バルプロ酸ナトリウム
- 総称名
- バルプロ酸ナトリウム(英語表記:Sodium Valproate)
- 一般名
- バルプロ酸ナトリウム(英語表記:Sodium Valproate)
- 化学式
-
- C8H15NaO2(バルプロ酸ナトリウム)
- 分子量
-
- 166.19 g/mol(バルプロ酸ナトリウム)
- CAS登録番号
-
- 1069-66-5(バルプロ酸ナトリウム)
バルプロ酸ナトリウム(Sodium Valproate)は、主にてんかん、躁病・躁状態、片頭痛発作の発症抑制などに使用される抗てんかん薬・気分安定薬の有効成分です。体内ではバルプロ酸として作用し、幅広い発作型に有効性を示すことから、臨床で広く用いられています。
バルプロ酸ナトリウムの作用機序は完全には解明されていませんが、主に脳内の抑制性神経伝達物質であるγ-アミノ酪酸(GABA)の濃度を高めることにより、過剰な神経興奮を抑制すると考えられています。また、電位依存性ナトリウムチャネルやカルシウムチャネルへの作用も関与するとされ、神経細胞の異常興奮を抑えることで、てんかん発作や気分の高揚状態を安定化させます。
経口投与後、バルプロ酸ナトリウムは消化管内でバルプロ酸イオンとして存在し、吸収されます。血中ではタンパク結合率が高く、主に肝臓でグルクロン酸抱合およびβ酸化により代謝されます。シトクロムP450を介した酸化は比較的副次的な経路であり、代謝物は主に尿中へ排泄されます。血中濃度と効果・副作用の関係が重要であるため、必要に応じて血中濃度モニタリングが行われます。