エンコレートの概要
- エンコレートの特徴
- バルプロ酸ナトリウムを有効成分とする徐放性製剤で、1日1回の服用に対応する
- 各種てんかん、躁病および躁うつ病の躁状態、片頭痛発作の発症抑制に用いられる
- 有効成分がゆっくり放出されるため、血中濃度を保ちやすく、服用回数も抑えやすい
| 商品名 |
エンコレート®(Encorate®) |
| 内容量 |
1箱100錠(200mg×10錠×10シート) |
| 医薬品分類 |
デパケンのジェネリック医薬品(後発医薬品) |
| 薬効分類 |
向精神作用性てんかん治療薬(躁状態治療薬) |
| 適応症 |
各種てんかん(小発作・焦点発作・精神運動発作ならびに混合発作)およびてんかんに伴う性格行動障害(不機嫌・易怒性等)の治療 躁病および躁うつ病の躁状態の治療 片頭痛発作の発症抑制 |
| 対象者 |
男性・女性 |
| 製薬会社 |
サンファーマ(Sun Pharmaceutical Industries Ltd.) |
| 商品区分 |
医薬品 |
| 到着の目安 |
入金確認後14日~28日前後で到着 |
エンコレートの現物サイズ
|
箱正面 |
シート正面 |
錠剤正面 |
| 長辺 |
141.4mm |
133.2mm |
10mm |
| 短辺 |
75.4mm |
56.7mm |
10mm |
| 厚み |
60.1mm |
6.5mm |
5.1mm |
| 重量 |
80.54g |
5.76g |
0.35g |
※当サイトのスタッフが現物を測定した数値であり、商品ごとに若干の差異があるため、おおよその目安として予めご了承ください。
| 包装タイプ |
PTP包装シート |
| 剤形タイプ |
錠剤(フィルムコーティング錠) |
エンコレートの飲み方(服用方法)
下記の用法・用量を守って、水またはぬるま湯と一緒に服用してください。
片頭痛発作の発症抑制に用いる際の用法・用量
| 1回の用量 | 200mg錠の場合:2~4錠 バルプロ酸ナトリウムとして400~800mg |
|---|
| 服用回数 | 1日1回 |
|---|
各種てんかんおよびてんかんに伴う性格行動障害の治療、躁病および躁うつ病の躁状態の治療に用いる際の用法・用量
| 1回の用量 | 200mg錠の場合:2~6錠 バルプロ酸ナトリウムとして400~1200mg |
|---|
| 服用回数 | 1日1回 |
|---|
エンコレートは、水またはぬるま湯と一緒に服用してください。
各種てんかんおよびてんかんに伴う性格行動障害の治療、躁病および躁うつ病の躁状態の治療に用いる場合は、通常、有効成分として1日400~1200mgを1日1回服用します。
片頭痛発作の発症抑制に用いる場合は、通常、有効成分として1日400~800mgを1日1回服用します。
いずれの用途でも、年齢・症状によって服用量は増減します。
また、片頭痛発作の発症抑制に用いる際は、1日量として1,000mgを超えないようにしてください。
毎日なるべく同じ時間帯に服用を続けることで、成分の血中濃度が安定しやすくなります。
飲み忘れや自己判断による急な中止は避け、継続して服用することが大切です。
食事による影響
エンコレートは、食事の影響を比較的受けにくい薬です。
徐放性バルプロ酸ナトリウム製剤では、食前・食後のいずれでも大きな影響なく吸収されることが確認されています。
そのため、食前または食後のどちらでも服用できますが、飲み忘れを防ぐためにも、毎日同じタイミングで服用すると管理しやすくなります。
アルコール(お酒)による影響
エンコレートの服用中は、アルコールの摂取に注意が必要です。
本剤では、眠気や注意力・集中力・反射運動能力の低下が現れることがあります。
飲酒によって、こうした作用が強まる可能性があります。
そのため、服用中の飲酒は控えるか、飲酒する場合も少量にとどめることが望ましいです。
特に、服用後に眠気やふらつきを感じる場合は、アルコールを避けるようにしてください。
エンコレートの効果効能
- 適応症
- 各種てんかん(小発作・焦点発作・精神運動発作ならびに混合発作)およびてんかんに伴う性格行動障害(不機嫌・易怒性等)の治療
- 躁病および躁うつ病の躁状態の治療
- 片頭痛発作の発症抑制
エンコレートは、バルプロ酸ナトリウムを有効成分とする治療薬です。
各種てんかん(小発作・焦点発作・精神運動発作ならびに混合発作)および、てんかんに伴う性格行動障害(不機嫌・易怒性など)の治療に用いられます。
また、躁病および躁うつ病の躁状態の治療にも使用されます。
気分の高ぶりや興奮、不眠、多弁などの症状を抑える目的で処方される薬です。
さらに、片頭痛発作の発症抑制にも用いられます。
片頭痛が起こっている最中の痛みをやわらげる薬ではなく、発作が起こる回数を減らす目的で服用します。
作用機序(仕組み)
エンコレートは、脳内の神経伝達物質に働きかけることで作用すると考えられています。
作用機序のひとつとして、GABA(γ-アミノ酪酸)と呼ばれる抑制系の神経伝達物質の濃度を高め、脳の興奮を抑えることで、けいれんを起こりにくくします。
具体的には、GABAの合成に関与する酵素の低下を抑え、さらにGABAの分解に関与する酵素の働きを抑制することで、脳内GABA濃度を増加させると考えられています。
この働きにより、てんかん発作の抑制に効果が現れます。
また、抗躁作用や片頭痛発作の発症抑制についても、GABA神経伝達を促進する作用が関与している可能性があります。
そのため、脳の過剰な興奮を抑えることで、躁状態や片頭痛発作の予防にも役立つと考えられています。
エンコレートの副作用
エンコレートは、副作用の出やすい医薬品ではありませんが、副作用がいくつか確認されています。
主な副作用は、傾眠、めまい、貧血、夜尿・頻尿などとされています。
副作用は一時的であり、軽度な症状がほとんどです。
他にも服用後に下記の副作用が現れることがあります。
エンコレートの副作用
| 分類 |
副作用 |
発現頻度 |
| 血液 |
白血球減少 |
0.1~5%未満、または0.1%未満 |
| 血液 |
貧血 |
0.1~5%未満、または頻度不明 |
| 血液 |
好酸球増多 |
0.1%未満、または頻度不明 |
| 血液 |
血小板凝集能低下 |
頻度不明 |
| 血液 |
低フィブリノーゲン血症 |
0.1%未満、または頻度不明 |
| 精神神経系 |
傾眠 |
5%以上、または0.1~5%未満 |
| 精神神経系 |
失調 |
0.1~5%未満、または頻度不明 |
| 精神神経系 |
頭痛 |
0.1~5%未満、または0.1%未満 |
| 精神神経系 |
不眠 |
0.1~5%未満、または0.1%未満 |
| 精神神経系 |
不穏 |
0.1~5%未満、または頻度不明 |
| 精神神経系 |
視覚異常 |
0.1~5%未満、または頻度不明 |
| 精神神経系 |
感覚変化 |
0.1%未満、または頻度不明 |
| 精神神経系 |
振戦 |
0.1%未満、または頻度不明 |
| 精神神経系 |
めまい |
0.1~5%未満、または頻度不明 |
| 精神神経系 |
抑うつ |
頻度不明 |
| 消化器 |
悪心・嘔吐 |
0.1~5%未満 |
| 消化器 |
食欲不振 |
0.1~5%未満、または0.1%未満 |
| 消化器 |
胃部不快感 |
0.1~5%未満 |
| 消化器 |
便秘 |
0.1~5%未満、または頻度不明 |
| 消化器 |
口内炎 |
0.1%未満 |
| 消化器 |
下痢 |
0.1%未満 |
| 消化器 |
食欲亢進 |
頻度不明 |
| 消化器 |
腹痛 |
0.1%未満、または頻度不明 |
| 肝臓 |
AST上昇 |
0.1~5%未満、または頻度不明 |
| 肝臓 |
ALT上昇 |
0.1~5%未満、または頻度不明 |
| 肝臓 |
Al-P上昇 |
0.1~5%未満、または頻度不明 |
| 呼吸器 |
胸膜炎 |
頻度不明 |
| 呼吸器 |
胸水(好酸球性を含む) |
頻度不明 |
| 皮膚 |
脱毛 |
0.1%未満 |
| 過敏症 |
発疹 |
0.1~5%未満 |
| 泌尿器 |
夜尿・頻尿 |
0.1~5%未満 |
| 泌尿器 |
血尿 |
頻度不明 |
| 泌尿器 |
尿失禁 |
頻度不明 |
| 生殖器 |
月経異常(月経不順、無月経) |
0.1%未満、または頻度不明 |
| 生殖器 |
多嚢胞性卵巣 |
頻度不明 |
| 生殖器 |
精子数減少※2 |
頻度不明 |
| 生殖器 |
精子運動性低下※2 |
頻度不明 |
| その他 |
倦怠感 |
0.1~5%未満、または0.1%未満 |
| その他 |
鼻血 |
0.1~5%未満、または頻度不明 |
| その他 |
口渇 |
0.1%未満、または頻度不明 |
| その他 |
浮腫 |
0.1~5%未満、または0.1%未満 |
| その他 |
発熱 |
0.1%未満、または頻度不明 |
| その他 |
高アンモニア血症 |
0.1~5%未満、または頻度不明 |
| その他 |
歯肉肥厚 |
頻度不明 |
| その他 |
体重増加 |
0.1~5%未満、または頻度不明 |
| その他 |
カルニチン減少 |
頻度不明 |
※1 発現頻度は使用成績調査を含む
※2 本剤の投与中止後に、改善されたとの報告がある
重大な副作用
下記の症状が現れた場合は、すぐに服用を中止してください。
- エンコレートの重大な副作用
- 劇症肝炎等の重篤な肝障害、黄疸、脂肪肝等(いずれも頻度不明)
- 高アンモニア血症を伴う意識障害(頻度不明)
- 溶血性貧血、赤芽球癆、汎血球減少、重篤な血小板減少、顆粒球減少(いずれも頻度不明)
- 急性膵炎(頻度不明)
- 間質性腎炎、ファンコニー症候群(いずれも頻度不明)
- 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)(頻度不明)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(0.1%未満)
- 過敏症症候群(頻度不明)
- 脳の萎縮、認知症様症状、パーキンソン様症状(いずれも頻度不明)
- 横紋筋融解症(頻度不明)
- 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)(頻度不明)
- 間質性肺炎、好酸球性肺炎(いずれも頻度不明)
エンコレートの禁忌
エンコレートには禁忌(服用してはいけない方)が指定されています。
下記に該当する方はエンコレートを服用できません。
- エンコレートの禁忌
- 重篤な肝障害のある方
- カルバペネム系抗生物質を投与中の方
- 尿素サイクル異常症の方
- 妊婦または妊娠している可能性のある女性
エンコレートの服用に注意が必要な方
エンコレートには禁忌ではありませんが、服用に注意が必要な方が指定されています。
下記に該当する方は、エンコレートを服用する前に医師に相談してください。
- エンコレートの服用に注意が必要な方
- 薬物過敏症の既往歴のある方
- 自殺企図の既往および自殺念慮のある躁病および躁うつ病の躁状態の方
- 尿素サイクル異常症が疑われる方
- 虚弱者
- 腎機能障害のある方
- 腎機能障害のある方
- 血液透析中の方
- 重篤な肝障害のある方
- 肝機能障害またはその既往歴のある方(重篤な肝障害のある方を除く)
- 生殖能を有する者
- 妊婦または妊娠している可能性のある女性
- 授乳婦
- 小児等
- 高齢者
エンコレートの併用禁忌薬
エンコレートには併用禁忌薬(併用して服用してはいけない医薬品)が指定されています。
下記に該当する医薬品とエンコレートは併用して服用できません。
- エンコレートの併用禁忌薬
-
- カルバペネム系抗生物質
- パニペネム・ベタミプロン(カルベニン)
- メロペネム水和物(メロペン)
- イミペネム水和物・シラスタチン(チエナム)
- レレバクタム水和物・イミペネム水和物・シラスタチン(レカルブリオ)
- ビアペネム(オメガシン)
- ドリペネム水和物(フィニバックス)
- テビペネム ピボキシル(オラペネム)
- バルプロ酸の血中濃度が低下し、てんかんの発作が再発することがある。
エンコレートの併用注意薬
エンコレートには併用禁忌薬ではありませんが、併用注意薬(併用に注意が必要な医薬品)が指定されています。
エンコレートと併用すると効果が減弱したり、副作用が増強するなど体に悪影響を及ぼす恐れがあります。
併用して服用する場合は、注意しながら服用するか、そもそも併用自体を避けることが望ましいでしょう。
下記に該当する医薬品を服用している場合は、エンコレートを服用する前に医師に相談してください。
エンコレートの併用注意薬
| 薬剤名等 |
臨床症状・措置方法 |
機序・危険因子 |
バルビツール酸剤 フェノバルビタール等 |
バルプロ酸の作用が減弱、左記薬剤の作用が増強することがある。 |
左記薬剤がバルプロ酸の代謝を誘導し、バルプロ酸の血中濃度が低下する。また、左記薬剤の血中濃度を上昇させる。 |
フェニトイン カルバマゼピン |
バルプロ酸の作用が減弱、左記薬剤の作用が増強又は減弱することがある。 |
左記薬剤がバルプロ酸の代謝を誘導し、バルプロ酸の血中濃度が低下する。また、左記薬剤の血中濃度を上昇又は低下させる。 |
フェニトイン ホスフェニトイン フェノバルビタール [8.2、11.1.2参照] |
バルプロ酸による高アンモニア血症の発現リスクが高まるおそれがある。 |
機序は不明である。 |
エトスクシミド アミトリプチリン ノルトリプチリン |
左記薬剤の作用が増強することがある。 |
左記薬剤の血中濃度を上昇させる。 |
| クロバザム |
バルプロ酸の作用が増強されることがある。 |
機序は不明であるが、バルプロ酸の血中濃度が上昇する。 |
| ラモトリギン |
左記薬剤の消失半減期が約2倍延長するとの報告がある。 |
肝におけるグルクロン酸抱合が競合する。 |
| ロラゼパム |
左記薬剤の消失半減期が延長することがある。 |
肝におけるグルクロン酸抱合が競合する。 |
グルクロン酸抱合を誘導する薬剤 リトナビル ニルマトレルビル・リトナビル ロピナビル・リトナビル配合剤等 |
バルプロ酸の作用が減弱することがある。 |
肝における本剤のグルクロン酸抱合が促進される。 |
ベンゾジアゼピン系薬剤 ジアゼパム等 ワルファリン |
左記薬剤の作用が増強することがある。 |
遊離型の左記薬剤の血中濃度を上昇させる。 |
| クロザピン |
左記薬剤の副作用(心筋炎および好中球減少症)が増強する可能性がある。 |
機序は不明である。 |
サリチル酸系薬剤 アスピリン等 |
バルプロ酸の作用が増強されることがある。 |
遊離型バルプロ酸濃度が上昇する。また、バルプロ酸の代謝が阻害される。 |
エリスロマイシン シメチジン |
バルプロ酸の作用が増強されることがある。 |
左記薬剤が肝チトクロームP-450による薬物代謝を抑制し、バルプロ酸の血中濃度が上昇する。 |
| クロナゼパム |
アブサンス重積(欠神発作重積)があらわれ |
機序は不明である。 |
エンコレートの基本的な注意事項
エンコレートの服用中は、定期的な経過観察が大切です。
重篤な肝障害は服用初期6か月以内に多く現れることがあるため、服用開始後しばらくは特に体調の変化に注意が必要です。
その後も継続して服用する場合は、肝機能検査をはじめ、必要に応じてアンモニア値、腎機能、血液検査などを受けることが望まれます。
ほかのバルプロ酸ナトリウム製剤からエンコレートへ切り替える場合は、血中濃度が変動することがあります。
そのため、切り替え時は体調変化に注意しながら慎重に服用することが重要です。
眠気や注意力・集中力・反射運動能力の低下が現れることがあります。
服用中は、自動車の運転や危険を伴う機械の操作に注意してください。
各種てんかんおよびてんかんに伴う性格行動障害の治療に用いる場合は、自己判断で急に服用を中止しないでください。
急激な減量や中止によって、てんかん重積状態が現れることがあります。
片頭痛発作の発症抑制に用いる場合は、日常生活への支障がなくなった時点で、服用継続の必要性を見直します。
また、十分な改善が認められない場合は、漫然と服用を続けないことが大切です。
エンコレートの保管方法
エンコレートは、光や温度、湿度などによって効果が損なわれる場合があります。
下記の要項を守って保管してください。
- エンコレートの保管方法
- 高温多湿にならない場所に保管してください
- 直射日光が当たらない場所に保管してください
- 子供やペットの手の届かない場所に保管してください
- なるべく鍵のかかる場所に保管してください
- 別の容器や包装に移し替えず、元の容器や包装に保管してください
- 容器のふたや栓はしっかり閉めて保管してください
- 乾燥剤が入っていた場合、開封後もそのままの状態で保管してください
- 使用期限が分かる状態で保管してください
- 使用期限を過ぎた場合、使用せずに破棄してください
- 冷蔵庫や冷凍庫、台所、浴室、玄関、ベランダ、窓際、車内、冷暖房器具の近くで保管しないでください
- 錠剤を分割した状態で長期間保管しないでください
エンコレートに限らず、多くの医薬品は光(紫外線)によって成分が変化したり、分解されてしまいます。
効果が期待できなくなったり、体に有害な影響を与える可能性があるのです。
そのため、光を遮断できる場所や容器に保管することが最も大切とされています。
原則として30℃を超える様な高温の場所も適していません。
冷暗所が保管場所として最適
直射日光が当たらない(暗い)、湿気が少ない(乾燥している)、風通しが良い(涼しい)、いわゆる「冷暗所」で保管するのが理想的です。
一般的な家の中だと廊下や玄関、リビング、寝室などにある「収納スペース」がおすすめです。
クローゼットや押し入れ、キャビネットなどでも良いでしょう。
- 廊下や玄関の収納スペース
- 廊下や玄関は日光が入りにくく、風通しが良いため、温度や湿度が比較的一定に保たれやすい傾向があります。
収納スペースがあるなら冷暗所として適しています。
- リビングの収納スペース
- リビングにはエアコンが付いていることが多いため、温度や湿度が比較的一定に保たれやすい傾向があります。
直射日光が当たらない棚などの収納スペースで保管すると良いでしょう。
- 寝室のクローゼットや押し入れの中
- 比較的温度の変化が少なく、直射日光が当たらないため、クローゼットや押し入れは冷暗所として理想的です。
除湿剤などを設置し、湿度が低めになるようにすると良いでしょう。
- 棚やキャビネットの引き出しの中
- 棚やキャビネットの引き出しの中に保管することで、湿気や直射日光の影響を最小限に抑えられます。
温度も一定に保たれやすいのでおすすめです。
エンコレートの臨床成績(有効性および安全性に関する試験)
エンコレートは、先発医薬品である「セレニカ錠」および「デパケン錠」のジェネリック医薬品であるため、それぞれの臨床成績を参考にしています。
- 有効性および安全性に関する試験
- 国内第III相セレニカR顆粒とセレニカR錠の交叉比較試験
- 海外二重盲検比較試験(躁病および躁うつ病の躁状態)
- 海外二重盲検比較試験(片頭痛発作の発症抑制)
国内第III相セレニカR顆粒とセレニカR錠の交叉比較試験
6歳以上のてんかん患者49例を対象に、セレニカR錠200mg2~6錠、またはセレニカR顆粒1~3gを、バルプロ酸ナトリウムとして400~1200mgの範囲で投与量を変えずに、クロスオーバー法で1日1回12週間ずつ投与した試験です。
その結果、臨床発作、性格行動障害、脳波所見の改善度について、セレニカR錠とセレニカR顆粒のあいだで有意差は認められませんでした。
このことから、徐放性バルプロ酸ナトリウム製剤として、錠剤と顆粒で同程度の有効性が確認されています。
試験概要
| 対象 |
6歳以上のてんかん患者49例 |
| 投与方法 |
セレニカR錠200mg2~6錠、またはセレニカR顆粒1~3gをクロスオーバー法で投与 |
| 1日量 |
バルプロ酸ナトリウムとして400~1200mg |
| 服用回数 |
1日1回 |
| 投与期間 |
12週間ずつ、計24週間 |
| 主な評価項目 |
臨床発作、性格行動障害、脳波所見 |
| 安全性 |
副作用は49例中5例に認められ、内容は血中アンモニア値上昇でした。 |
海外二重盲検比較試験(躁病および躁うつ病の躁状態)
双極性障害患者179例を対象に、バルプロ酸、リチウム、またはプラセボを3週間投与して、有効性と安全性を比較した海外二重盲検比較試験です。
その結果、著明改善を示した割合は、バルプロ酸群で48%、リチウム群で49%であり、いずれもプラセボ群の25%を上回りました。
躁状態の改善において、バルプロ酸の有効性が示された試験です。
安全性については、バルプロ酸群で多くみられた有害事象は、嘔吐および疼痛のみでした。
試験概要
| 対象 |
双極性障害患者179例 |
| 試験デザイン |
海外二重盲検比較試験 |
| 投与期間 |
3週間 |
| 比較対象 |
バルプロ酸、リチウム、プラセボ |
| 主な結果 |
著明改善を示した割合は、バルプロ酸群48%、リチウム群49%、プラセボ群25% |
| 安全性 |
バルプロ酸群で多くみられた有害事象は、嘔吐および疼痛のみ |
海外二重盲検比較試験(片頭痛発作の発症抑制)
片頭痛患者を対象に、バルプロ酸またはプラセボを12週間投与して、有効性と安全性を比較した海外二重盲検比較試験です。
その結果、発作発現率が投与前と比較して50%以下に達した方の割合は、プラセボ群21%に対してバルプロ酸群44%でした。
片頭痛発作の回数を減らす効果が示された試験です。
安全性については、バルプロ酸群で悪心、感染、消化不良、無力症、浮動性めまい、傾眠、下痢、疼痛、背部痛、振戦、嘔吐などがみられました。
試験概要
| 試験デザイン |
海外二重盲検比較試験 |
| 投与期間 |
12週間 |
| 比較対象 |
バルプロ酸、プラセボ |
| 主な結果 |
発作発現率が投与前と比較して50%以下に達した方の割合は、プラセボ群21%、バルプロ酸群44% |
| 安全性 |
悪心、感染、消化不良、無力症、浮動性めまい、傾眠、下痢、疼痛、背部痛、振戦、嘔吐など |