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ランソプラゾール

構造式
総称名:ランソプラゾール|化学式:C16H14F3N3O2S|CAS番号:103577-45-3
ランソプラゾール
総称名
ランソプラゾール(英語表記:Lansoprazole)
一般名
ランソプラゾール(英語表記:Lansoprazole)
化学式
  • C16H14F3N3O2S(ランソプラゾール)
分子量
  • 369.36 g/mol(ランソプラゾール)
CAS登録番号
  • 103577-45-3(ランソプラゾール)

ランソプラゾール(Lansoprazole)は、主に胃・十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、Zollinger-Ellison症候群など、胃酸過多に関連する疾患の治療に用いられる医薬品の有効成分です。プロトンポンプ阻害薬(PPI:Proton Pump Inhibitor)に分類され、胃酸分泌抑制作用を示します。

ランソプラゾールは、胃の壁細胞に存在するH+/K+-ATPアーゼ(プロトンポンプ)を不可逆的に阻害します。この酵素は胃酸分泌の最終段階に関与しており、塩酸の生成を直接抑制します。これにより、基礎分泌および刺激分泌のいずれも効果的に抑制され、胃内pHを上昇させます。結果として、潰瘍や炎症部位の治癒促進、再発防止効果が得られます。

ランソプラゾールは酸に不安定なため、経口製剤としては腸溶性カプセルや錠剤として製剤化されています。服用後、小腸で吸収され、血中を循環したのち、胃の壁細胞に到達して活性化します。プロドラッグ型であり、酸性条件下でスルフェンアミド型に変化し、H+/K+-ATPアーゼのシステイン残基に共有結合してその活性を阻害します。この作用は不可逆的であるため、酵素の再合成が起こるまで効果が持続します。通常、1日1回の投与で強力かつ持続的な胃酸抑制が得られます。

体内動態としては、経口投与後の吸収は速やかで、血中濃度のピークは服用後約1.5~2時間で達します。肝臓で主にCYP2C19およびCYP3A4によって代謝され、不活性代謝物として尿中および胆汁中に排泄されます。CYP2C19の遺伝的多型により代謝速度には個人差があり、これが薬効の強さや持続時間に影響することがあります。

副作用としては、下痢、便秘、腹部膨満感、頭痛、発疹などが報告されています。長期使用により、胃内pH上昇に伴う胃内細菌叢の変化、ビタミンB1・2吸収障害、低マグネシウム血症、腸内感染のリスク上昇などが指摘されています。また、胃酸分泌の過度な抑制により、胃内でガストリン分泌が反応的に増加することも知られています。

ランソプラゾールは、従来のH2受容体拮抗薬よりも強力かつ持続的に胃酸を抑制できるため、消化性潰瘍や逆流性食道炎の治療、再発予防、NSAIDs潰瘍の予防、ヘリコバクター・ピロリ除菌療法の補助薬として広く使用されています。適切な用法・用量で使用することで、高い治療効果と安全性が期待できる医薬品です。

ランソプラゾールを含む医薬品一覧

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