響がありません。
しかし、基本的には食後の服用が推奨されています。
人によっては食前(空腹時)に服用すると胃の不快感を感じることがあるためです。
消化器の副作用(食欲不振、悪心、腹痛など)も報告されているため、食後に服用することで胃への刺激が緩和され、これらの症状が軽減されやすくなります。
副作用の緩和を考慮すると食後の服用が望ましいでしょう。
アルコール(お酒)による影響
ファシジンとアルコール(お酒)の併用による薬物相互作用が報告されています。
ファシジンの服用期間中(服用後3日間)は、アルコールの摂取を避けてください。
アルコールの摂取によって効果を妨げたり、副作用を増長させる可能性があります。
食事に含まれる料理酒やアルコール入りのデザート(ティラミス、ウイスキーボンボンなど)にも注意しましょう。
ファシジンの効果効能
- 適応症
ファシジンは、有効成分チニダゾールを含む抗トリコモナス薬の先発医薬品です。
主に、トリコモナス原虫が腟に感染することで引き起こされる腟トリコモナス症やトリコモナス腟炎の治療に効果を発揮します。
尿道や腟、子宮頸管などに感染しているトリコモナス原虫を死滅させます。
おりものの異常や強い悪臭、かゆみ、発赤などの腟トリコモナス症による諸症状を約1週間で改善してくれます。
また、チニダゾールは嫌気性菌(腟内で繁殖しやすい雑菌)に対する抗菌作用もあります。
嫌気性菌感染症は、腟トリコモナス症で二次感染しやすくなります。
トリコモナス原虫と嫌気性菌に対して同時に作用するため、細菌による二次感染を予防する効果も期待できます。
作用機序(仕組み)
ファシジンの有効成分であるチニダゾールは、ニトロイミダゾール系に分類される抗原虫薬です。
トリコモナス原虫に対する抗原虫作用や嫌気性菌に対する抗菌作用を持っています。
ちなみに、チニダゾールはアメーバ赤痢(Amebiasis)やランブリア症(Giardiasis)に対しても有効であることが報告されています。
チニダゾールは原虫や嫌気性菌の酸化還元系によって還元を受け、ニトロ基(-NO2)が段階的に還元され、ニトロソ化合物(R-NO)という物質に変化します。
チニダゾールがニトロソ化合物に変化する過程で生成された活性酸素の一種であるヒドロキシラジカル(OHラジカル)が原虫や嫌気性菌のDNAを切断します。
原虫や嫌気性菌のDNAに選択的に作用し、DNA二重らせん構造の不安定化を招くことで抗原虫作用や抗菌作用を示します。
結果的にDNAの複製と転写が阻害されることで、原虫や嫌気性菌は増殖できず、細胞の死滅に至るのが最終的な作用です。
- 作用機序
- チニダゾールは原虫や嫌気性菌の酸化還元系によって還元される
- ニトロ基(-NO2)が段階的に還元される
- ニトロソ化合物(R-NO)に変化する
- 還元過程でヒドロキシラジカル(OHラジカル)が生成される
- 生成されたOHラジカルがDNA二重らせん構造の不安定化を招く
- 原虫や嫌気性菌のDNAの複製と転写が阻害される
- 原虫や嫌気性菌の細胞が死滅する
ファシジンの副作用
ファシジンは、副作用の出やすい医薬品ではありませんが、副作用がいくつか確認されています。
主な副作用は、発疹や悪心、嘔吐、頭痛などの症状とされています。
副作用は一時的であり、軽度な症状がほとんどです。
通常、ファシジンの効果が切れるとともに副作用も消失します。
他にも服用後に下記の副作用が現れることがあります。
ファシジンの副作用
| 部位 |
頻度不明 |
| 過敏症 |
発疹 |
| 消化器 |
食欲不振、悪心、嘔吐、胃部不快感、舌苔、腹痛、下痢 |
| 血液 |
白血球減少 |
| 泌尿・生殖器 |
治療期間中にCandida albicansが出現 |
| その他 |
頭痛、頭重、口渇、倦怠感、尿着色 |
重大な副作用
重大な副作用は添付文書には記載されていません。
ファシジンの禁忌
ファシジンには禁忌(服用してはいけない方)が指定されています。
下記に該当する方はファシジンを服用できません。
- ファシジンの禁忌
- チニダゾールに対して過敏症の既往歴のある方
- 血液疾患のあるの方
- 脳や脊髄に器質的疾患のある方
- 妊婦(3か月以内)または妊娠している可能性のある女性
ファシジンの服用に注意が必要な方
ファシジンには禁忌ではありませんが、服用に注意が必要な方が指定されています。
下記に該当する方は、ファシジンを服用する前に医師に相談してください。
ファシジンの併用禁忌薬
ファシジンには併用禁忌薬(併用して服用してはいけない医薬品)が指定されていません。
ファシジンの併用注意薬
ファシジンには併用禁忌薬ではありませんが、併用注意薬(併用に注意が必要な医薬品)が指定されています。
ファシジンと併用すると効果が減弱したり、副作用が増強するなど体に悪影響を及ぼす恐れがあります。
併用して服用する場合は、注意しながら服用するか、そもそも併用自体を避けることが望ましいでしょう。
下記に該当する医薬品を服用している場合は、ファシジンを服用する前に医師に相談してください。
ファシジンの基本的な注意事項
服用期間終了後、腟トリコモナスを検出した場合は、服用後より最低でも1週間の間隔を置いて再度服用してください。
錠剤はしっかりとPTP包装シートから取り出して服用してください。
PTP包装シートの誤飲によって、硬い鋭角部が食堂粘膜へ刺入したり、穿孔を引き起こして縦隔洞炎などの重篤な合併症になる恐れがあります。
服用中や服用後3日間はアルコールの摂取を避けてください。
ファシジンとアルコールを併用すると「ジスルフィラム様反応」(顔面紅潮や吐き気、嘔吐、動悸、頭痛など)を引き起こす可能性があります。
症状が改善しても、用法・用量を守って服用を続けることが重要です。
中断すると症状の再発や悪化のリスクがあります。
授乳婦が服用する場合は、乳汁中への移行が報告されているため、授乳しないでください。
ファシジンの保管方法
ファシジンは、光や温度、湿度などによって効果が損なわれる場合があります。
下記の要項を守って保管してください。
- ファシジンの保管方法
- 高温多湿にならない場所に保管してください
- 直射日光が当たらない場所に保管してください
- 子供やペットの手の届かない場所に保管してください
- なるべく鍵のかかる場所に保管してください
- 別の容器や包装に移し替えず、元の容器や包装に保管してください
- 容器のふたや栓はしっかり閉めて保管してください
- 乾燥剤が入っていた場合、開封後もそのままの状態で保管してください
- 使用期限が分かる状態で保管してください
- 使用期限を過ぎた場合、使用せずに破棄してください
- 冷蔵庫や冷凍庫、台所、浴室、玄関、ベランダ、窓際、車内、冷暖房器具の近くで保管しないでください
- 錠剤を分割した状態で長期間保管しないでください
ファシジンに限らず、多くの医薬品は光(紫外線)によって成分が変化したり、分解されてしまいます。
効果が期待できなくなったり、体に有害な影響を与える可能性があるのです。
そのため、光を遮断できる場所や容器に保管することが最も大切とされています。
原則として30℃を超える様な高温の場所も適していません。
冷暗所が保管場所として最適
直射日光が当たらない(暗い)、湿気が少ない(乾燥している)、風通しが良い(涼しい)、いわゆる「冷暗所」で保管するのが理想的です。
一般的な家の中だと廊下や玄関、リビング、寝室などにある「収納スペース」がおすすめです。
クローゼットや押し入れ、キャビネットなどでも良いでしょう。
- 廊下や玄関の収納スペース
- 廊下や玄関は日光が入りにくく、風通しが良いため、温度や湿度が比較的一定に保たれやすい傾向があります。
収納スペースがあるなら冷暗所として適しています。
- リビングの収納スペース
- リビングにはエアコンが付いていることが多いため、温度や湿度が比較的一定に保たれやすい傾向があります。
直射日光が当たらない棚などの収納スペースで保管すると良いでしょう。
- 寝室のクローゼットや押し入れの中
- 比較的温度の変化が少なく、直射日光が当たらないため、クローゼットや押し入れは冷暗所として理想的です。
除湿剤などを設置し、湿度が低めになるようにすると良いでしょう。
- 棚やキャビネットの引き出しの中
- 棚やキャビネットの引き出しの中に保管することで、湿気や直射日光の影響を最小限に抑えられます。
温度も一定に保たれやすいのでおすすめです。
ファシジンの臨床成績(有効性および安全性に関する試験)
本剤を対象とした臨床試験データは見つかりませんでした。